
■公開:2010年
■監督:ロブ・マーシャル
■出演:ダニエル・ディ=ルイス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンソフィア・ローレン、他
昨日アップしたボクの好きなフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」を原作としたミュージカル映画「NINE」を見ました。主人公となる映画監督グイドの名前も同じ、少年時代に性的な関心を与えたサラギーナも登場するなど、ほぼフェリーニの原作を踏襲する形をとりながらも、よりファショナブルに映像の画面の隅々まで装飾され、音楽がさら盛り上げるという形になっています。

ところでこの「NINE」は、ボクなどは、まずキャッチコピーで惹かれてしまうのであります。<映画史上最もゴージャス&ファッショナブル!>とあるコピーの写真は、グイド演じるダニエル・ディ=ルイスを中心にニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンの美女4人が囲んでいる。それだけで大人の男と女のお洒落な映画なんだろうと連想され、現実では叶わぬセコい生活をしているボクは、せめてスクリーンの中でもと憧れを持ってそのコピーが書かれたポスターを眺めてしまうのです。こうした雰囲気を醸し出す映画にボクは弱くて、ビクビクっと引き寄せられてしまう。さらに、その元ネタがフェリー二の作品とあるときたら、もう見る前から贔屓してしまいよっぽどの駄作でない限り、座席に座る前からこれはイイ映画なんだ?と勝手に決めつけてしまうのであります。

ということで、贔屓目でこの映画の世界に入ってますから、ボクは十二分に楽しんだのですが、ストーリー自体はプレッシャーで苦しむプレイボーイの映画監督という話なので、映画を見た人は主人公がなにをクヨクヨ悩んでいるの?なんか暗くない?なんて思った方もいたかもしれません。ボクは仕事におけるプレッシャーの中で、崖っぷちに追い込まれたときに女神としての女性達の幻影を見るというのは、大いに共感できるのですが…。実際、この歳(49歳)になってつくづく思うのは、深い部分で強く支えてくれるのは女性という存在であるということ、男が心から癒されるのは結局、女性の愛情なんだということです。観音様を崇拝するようなものですね。ただ、女性は一方で男にとっては、両刃の刃の側面があることも忘れてはいけないので、判断を惑わすような形で様々な幻想としての女神が語りかけてくるのが、そうなんだよなと共感してしまうのです。ユング心理学の言うところのアニマ(深層心理における女性原理)のプラスの部分(包み込み育む)の部分とマイナスな部分(飲み込んでしまう)が様々な女性達によって表されています。

ただ、映画「NINE」では物語としての秀逸さは、元のフェリーニの「8 1/2」には残念ながら及ばないでしょう。やはり「8 1/2」の方が重層的な構造をとっていますし、映画の終わらせ方が違います。カーニバル的に終わらせたフェリーニの方が一枚上手に思えます。しかし、フェリーニのそれにないものとして「NINE」は歌とダンスがあります。ミュージカル映画なので、それをフルに使って、女神としての女性という設定が、より強調されダイレクトに伝わるようになっています。何よりも女優陣のダンスとともに歌う唄がとにかく最高だったのです。

豊満な胸と魅力的なヒップのペネロス・クルスが誘いかけるような甘い声と挑発的なダンスに惑わされ、グイドの戦友のような役を演じるジュディ・デンチの渋い歌声に人の深みを感じ、そして酔いしれ、ファーギー演じるサラギーナのパンチのある歌にとことんノックアウトされ、セクシーな魅力全開で歌うノリのいいケイ・ハドソンの「シネマ・イタリアーノ」を聞いて、どれも素晴らしく気分は昂揚し、ボクの目と耳が喜んでいるのがわかります。映画が終わった後、初めて映画館でサントラ盤を買ってしまいました。ボクとしては女優達のセクシーで切ない歌がなによりもよく思えました。その場面は何度も見てみたい、そんな気にさせられた映画でした。
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■監督:ロブ・マーシャル
■出演:ダニエル・ディ=ルイス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンソフィア・ローレン、他
昨日アップしたボクの好きなフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」を原作としたミュージカル映画「NINE」を見ました。主人公となる映画監督グイドの名前も同じ、少年時代に性的な関心を与えたサラギーナも登場するなど、ほぼフェリーニの原作を踏襲する形をとりながらも、よりファショナブルに映像の画面の隅々まで装飾され、音楽がさら盛り上げるという形になっています。

ところでこの「NINE」は、ボクなどは、まずキャッチコピーで惹かれてしまうのであります。<映画史上最もゴージャス&ファッショナブル!>とあるコピーの写真は、グイド演じるダニエル・ディ=ルイスを中心にニコール・キッドマン、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンの美女4人が囲んでいる。それだけで大人の男と女のお洒落な映画なんだろうと連想され、現実では叶わぬセコい生活をしているボクは、せめてスクリーンの中でもと憧れを持ってそのコピーが書かれたポスターを眺めてしまうのです。こうした雰囲気を醸し出す映画にボクは弱くて、ビクビクっと引き寄せられてしまう。さらに、その元ネタがフェリー二の作品とあるときたら、もう見る前から贔屓してしまいよっぽどの駄作でない限り、座席に座る前からこれはイイ映画なんだ?と勝手に決めつけてしまうのであります。

