バロン・オックスのブログ

猫と音楽とワインのある風景

ヨハネでは「足に塗った」

2016-10-17 09:14:55 | 音楽
もうじきヨハネ受難曲の通唱会。そうだ、マタイで不明なところはヨハネを見よう。例の「水(香油)を頭にかけた」の部分、ヨハネのルター訳ではどうなってるか?バッハのヨハネ受難曲は、イエスが捕まるあたり(第18章)から描写してるから、その前に遡っていく(マタイもヨハネもバッハが曲を付けてるのは最後の方だけ。マタイの方がいくぶん前のシーンから始まっている)。第14章から第17章まではイエスの説話。第13章で再び物語になり、件のベタニアの話は第12章。おおっ、マタイの「Wasser」(水)は「Salbe」((香油から作った)軟膏)に、「Haupt」(頭)は「Fuesse」(足)に、「goss」(かけた)は「salbte」(塗った)になっている。つまり「香油を足に塗った」。しかもマタイで「一人の女」と名無しのごんべいだった人が「マリア」と呼ばれている。これならイメージが湧く。しかも、塗ったやつをマリアが自分の髪で乾かす(拭く)とくれば、絵で見るとおりだ。だが、私は史実を知りたいのではない。あくまでもシュッツのマタイを歌う参考として、マタイの意味しているところを知りたいのだ。すると、同じ訳者(ルター)が、一方で「香油を足に塗る」としながら、他方で「水を頭からかける」と訳しているのは、それなりの意味があるのではないか(ヘブライ語(間違った(汗)、新約はギリシャ語だった)の原典がそうなってるとか)。因みに、ヨハネでも「goss Wasser」(水をかける)と訳してる部分がある。「たらいに足を洗うための水をそそぐ」だ。やはり「goss Wasser」はそういうイメージだ。そうした言葉をあえてベタニアのシーンで使ったということも、「香油を頭からどばどば説」の論拠になるかもしれない。ヨハネを読んで、一つ仮説を思いついた。マタイの原典が「頭からどばどば」となっている(かもしれない)理由。本当は「足に塗って髪で拭いた」。だが、弟子のマタイの記憶の中で混同が生じて「髪(頭)にかけた」になった……
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