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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

怪異の世界#29・・・「花組芝居」演劇公演「怪談 牡丹燈籠」

2008-09-12 | ワンダーゾーンの世界
「花組芝居」演劇公演「怪談 牡丹燈籠」

■日時:2008年9月7日(日)14:00~
■劇場:あうるすぽっと
■原作:三遊亭円朝
■脚本・演出・出演:加納幸和
■出演:水下きよし、原川浩明、溝口健二、山下禎啓、桂憲一、八代進一、他

花組芝居を初めて観ました。三遊亭円朝原作の「怪談 牡丹燈籠」、面白かった!舞台の幕が開くとガイドとして三遊亭円朝が登場し、そこから牡丹燈籠の世界へと入っていくわけです。これは円朝の原作をやりますよという宣言であり、また少しだけ舞台上に繰り広げられるお芝居が別次元のお話だよともとれて、冷静に追うことができもします。その設定がすんなりと江戸時代のお話に入っていくことができ、奏効したように思いました。この円朝の牡丹燈籠、先日来から書いているのですが、カランコロン、カランコロンとやってくる幽霊噺が有名なのですが、実際に原作を読んでみるとそれはほんの一部で、その向こうに仇討ちと欲に走った男女の物語が拡がっているわけです。得てしてそういったエピソードは怪談噺とは別物なので、置き去りにされてしまうことが多いようですが(と云いながらも不確かです。ボクが子供の頃にテレビの怪談番組で観た記憶で書いていますから)、そこはお露と新三郎のエピソードはしっかりと描きながらも、さらに原作を掘り下げていきます。

そんなわけで、花組芝居は原作を忠実に描いていました。といっても、まともにやるとなれば数時間かかってしまうでしょう。シンプルな舞台装置を用意しながら、それをうまく工夫し活用しながら、次々と場面を展開させていきます。そしてわかりにくくならないよう端的な台詞とビジュアル面からのアプローチも気を使っていました。長い話なので、飽きが来ないよう適度に?(全編にか?)ギャクというか笑い所を用意して、ポップな感覚で魅せてくれます。それは伝統に縛られず自由な発想で古典に取り組む姿勢、肩が凝らずに単純に楽しめます。しかし、見せる処はしっかり見せる姿勢も忘れておりません。お露が新三郎にとり憑き殺してしまうところは圧巻でした。

芝居が面白かったのでパンフレットを購入したのですが、それによると牡丹燈籠を落語等で口演あるいは上演されるとき、お露と新三郎、伴蔵とおみねの部分はよく描かれるのですが、孝助の仇討ちのエピソードは割愛されることが多いそうで、それは美味しいと演出した加納幸和のコメントがありました。つまり今回の花組芝居の牡丹燈籠は、完全版「怪談 牡丹燈籠」なのです。それは怪談というよりも勧善懲悪のドラマ。怪しいのは幽霊ではなく人間の顔の裏に潜んだ強欲。そうなりますね。

場面展開が激しかったので、事前に原作を読んでいてよかったなと思いました。もし読んでいなかったら、わかりやすい演出ではありましたが頭がこんがらがったかもしれません。ところで次回の花組芝居の公演は泉鏡花の「夜叉ケ池」とのこと。今回の痛快な演出を見る限り、その公演が楽しみになりました。



怪異の世界#27・・・三遊亭円朝「怪談 牡丹燈籠」(岩波文庫)
怪異の世界#28・・・桂歌丸による「牡丹燈籠」

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1 コメント

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Unknown (サトシ)
2008-09-14 10:13:32
ちょくちょく拝見させていただいてます。
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花組芝居「怪談牡丹燈籠」 (シ ン ボ 式)
面白かったぁ~(^-^) 10年ぶりくらいに見る花組芝居でしたが相変わらず素晴ら