バロン・オックスのブログ

猫と音楽とワインのある風景

「涙をもって種まく人」歌い比べ(シュッツとシャイン)

2017-05-16 09:07:21 | 音楽
シュッツとシャインの「Die mit Traenen saeen」を歌い比べた(シュッツを歌う会で。テナー募集中)。仲良しだった二人のこの曲はほんとによく似てる。途中に出てくる三拍子がよく似てるし(歌詞は、シュッツが「werden mit Freuden ernten」、シャインが「kommen mit Freuden」と異なるが、「mit Freuden」(ミッtフロイデン。喜びをもって)は共通)、音が細かくなってタンタタタンタタと続くところもよく似ている(歌詞は、それぞれ相手方が三拍子にした部分。なんだか、うまい具合に音型と歌詞の組合せが入れ替ってる感じ)。そして「weinen」(泣く)で二度の不協和音が強調されるところも同じ(これは修辞学(感情を伝えるパターン)のなせるわざかもしれない。ここのところはシュッツの面目躍如。はるかに強烈)。シャインの曲は、1623年に発刊された「イスラエルの泉」という曲集に含まれており、シュッツの曲は、1648年に発刊された、おなじみ「宗教的合唱曲集」の一曲。「おなじみ」と書いた。シャインについてのWikiのドイツ語ページには、「イスラエルの泉」について、「宗教的合唱曲集」と類似性(Verwandtschaft)があり、「不当にもその影になっている」(zu Unrecht im Schatten)、とある。「宗教的合唱曲集」はライプチヒ市に寄贈された。ドレスデンの楽長のシュッツが100キロ離れたライプチヒ市にこの曲集を寄贈したわけは、ライプチヒのトーマス教会のカントルだったシャインへの追悼のためと言われる。特に「Die mit Traenen」は、シュッツの伝記を書いたロジェ・テラールに言わせると、「シャインが開発した宗教的マドリガーレへの回帰」なのだそうだ。
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