とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「部活顧問はブラック」

2016-05-02 18:05:57 | 教育
「『部活顧問はブラック』署名運動までする教師たちの切実」という記事が出ています。部活動顧問の負担が大きすぎるという問題です。これについて思うところを断片的に書きます。
 
①部活動顧問は理不尽であり、あきらかに法律違反である。教員の人の良さによって成立してきただけのものであり、強制することはできない。もし強制するような何らかの力が働いているとすればすぐにでも是正されなければならない。

②部活動が子どもを成長させたというのは、概ね正しい。貧乏だった日本社会で自己負担が少ない状態で様々な活動ができるというのは部活動のおかげであった。今でも部活動がなくなれば、それこそお金がかかりすぎてスポーツなんかできない家庭は多い。また、部活動の友達が生涯の友達となるというのも事実であった。だから部活動を擁護する立場の人がいるのは当然である。そのような人達と対立すべきものではない。

③若い時代は部活動で生徒とともに苦労することは、教師としての人間性の成長につながるし、そこで手に入れた教師と生徒との信頼はその後の教員生活の礎となるものである。だから教員の中にも部活動を擁護する立場の人がいるのも当然である。

④社会体育や社会活動に移行する方向についていつも話題になるが、その際困るのは、万が一の際の対応である。その活動の責任がどこにあるのかという問題である。その整理がいつまでもつかないために、移行したくてもできない状態になっている。このあたりのこまごまとした問題は今回は書ききれないのでここまでにしておくが、それが解決できないがために結局、移行できないままでいる。

⑤学力向上のために一番必要なのは教師が授業にどれだけ集中できるかである。イギリスでは教員の雑務を極端に減らす改革がなされていると聞く。教員は真面目で努力を惜しまない人が多い。しかし多忙なままで授業改善をせよと言われても、物理的に無理なのだ。教育改革の方向性はここに尽きると思う。

以上、思いつくままいくつか書いてみた。目立たないけれども教育改革の大きな柱の一つであるのは間違いない。
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1 コメント

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つねづね。。 (ジューン)
2016-05-02 22:40:58
はじめまして。
部活ない小学校でも
常々そう思います。。
授業に集中できる環境があれば
うれしいなあ!と。。
小学校は、少年団などがあります。。

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