バロン・オックスのブログ

猫と音楽とワインのある風景

ベートーヴェンの戦争交響曲

2016-10-29 11:09:13 | 音楽
ベートーヴェンの「ウェリントンの勝利」(戦争交響曲)と聞くと、音楽ファンは口を揃えて「あー、あの駄作ね」としたり顔でいう。私はそういう評価に違和感。だって、ベートーヴェンは間違いなく偉大な作曲家じゃないですか。それにケチをつけるって、なんだかかなわない相手のあら探しをしてちょっと何か見つけると大仰に喧伝して自分と同じレベルに落として満足するといったゲスの根性のように思えてしまうのだ(ゲスといえば、ゲスのなんとかと付き合ったベッキーを必要以上に叩くのも似てるかも)。それに、そういう風に言ってる人が本当にそう思ってるのかも疑わしい(偉い人が言ってることをそのまま真似して言ってたりして)。じゃあ、私はどうかと聴かれると、以前聴いたときはちょっとつらかった。でも、いいところだってあるはずだ。じゃなきゃ、ベートーヴェンの生前第7交響曲と並ぶ人気作になるわけはない。で、あらためて聴く。ま、まずい……メロディーがただつながって出てくるだけで、ちょっとつらくなってきた。いやまて。聴き方がいけないのかも、われわれが普段ベートーヴェンに求めてしまうのは、ソナタ形式の中で主題を徹底的に展開して積み上げていく緊密な世界。でも、そればかりがベートーヴェンってわけではないはず。ジョン・ウィリアムズだってスターウォーズやスーパーマンだけではなく、すすり泣くような「シンドラーのリスト」や少年合唱用の「Exsultate justi」も書いている。ということで、色眼鏡をはずして無心で聴き直す。フランスの国歌が聞こえる。大砲が鳴る。ナポレオン軍の侵攻だな。あっ、イギリス国歌だ。反撃開始か。なんだか映画を見ているようだ。そうだ、これは情景音楽だったのだ。そう思って聴けばとっても面白い。なにも主題をこねくり回すのだけが偉いわけじゃないんだから。
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