ということで、贔屓目でこの映画の世界に入ってますから、ボクは十二分に楽しんだのですが、ストーリー自体はプレッシャーで苦しむプレイボーイの映画監督という話なので、映画を見た人は主人公がなにをクヨクヨ悩んでいるの?なんか暗くない?なんて思った方もいたかもしれません。ボクは仕事におけるプレッシャーの中で、崖っぷちに追い込まれたときに女神としての女性達の幻影を見るというのは、大いに共感できるのですが…。実際、この歳(49歳)になってつくづく思うのは、深い部分で強く支えてくれるのは女性という存在であるということ、男が心から癒されるのは結局、女性の愛情なんだということです。観音様を崇拝するようなものですね。ただ、女性は一方で男にとっては、両刃の刃の側面があることも忘れてはいけないので、判断を惑わすような形で様々な幻想としての女神が語りかけてくるのが、そうなんだよなと共感してしまうのです。ユング心理学の言うところのアニマ(深層心理における女性原理)のプラスの部分(包み込み育む)の部分とマイナスな部分(飲み込んでしまう)が様々な女性達によって表されています。

ただ、映画「NINE」では物語としての秀逸さは、元のフェリーニの「8 1/2」には残念ながら及ばないでしょう。やはり「8 1/2」の方が重層的な構造をとっていますし、映画の終わらせ方が違います。カーニバル的に終わらせたフェリーニの方が一枚上手に思えます。しかし、フェリーニのそれにないものとして「NINE」は歌とダンスがあります。ミュージカル映画なので、それをフルに使って、女神としての女性という設定が、より強調されダイレクトに伝わるようになっています。何よりも女優陣のダンスとともに歌う唄がとにかく最高だったのです。

豊満な胸と魅力的なヒップのペネロス・クルスが誘いかけるような甘い声と挑発的なダンスに惑わされ、グイドの戦友のような役を演じるジュディ・デンチの渋い歌声に人の深みを感じ、そして酔いしれ、ファーギー演じるサラギーナのパンチのある歌にとことんノックアウトされ、セクシーな魅力全開で歌うノリのいいケイ・ハドソンの「シネマ・イタリアーノ」を聞いて、どれも素晴らしく気分は昂揚し、ボクの目と耳が喜んでいるのがわかります。映画が終わった後、初めて映画館でサントラ盤を買ってしまいました。ボクとしては女優達のセクシーで切ない歌がなによりもよく思えました。その場面は何度も見てみたい、そんな気にさせられた映画でした。
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私は女だけど、グイドの落ちこんだ気持ちもわかるような気がしましたよ。
これも歳のせいでしょうねえ。
私は購入したCDを聞きながら映画の感動を再現しています。やっぱりファーギーとケイ・ハドソンの歌が最高です。
ピアノ弾きさんは「NINE」のもとになったフェリーニの「8 1/2」はご覧になったことはありますか?この映画も味わい深い映画ですよ。私のお勧めの映画のひとつです。
あらためて 映画の細部を思い出しました (^。^)
ほんとに 歌と踊りを楽しめた映画でしたね♪
フェリーニの”81/2”を 観てみます
このところサントラのCDを聞いているのですが、聞けば聞くほど速くDVDが出ないかな、なんて思ってしまいます。ストーリーはどうなの?という意見の方も多いようですが、歌と踊りは最高だったんじゃないでしょうか?DVDでその歌と踊りを見たい気分になったら楽しみたいなと思います。
男の人の意見 とても参考になりました。
私は この映画をもう一度見に行きますよ
なると様は、ダニエル・ディ=ルイスに男の色気を感じたと書いていらっしゃいますね。私もそのような男性に近づきたいと思いつつ、女優にくぎ付けの一方で、彼を見ていました。もう一度ご覧になるのですね。すばらしい。
私もこの映画のポスターを見たときに同じようなこと思いました。ポスターを見た瞬間からこの映画、絶対見る!!って思いました。
私【81/2】を知らないんですね、なのでストーリーへの理解力に乏しいのかも・・・って、思ったんですけど、それだけではないですね。きっと。女の私には理解できない男の人の女性に対する思い入れや期待や望み、憧れや願望、そういう色んな男性の想いのいっぱい詰まったお話なんですね。
感想を読ませて頂いて妙に納得しちゃいました。これを踏まえてもう一度見れたらいいなと思います。ありがとうございました。
つたない私の感想をお読みいただいて納得していただいたなんてとても光栄です。「NINE」を見た方は賛否両論あるような感じですが、よかったという意見の人は、また見たいと思われる方が多いように感じています。
この映画はいろいろな女性がでてきますが、どの人も“オンナ”を感じさせてくれるんです。老いたソフィア・ローレンだって私にはセクシーに見えました。そうした細かい配慮も私が、この映画をいいなって思う部分です。
ありがとうございました。
ペネロペ・クルスがいいよ!
と噂に動じ、。
当方もささやかな、創造者。
主役のスランプ、よう、解ります!!!
ペネロペ・クルスは超セクシーでした。
“当方もささやかな、創造者。
主役のスランプ、よう、解ります!!! ”なんですね。rihaku-laboさまのスランプ解消法はどうされているんですか?
私の言いたかったことが見事に書かれている文章を読まさせていただきました。
う〜ん、すごいです。
ちなみに、私もサントラ買ってしまいました(^^;;。
今回はじっくり 見ました
改めて 「シネマイタリアーノ」を聞くと
心が躍りました
とも様。
お褒めの言葉ありがとうございます。とても、はげみになります。サントラ聞いていると早くDVDでないかなと思ってしまいます。
なると様
2回ご覧になったのですね。素晴らしい。「シネマイタリアーノ」、最高ですね。私もそんなふうなニックネームをつけてもらいたなと思いながらも死ぬまで無理なんでしょうね・・・。
NINEは普段、戦争映画ばかり観ている彼氏にも大好評でした。
ミュージカル映画ときたらオペラ座くらいしか見たことがなかったので、これを機にもっといろいろ観てみようと思います。
まずはロブ・マーシャル監督のCHICAGOあたりから^^
私もミュージカル映画はあまりみたことがありません。「NINE」は私にとってもミュージカル映画を見直すいいきっかけだったかもしれませんね。