岳と森

山と森のガイド☆渋谷政道のブログ

哀悼の意を捧げます

2017-05-14 22:52:43 | 山岳スポーツ指導協会
5月5日、私が所属するガイド団体のT会長がお亡くなりになりました。享年73。

北アルプス前穂高岳北尾根を登攀中に転落。一緒に登っていた仲間により引き上げられ、ヘリコプターで病院へ搬送されましたが死亡が確認されました。

当会理事会の末席にいる私にとって、会社の取締役であり社会経験の豊富なT会長からは、山の知識や技術だけでなく、組織としての仕事の進め方や人としての在り方のようなものを教えていただきました。ともすると個性の強いクライマー集団にあって、細身な身体とその物腰のやわらかさは大切な潤滑油だったような気がしています。

昨年から本格的にスタートした研修部の技術研修や事業部の安全登山講座のことをいつも気にかけておられ、「まずは会長である自分から」という気概で積極的に参加されていました。そうすることで会内外へのPR役を果たしておられたのだと思います。

同時に、70歳を過ぎても大好きな岩登りへの情熱は衰えることはなく、国内外の登攀を含めた山行報告もよく聞かせていただきました。決して自慢話に聞こえなかったのは、T会長の穏やかな人柄のなせる業だったのでしょうか。最近は「大日岳のお花畑が見事だったよ」などとトレッキングにも興味を示されるようになり、個人的に少々安心したのを覚えています。

一緒に活動させていただいたのは、わずかに3年ほど。まだまだ教えていただきたいことがたくさんありました。研修や酒の席、電車や車の中…T会長とご一緒した記憶が鮮やかに思い出されます。一方で、亡くなられたことが実感として受け入れられない状態が続いていましたが、事故発生から一週間以上経ち、昨日のお通夜に参列させていただいたことで気持ちの整理がようやくつきました。

T会長、どうぞ安らかにお眠りください。短い間でしたが本当にありがとうございました。

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