とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

これからの国語教育「言葉の気づき」④ 日本語の文法①

2017-02-24 08:24:13 | 高校国語改革
【日本語の気づき5 文法編1 5文系は動詞が主役】

(実践例)
「英語で5文型を勉強しましたね。Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語でした。勉強していて不思議に思ったことはありませんか。S、O、Cは文の要素なのにVは品詞です。S、V、Oに合わせればVのところは述語になるのが自然です。なぜこうなるのでしょうか。」

 英語の話です。私は高校時代英語が得意ではありませんでした。その理由はおそらく中学、高校時代の英語の先生の教え方が悪かったのだと思います。あのころの先生たちは本当にわかって説明していたのでしょうか。ただ単語の意味だけを知っていたのではないでしょうか。説明が説明なっていなかったのです。

 特にわからなかったのは5文型でした。何を言っているのかわからない。高校卒業してからやっと自動詞と他動詞の違いが分かりはじめました。

 さて、5文型を考えていく場合、不思議に思うことがあると思います。SVOCそれぞれ何を指しているのでしょう。
  Sは主語。
  Oは目的語。
  Cは補語
です。それぞれ文の構成要素の名称です。それに対し、
  Vは動詞
です。品詞ですよね。なんでVだけが品詞なのでしょうか。これはわりと答えられない人が多い。

 正解は簡単です。5文型というのは動詞の分類だからです。主役はV、つまり動詞なのです。この動詞が来れば、こういう要素がこういう順番で並びますよという分類なのです。Vだけが異端児なのではなく、Vが主役なのです。

 このように教えるともっと英文法は理解しやすいのではないでしょうか。

【日本語の気づき6 文法編2 目的語って何】
(実践例)
「目的語って何ですか。」
「次の中で目的語はなんですか。
  ①ボールを投げる。
  ②リンゴを食べる
  ③ぼくは水が欲しい。
  ④ぼくは数学が好き。
  ⑤この道を通る。」

 英語の学習で「目的語」が出てくるので、国語の時間に生徒に「目的語」って何かを聞いてみます。するとしっかりと答えられる生徒はあまりいません。

 従来の学校の国語文法では「目的語」は存在していません。「目的語」にあたるものは、他のさまざまなものを含めて「修飾語」として扱われます。しかし、近年では国語教師も英文法をしっかり学んでいるので、日本語の「目的語」を存在していると考えてもいいと思います。逆に学校文法では目的語がないということを知らない国語教師のほうが多いのではないかと思われます。

 では日本語で「目的語」とは何を指すのでしょうか。「~を」となるものと言っていいと思います。

  ①ボールを投げる。
  ②リンゴを食べる。

 などの例文がすぐに思い浮かびます。これは英語の勉強ですでに考えたことがあるからだと思われます。「~を」を目的語にすると次のような例文が変に感じます。

  ③ぼくは水が欲しい。
  ④ぼくは数学が好き。
  ⑤この道を通る。

 ③、④は「目的語」のように見えるのに「を」ではなく、「が」が使われています。これはどういうことなのでしょう。これは、「目的語」をとるのは「動詞」だけであり、③の「欲しい」、④の「好き」は動詞ではないからです。③に関しては「欲しい」は英語では「want」で動詞になりますが、日本語では動詞ではありません。④の「好き」は本来「好きだ」です。英語では「like,love」であり形容動詞です。これも動詞ではありません。

 ⑤は「この道を」の部分が「目的語」と考えていいのかという問題です。これについては様々な意見があるようです。が、わたしは個人的には「目的語」と考えるべきなのではないかと思います。そのほうが整理しやすいからです。

 これらは英語の文法知識がある程度日本人にも定着しており、その知識を使って日本語を考えてしまう例だと思います。現代語の日本語文法は中学校で勉強するのですが、あまり多くの時間を費やしません。英語の文法は時間をかけて勉強します。その結果、日本語の文法を英語の文法知識で考えるようになります。これは悪いことではありません。そのためにも日本語と英語の文法用語の統一が必要になってきます。

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