あるいて・みつける

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Ai・AF Nikkor 20mmF2.8

2018-02-04 06:55:26 | ニッコールレンズ
ニッコールの超広角レンズで、かなり前から販売されていますし、今でも普通に販売されているレンズではないかと考えています。Aiレンズから販売されていたように感じていますが、ほぼ半世紀にわたって少しずつ仕様を改良しながら、現代に生き残っている事は日本光学さんの底力を見るような感じです。

今ではズーム・レンズ全盛の世の中で、APS-Cサイズからフルサイズまでの色々なカメラに対応したレンズの方が目立ちますが、勉学のためのカメラも作っておられるのが日本光学さんの特徴で、写真を勉強したい人のために今でもフィルムカメラとAiニッコール・レンズを作っておられるという事を良く耳にします。

その様な中のニッコール・レンズですが、Ai・AFニッコール20mmF2.8は意欲的な側面を見せてくれる貴重な単焦点レンズです。何しろ最新のコーティングで、昔々のニコンFから、今のディジタル一眼レフ・カメラまで、何の問題も無く装着できます。昔から作っていて、最新のコーティングが施されているレンズは、ニッコールに多い気がしています。

20mmレンズともなると、背景ボケの騒がしさはある程度大目に見ないといけないのですが、F2.8の明るさは結構珍しくて、広角マクロ撮影も出来ますからふんわり後ボケを作り出す事もできます。しかし、少し絞り込んで被写界深度を広くすると、後ボケもかなり硬くなりますので注意が必要です。

専用フードは丸型のものが別売されています。やはり逆光環境ではフレアやゴーストが感じられますから、付けておくと無難な感じです。20mmレンズともなるとかなり広い範囲が撮影できますので、木の枝葉や室内の風景などをほぼすべて写しこむ事ができます。しかも単焦点長広角レンズは、歪曲収差が程好く取り除かれており、真っ直ぐなものがほぼ真っ直ぐに写せる利点があります。

ズーム・レンズではなかなか補正できない歪曲収差が、単焦点レンズでは画角が1点のみですから容易に補正が行えるといった感じです。旅行などで持っていくカメラでは、室内の風景を撮影する事も多いですし、あまり離れる事ができない大型の建造物や、庭園などの狭い範囲での風景を見たままそのままに写しこめる利点があります。

20mmレンズともなると、最短撮影距離がかなり短くなり、レンズ先端から10cm位まで近寄る事ができます。広角マクロ撮影が比較的容易に行える感じなのですが、反面どれだけ被写体に近寄っても、近寄り足りないといった感じになります。這い蹲ったり、レンズに傷を付けそうになるくらいに近寄ったりとかなりチャレンジャーな動作を要求するレンズですが、その分自身の視野以上の範囲が写せますから、撮影後の満足感も高くなります。

丁度蝋梅の花も咲き始めましたので、深い被写界深度と柔らかな後ボケを狙って前庭の蝋梅撮影に挑戦です。少し曇っていても、直ぐに雪や雨が降ってきますから、さっと撮影して、直ぐに屋内に戻ります。1月はディジタルカメラの撮影が多くなりました。この時期としては仕方がないという感じですが、2月に期待を寄せたいと考えています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


D200 Ai・Af Nikkor 20mmF2.8
撮影データ:1/60sec F6.3 ISO100
少し暗めの背景を選んで蝋梅の花を際立たせて見ましたが、背景がざわついてしまいました。明るい超広角レンズとはいえ、背景によってはざわついてしまう癖を持っています。
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