吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

モンスターボランティアにだけはなりたくなかった

2011-04-10 17:26:36 | ボランティア
今回の大震災直後から、「モンスターボランティア」という言葉が、にわかに注目を集めた。

自己満足のためだけに(あるいは自分探しとか、蹴活に有利だからという理由で)、ボランティア活動に参加し、けれどろくに働きもせず、仲間内でたむろして一日を過ごし、被災者に回るべき物資や食料を掠め取るような、自称ボランティア。

これに関連して、ニュースサイトで紹介されたブログに、被災者の立場から見たモンスターボランティアの姿が書かれている。
今村岳司XDL:「あの恐怖と屈辱は、記憶よりさらに奥に刻みつけられてしまっている」(2011.03.13)
http://xdl.jp/diary/?date=20110313#p01

他にも、「モンスターボランティア」で検索をかけると、その実態が(幾分か虚実入り混じって)出てくる。

ボランティア活動に参加するからには、このような恥ずかしい「自称ボランティア」にだけはなりたくないと思った。

そして、決して被災地や、他のボランティアの負担にならないように、装備や食料はじゅうぶんに準備し、現地のボランティア受け入れ態勢について、入念に下調べをした。

その結果、少なくともモンスターボランティアにはならなかったと思うし、足手まといにもならなかったと、自分では思う。

現地に行った感想として、ネット上で伝えられるような、ひどいボランティアは、少なくとも僕の視界のほんの片隅にしか入ってこなかった。
大部分のボランティアは、それぞれが、それぞれの志を持って活動に参加していた。

一部には、何しにきたんだろうというボランティアも、いたことはいた。
テント村で酒を持ち込んで、炭火で焼肉やっているのとか。
夜に宴会したり、酔って夜中に奇声を上げるのとか。
ペットの大型犬を一緒に連れてきて、その犬がテント村で夜中に吠えるのを放置していたり。
指定のトイレに行かずに、立ち木に立ち小便したり、ごみを周囲に散らかすのとか。

(僕がテント村を去る直前には、有志のパトロール隊が組織され、上に挙げたようなのは、今は減っているかもしれない)

ただ、そんな連中は、本当に一部だけだった。
その一部だけに、ボランティア全体のイメージが悪くなっているとしたら、非常に残念だ。

最後に・・・ボランティアセンターの受付わきに掲げてあった呼びかけの一部。
「ボランティアを『する』のではなく、『させていただく』の精神で」


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1 コメント

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同感です。 (飛鷹)
2011-04-10 18:24:39
(トラックバックが出来ないので・・・)
一部の迷惑なボランティアの為に、多くの善意あるボランティアが悪く思われるのは心外です。
絶対的に人手不足です。でも、行政は行政で外部からくるボランティアを把握できないから、「迷惑ボランティアの為」にと、逃げているのでは?被災者の方々は、心底手伝いが欲しいと思います。いつも、こういう時に行政が遮断するように思われます。

「ボランティアは押し掛けていい」
ニューズウィーク日本版 4月5日(火)13時14分配信
の記事に納得しております。
(全文掲載してます)
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