今村雅弘活動日記

衆議院議員今村雅弘のブログ

貴族院は生きている?

2008年01月14日 | Weblog
年が明けてはや二週間が経ちました。本会議や挨拶回り、新年会や消防出初め等で慌ただしく過ぎましたが、国会は昨年からの延長で未だ新年気分ではありません。給油新法が民主党の迷走の挙げ句参議院で否決され、小沢党首得意のおさぼりのなか衆議院で再可決となりました。実に57年振りとのことですがモーターボートの公営ギャンブル化反対によるものでした。当時は学者や文化人による緑風会という非政党会派が主流を占めており、まさに良識の府の面目躍如といったところでしょう。ワンマン宰相吉田茂の不機嫌そうな顔が目に浮かぶようです。参院が政党化した今日、これからもこういうことが再発すると思われます。郵政民営化反対組が悪玉に仕立てられ?それにより大勝して与党で三分の二の議席が確保できているから可能ですが次の総選挙ではまずそれだけの勢力維持は出来ないだろうと言われています 。捻れはさらにひどくなり、国政は停滞するか政策調整による責任の分散による無責任政治が生じる恐れもあります。日本は英国の議院内閣制を真似たと言われ
ますが、英国の上院は議決権が無く意見を表明するだけです。我が国の参院は解散させられることも無く権能が強すぎるとの指摘もあります。勅選であった帝国憲法下の貴族院を巧みに引き継ぎいざという場合に大衆の代表である衆院を牽制するための仕組みを残したのでしょうか。皮肉にもまさか野党が参院を支配して政府の邪魔をすることになろうとは想像もつかなかったのでしょう。国会開会日に天皇陛下がお見えになるのも参院議場です。貴族院の伝統健在なりといったところですが行きすぎると参院不要論が頭をもたげてくるかもしれません。世界情勢が不安定な中、日本の政治家特に野党も党利党略ではなく国益の為にしっかりと識見を発露し共に舵取りをしなければならないと思います。

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