トランプ氏に反対するデモ隊の持ってたプラカードにドイツ語の髭文字っぽいのがあって、読んでみたら「Mein Trumpf」。え?「私のトランプ」ってトランプさんのファン?のわけはない。これはヒットラーの著書「Mein Kampf」(わが闘争)のもじり。独裁反対ってわけだ。トランプ氏の写真にちょび髭を付けたものを掲げてる人もいる。そういえば、トランプ氏の支持派の中には自らナチスばりの敬礼をする人たちもいる(手が腐る、と思わないんだろうか。ドイツの戦争犯罪人をニュルンベルク裁判で裁いた人たちの末裔だというのに)。ちなみに、かなり前、日本の某有名音楽グループがナチスのようなユニフォームで演奏旅行をした。私は強烈な違和感を感じたが、「表現の自由」はそれすらも許す、ということか。そう言えば、件の「わが闘争」は、ドイツでは、教師以外は読むことができない、という時代が長く続いた。それこそ表現の自由に対する重大な制約で、国家がそこまでやるか、と思ったが、これ、実は著作権の所有者の意向でそういうことになっていて、最近著作権が切れたんで事情が変わったそうだ。トランプ氏はしょちゅう「アメリカ第一」と言う。それを聞くたびに日本国憲法の前文「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって」を思い出す。でも、トランプ氏は日本の大統領じゃないもんな。
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