土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

どうしてi-constructionが遅れているのか?

2017-08-09 15:57:05 | 思考
 2012年、国交省の全国11箇所でCIMの試行が行われ、ガイドラインの策定などが進んでいるものの、その後の進展が見えにくい。

 この回答として、8月7日、日経14面に東大の松尾准教授が、「米国、カナダ、英国、中国のAI技術革新のスピードがすさまじい。このままでは、日本は大きなチャンスを逃しかねない。AI人材にも、日本は賃金面で優遇していない。これは、企業がAIに対する事業計画を真面目にたてておらず、きちんと考えている企業が極めて少なく、AI技術の本質を捉えていないからだ。さらに、人事制度や給与体系が硬直的で、例外が認められないことがある。不思議なのは、日本では設備投資なら高いものでも買えるのに、人には高い給料が払えないことだ」と、書いているのが興味深い。

 つまり、経営者や技術者の思考が時代にマッチしていない、第四次産業革命に対応していないということだと思われる。自身コンサルを行って感ずることだが、知財に対する価値がまったく見えていない経営幹部が多数いる。知財価値がまったく理解されていないのである。日本人は、幕末に大きく見えた黒船には対応できたのだが、松尾准教授が指摘するように、見えないモノには金を出そうとしないのである。これが、第三次産業が70%を占める現代において、サービスはタダ同然と考えている日本人の思考癖により、生産性が向上しない原因なのでもあろう。

 日本人は稲作の歴史がある。稲作は気候にまかせておればよい。言いすぎかも知れないが、稲は勝手に生長するので、先を想像する必要がない。一方、ヨーロッパの狩猟民族は、獲物がどの方向に逃げていくのかを予測しなければならない。見えないルートを想像して視る必要がある。日本人は、具体に見える物造りは得意だが、見えない価値を生み出すことは苦手のようである。これが近年、世界に遅れ続けている要因なのであろう。
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