あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

02 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5(Pentax Q7)

2015-12-06 10:36:22 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQのキットレンズで、35mm換算で23mm~67mmの画角をカバーするズーム・レンズです。結構標準レンズの代わりとして使えますし、歪曲収差補正はQ7の方で補正してくれますので、広角域に於いても端正な写りが愉しめます。加えて非球面レンズが用いられているようで、ハロの少ないくっきりとした画像が持ち味のレンズです。

望遠域で結構暗くなるレンズですから、近接時の背景ボケが気になる所ですが、予想以上に柔らかなボケ味となりますから、準マクロ撮影もこなします。オール・マイティに活躍できるレンズで、特に出張時や旅行の時などに持っていくと、広角表現から中望遠域までカバーしますので、被写体を選ばずにサクサク撮影が出来て便利です。

インナー・フォーカスのズーム・レンズですから、近接時の拡大倍率があまり稼げない訳で、少し物足りなさを感じる時もありますが、あまり拡大せずに周りの雰囲気も取り込んで撮影して、後から拡大トリミングを行う事で、そこそこ見栄えのする画を得る事が出来ます。しかし、ペンタックスQの画素数は1,400万画素ですから、余り欲張らないで写す事も大切です。

とにかく簡単きれいに撮影が行えて、なお且つ歪曲収差もほとんど感じられない写りの良さが売りになります。小さなペンタックスQに似あうズーム・レンズですから、携行性は抜群です。お散歩の時に目にとまった被写体をすかさず撮影出来る訳で、オート・フォーカスの恩恵を充分に活かして撮影する事が大切です。

合焦後のピントが微調整できる機能も健在で、ピントの微調整が行える点は有難く感じますが、細かな被写体のピント合わせは難しい様で、いつもピント外しをしてしまいます。結構合っていると思い込んで微調整がおろそかになってしまう事が多く、後から現像を行った際にがっかりしてしまう事があります。AFカメラを使うと、背面TFT液晶によるピント合わせが煩わしくて、ついピントの微調整がおろそかになってしまいますが、仕方がない事と諦めている感じです。

風景の撮影や大きめの被写体の撮影では、ピント外しの確率が少なくなりますから、むしろ準マクロ撮影を行わないで撮影するか、丹念に2~3回オート・フォーカス機能を働かせてピント合わせを行う方がしっかりとピント位置の合った画像を手にできる確率が高くなります。あまり無理をしないで撮影を行うと好結果が得られるレンズで、出張先の手軽なスナップ撮影に適していると考えています。

しっかりとした作品造りのための撮影は、スタンダード・プライムがその役目を果たしてくれますので、お手軽撮影用途として使っていますが、細かな部分まで良く解像してくれる現代レンズですから、侮らずにしっかりと使う事も大切です。今回は晩秋の雰囲気を手軽に撮影したくなって、持ち出しました。熊が出るために余り行き辛くなっていた山の中の撮影行は、やはり画角を変える事のできるズーム・レンズが有利です。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/100sec F4.5 ISO100
しばらく行っていないうちに、まゆみの実だけ残って、葉は落葉してしまいました。青い空と赤黒の実は結構良い被写体になります。
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