野球の日本ハムファイターズ、サッカーのコンサドーレ札幌と並ぶ道内3つ目のプロスポーツチームであるレラカムイ北海道の運営会社「ファンタジア・エンタテインメント」(ファンタジア社)がバスケットボール男子の日本リーグ(JBL)から除名処分を受けました。
日刊スポーツの記事
時事ドットコムの記事
ファンタジア社側ではこの処分に対して、JBLの理事らを相手に約3億3700万円の損害賠償を求めて提訴する意向を述べたということですが、双方の交渉の実情を知りえない第三者からすると、JBL側の除名処分はやむに已まれぬ措置とも思えるので、損害賠償が問題になるのだろうかという疑問があります。
除名処分の理由は2年分の年会費2000万円の未納と決算で虚偽の報告をしていたこととなどとさていますが、これらの事実はファンタジア社側も認めているので、問題はこの事実が除名処分に値するものなのかという価値判断になります。
訴訟の結論は現段階で軽々に予想できるものではありませんが、結論がどうなったとしても、この件によってファンタジア社が失った信用を回復するのは極めて難しいということになるでしょう。
ちょうど、昨日、私の主催するマスダアカデミー(企業経営勉強会)で、「企業経営の基本」というテーマでお話をしたばかりだったので、今回のファンタジア社の企業経営の在り方について、企業経営の基本に則っているのかという観点から見てみたいと思います。
昨日のマスダアカデミーでは、企業経営の基本として、「自社が社会に提供する価値を明確にする」「事業ドメインを定める」「経営資源の適正分配」「経営資源ロスの最小化」「人材の育成」などの観点を企業経営の基本として述べさせていただいたのですが、これらの視点から考えると、ファンタジア社の今回の破たんの原因は「事業ドメイン」として定めた分野が同社の実力以上だったということになるのでしょうが、除名処分に至ったのはそれ以前の問題だったような気がします。
それは、「借りたものは返す」、「嘘はつかない」という企業経営の基本以前の部分ができていなかったと感じるからです。そんな基本的なことすらできない稚拙な経営者に任せておくわけにはいかないというのがJBL側の本音なのではないかという気がします。
ファンタジア社側では、滞納している年会費について滞納分を支払うように請求を受けたことはないと言っているようですが、債務があるのははっきりしているのですから、JBL側から言われなくてもその解消のために手段を講じるのは、企業の永続性を考えた時には当然のことです。
また、内容虚偽の財務報告書をJBLに提出したというのでは、このような継続的関係の基礎となる双方の信頼関係が崩壊したとされることも仕方ないことでしょう。ファンタジア社が行うべきだったのは、経営困難の事実を隠すことではなく、事実をきちんと報告して協力を求めることだったのです。
そのような経営の基本以前の過ちを犯した責めは重いと言わざるを得ないでしょう。
レラカムイは、資金力に勝る他チームに力負けする試合が多く戦績としては苦戦を強いられていますが、観客動員数ではJBLのトップクラスにいます。
ファンタジア社が、大きなスポンサーがない中でプロバスケットボールチームを創設して、北海道にバスケットボール観戦という文化を定着させた功績は今回の除名処分によって色あせるものではないと思いますので、今後は、どのような形になるにせよ、北海道のプロバスケットボールの火を消さないように関係者の知恵を結集していただきたいものです。
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ファンタジア社側ではこの処分に対して、JBLの理事らを相手に約3億3700万円の損害賠償を求めて提訴する意向を述べたということですが、双方の交渉の実情を知りえない第三者からすると、JBL側の除名処分はやむに已まれぬ措置とも思えるので、損害賠償が問題になるのだろうかという疑問があります。
除名処分の理由は2年分の年会費2000万円の未納と決算で虚偽の報告をしていたこととなどとさていますが、これらの事実はファンタジア社側も認めているので、問題はこの事実が除名処分に値するものなのかという価値判断になります。
訴訟の結論は現段階で軽々に予想できるものではありませんが、結論がどうなったとしても、この件によってファンタジア社が失った信用を回復するのは極めて難しいということになるでしょう。
ちょうど、昨日、私の主催するマスダアカデミー(企業経営勉強会)で、「企業経営の基本」というテーマでお話をしたばかりだったので、今回のファンタジア社の企業経営の在り方について、企業経営の基本に則っているのかという観点から見てみたいと思います。
昨日のマスダアカデミーでは、企業経営の基本として、「自社が社会に提供する価値を明確にする」「事業ドメインを定める」「経営資源の適正分配」「経営資源ロスの最小化」「人材の育成」などの観点を企業経営の基本として述べさせていただいたのですが、これらの視点から考えると、ファンタジア社の今回の破たんの原因は「事業ドメイン」として定めた分野が同社の実力以上だったということになるのでしょうが、除名処分に至ったのはそれ以前の問題だったような気がします。
それは、「借りたものは返す」、「嘘はつかない」という企業経営の基本以前の部分ができていなかったと感じるからです。そんな基本的なことすらできない稚拙な経営者に任せておくわけにはいかないというのがJBL側の本音なのではないかという気がします。
ファンタジア社側では、滞納している年会費について滞納分を支払うように請求を受けたことはないと言っているようですが、債務があるのははっきりしているのですから、JBL側から言われなくてもその解消のために手段を講じるのは、企業の永続性を考えた時には当然のことです。
また、内容虚偽の財務報告書をJBLに提出したというのでは、このような継続的関係の基礎となる双方の信頼関係が崩壊したとされることも仕方ないことでしょう。ファンタジア社が行うべきだったのは、経営困難の事実を隠すことではなく、事実をきちんと報告して協力を求めることだったのです。
そのような経営の基本以前の過ちを犯した責めは重いと言わざるを得ないでしょう。
レラカムイは、資金力に勝る他チームに力負けする試合が多く戦績としては苦戦を強いられていますが、観客動員数ではJBLのトップクラスにいます。
ファンタジア社が、大きなスポンサーがない中でプロバスケットボールチームを創設して、北海道にバスケットボール観戦という文化を定着させた功績は今回の除名処分によって色あせるものではないと思いますので、今後は、どのような形になるにせよ、北海道のプロバスケットボールの火を消さないように関係者の知恵を結集していただきたいものです。










