あるいて・みつける

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SMC Takumar 35mmF3.5

2016-09-19 19:39:56 | タクマー・レンズ
ごくありふれた広角レンズで、中古品価格もすごく安い、ある意味集めやすいレンズです。相当に多く生産されたようで、オートタクマーや元祖タクマーを除くと、普通にカメラ屋さんで見かけることが出来ます。F3.5と少し暗めの感じなのですが、その分無理をしていない設計ですから、絞り開放から良く写って絞込みによる被写界震度の変化も見つけやすく、重宝する一本です。

ディジタル一眼レフ・カメラの登場によって、かなり見直された感があるSMCタクマー35mmF3.5ですが、APS-Cサイズの撮像素子ではおよそ50mm標準レンズと同じ画角となりますので、現代の高感度性能の飛躍的な向上と併せて、利用範囲が増えたレンズと考えています。今でも簡単に探せて、価格もそこそこ安いレンズですから、一本持っておいても損はしない感じです。

暗い分、光学ファインダーでピント合わせが行い難くなります。特に薄暗い場所ではフォーカスエイドも効かなくなりますので、余りにも暗い場所ではライブビューを活用してピント合わせを行うほうが快適です。フィルムカメラのペンタックスSPやニコンFでは、中央のピント合わせプリズム部が陰ってしまい、撮影を諦めてしまう事もありましたが、現代のディジタルカメラでは不都合点も十分にカバーしてくれますので、撮影が楽に行えます。

タクマーの中では一番小さなレンズで、カメラに装着してもカメラのほうが目立ってしまうような感じです。パンケーキほどではないにせよ、今川焼きの雰囲気になっていますので、ピントリングもそこそこ幅があって操作が行いやすく、根元付近の絞りリングとも隙間が開いていますので、誤操作の心配もありません。

昔アンジェニューが搭載したレトロ・フォーカス構成ですが、国内では旭光学工業がタクマー35mmF3.5で独自のレトロフォーカスとして作りました。このレンズの写りの良さとひずみの少ない端正な画像が評判となった感じで、この構成のレンズはずっと継承されていきました。今でもこのレンズを見ていると、独特なピンポン玉形状の前玉があり、なぜかしらほっとするような感じです。

昔は少し寄れない広角レンズで、集合写真によく活用された感じですが、現代ではディジタル一眼レフ・カメラ用の端正描写レンズとして活用されているように感じます。接写リングを用いることで、かなり拡大した画像を得ることも出来ますし、被写界深度が深い標準レンズとして、大きな被写体を周囲から浮き上がらせるように写すことも得意です。小さいレンズですから使った気がしない操作感で、少し物足りなさも感じるかもしれませんが、その大きさから想像できないような満足できる結果が得られますので、毎回期待しながら撮影することになります。

解像感も良くてコストパフォーマンス抜群のレンズ。タクマーの35mmF3.5レンズは色々なバージョンを揃えたくなる不思議なレンズです。

それでは、今月始めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 35mmF3.5
撮影データ:1/250sec F5.6 ISO100
夏も終わりになるとむらさきしきぶが紫のかわいらしい実を付けます。色が付き始めのこの頃が、一番きれいに見えます。
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