拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「ボクと結婚して下さい!」

2018-01-24 17:32:09 | 
(承前)ラッソも真っ青なマイケル・ジャクソンであるが、しかし「マイケル」と聞いて日本人の猫好きがまっさきに思い浮かべるのはジャクソンではなく猫。そう言えば、昨日、ブログを書きながら、私は「What's Michael?」のあるエピソードを思い出していた。それはこういう話。発情したニャジラ(雌猫)が町中にフェロモンをまき散らす。それに誘われた雄猫たちがフェロモンを発する元を探してたどりついたのがニャジラ。雄猫たちはおじけづく。だが、雄には選択権はない。一匹が目をつぶってニャジラに飛びかかるもニャジラの片手のパンチ一発で遠くにふっとばされる(ニャジラは雄猫よりよほど強い。その意味ではジェンティルドンナと双璧)。その吹っ飛ばされた雄猫がニャジラに飛びかかるときに叫ぶ言葉が「ニャジラさん、僕と結婚して下さい」。昨日のブログに、パパゲーノとパパゲーナを念頭に「結婚しなくても子供はできる」と書いた。そのときの私の頭の中は、結婚=届出であった。しかし、件の哀れな雄猫にとっては、結婚=子作り行為のようである。考えてみれば、人間だってその長い歴史の中で婚姻届なんて制度が登場するのはごくごく最近のこと。雄猫の叫びの方が正しいのかもしれない。因みに、前記のエピソードは、ニャジラが産んだ仔猫たちがいい家の箱入り息子(猫)と同じ模様で、その家の奥さんが「よりによってなんであんな女と」と箱入り息子をなじって終わる。「What's Michael?」を初めて読んだのは電車の中。始めの2,3ページを読んですぐ本を閉じた。そのまま読んでいたら車内で爆笑するのが明らかだったからだ。

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