飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

永遠の妖女#23・・・マラルメ/加藤美雄・訳「エロディアード」

2008-03-12 | サロメ
マラルメ「エロディアード」加藤美雄・訳(彌生書房)

全くもってわからない。連なる言葉からによるイメージの連鎖の想起ができない、むつかしい・・・。

山川鴻三のサロメ研究の本によるとマラルメ「エロディアード」は、謡われたエロディアードはサロメと同義語として用いられているとしている。その死はマラルメのサロメなのである。

この純潔を守る女性の詩はあまりに象徴的、寓意的でありすぎ読む側にとってみれば、大きなイメージの飛翔力を強いられる。実際この手の作品は嫌いではないがこのマルラメの詩は難解極まるといっていいのではないか。ボクのイメージの貧困さが露呈してしまうほど。まあ、本音で意味不明なのだからしょうがない。でもこの詩で気に入ったところを引用しておこう。

  純らかな宝玉にも似た私の眼が
  妙なる光を借りる宝石の数々よ。
  私の若やいだ髪に、宿命の光輝と
  たわわな容姿をあたえる、金銀よ。
  お前こそ、この邪悪な時代に、巫女の住む洞窟の
  奸智のために生まれでた女、
  お前が人間の運命を語るとは。
  野生の歓喜の香をもつ、私の衣装の萼から、
  私の裸身の白い旋律が立ち昇ると、占う女。
  予言せよ、おのずから女も衣脱ぎすてる夏の
  生ぬるい蒼空が、星影に打ち顫える
  私の羞恥の姿をみれば、
  私は死ぬのだ、と

     私は処女の恐怖が好きなの。
  私の髪のかもしだす惧れのなかに生きたい。
  夕暮れ、臥床にかくれ、この無益な肉体のうちに、
  処女なる蛇よ、お前の青白い光沢の
  冷やかなきらめきを感ずるために。
  死に瀕したお前、純潔に燃えるお前、
  流水と無残な雪の白夜よ。

難解なサロメでありました。


※マラルメ「エロディアード」加藤美雄・訳(彌生書房)より引用


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