前回『君の名は。』について批判めいたことを書いてしまった。
しかし考えてみれば、この映画の制作者は私みたいな年寄りが見るとは全く想定していなかったであろう。高校生や大学生が見る娯楽作品だったのである。これは『シン・ゴジラ』についても言える。だから、リアリティのなさを批判されようと、もともとターゲットが違ったのだからしょうがないじゃないかというのが製作者側の気持ちだろう。
すると新たな疑問が生じてくる。なぜ、この2つの作品はこんなにヒットしたのかということだ。
もともと新しい文化というのは若い人たちが発信し、発見し、広めていった。文学であれ、音楽であれ、ファッションであれ、若い人が新たなものを生み出していた。年寄りはそれに批判するというのが構図であったのだ。
ところが最近になり、少子高齢化で若い人の人口が絶対的にも相対的にも減ったため若い人の声があまり一般的には届かなくなってしまっていた。日本は比較的に高齢者向けの文化が広まっていたのが現状である。例えばテレビは若い人向けの番組が減り、高齢者向けの番組が視聴率をかせぐようになっている。
この状況に染まらず、若い人が力をもっているメディアがある。もちろんネット社会だ。ネットの中では若者は自分の意見を主張できるのである。『シン・ゴジラ』も『君の名は』もネットで火がついて大きく広まった。これは若者の復権とも考えられる。
社会を作っていくのは若い人たちだ。若い人が文化を発信できる社会であるほうがいい。そういう意識を持ちたいものだと、理屈の上では考えている。ただし、年をとっても自分は自分だ。別に若者に迎合する必要もない。自分の生き方を曲げる必要もない。
しかし考えてみれば、この映画の制作者は私みたいな年寄りが見るとは全く想定していなかったであろう。高校生や大学生が見る娯楽作品だったのである。これは『シン・ゴジラ』についても言える。だから、リアリティのなさを批判されようと、もともとターゲットが違ったのだからしょうがないじゃないかというのが製作者側の気持ちだろう。
すると新たな疑問が生じてくる。なぜ、この2つの作品はこんなにヒットしたのかということだ。
もともと新しい文化というのは若い人たちが発信し、発見し、広めていった。文学であれ、音楽であれ、ファッションであれ、若い人が新たなものを生み出していた。年寄りはそれに批判するというのが構図であったのだ。
ところが最近になり、少子高齢化で若い人の人口が絶対的にも相対的にも減ったため若い人の声があまり一般的には届かなくなってしまっていた。日本は比較的に高齢者向けの文化が広まっていたのが現状である。例えばテレビは若い人向けの番組が減り、高齢者向けの番組が視聴率をかせぐようになっている。
この状況に染まらず、若い人が力をもっているメディアがある。もちろんネット社会だ。ネットの中では若者は自分の意見を主張できるのである。『シン・ゴジラ』も『君の名は』もネットで火がついて大きく広まった。これは若者の復権とも考えられる。
社会を作っていくのは若い人たちだ。若い人が文化を発信できる社会であるほうがいい。そういう意識を持ちたいものだと、理屈の上では考えている。ただし、年をとっても自分は自分だ。別に若者に迎合する必要もない。自分の生き方を曲げる必要もない。