多忙な人のスローライフ(ロハス)

都会でカンタンにできるスローライフ(ロハス)的行動と関連書籍などを、写真とコピーでご紹介します。

「新しい神話の創造」は、ロハス的革命となるか?

2005-01-29 | 少し硬めのロハス
忙しくて大自然に入っていけない休日は近くの公園で樹に触れてこころを癒すしかない。今日は冬土用でありながら春先のように暖かかったので、樹の下で少し本を読んだ。

「森と文明〜環境考古学の視点」(安田喜憲さん著)。1994年の4月から6月まで放映されたNHK人間大学のテキストとして購入したものだ。表紙には以下コピーが書いてある。「文明はなぜ滅亡したのか。森林の危機、気候の激変などとのかかわりから、人類史の謎を解明し、人類が生き残るための新しい文明像を探る」。
ボクは何度もこの本を読み返した。とてもおもしろく、そして考えさせてくれる。

この本の内容を一言でいうのは難しいので、序文の要約をご紹介する。
人々は森に囲まれて暮らしていたとき自分たちをじっと見詰める大地の神々の視線を感じ、その目を持った像を造形した(ギリシア神話のメドゥーサ、イースター島のモアイ、縄文時代の土偶の目など)。森は神々のすみかで、人々は自然への畏敬の念を込めて、この巨大な目を持つ像を作った。しかし森がなくなったとき、人間を見詰める目を持った像は作られなくなり、破壊されるようになった。
人間はこの大地に人間のみの王国をつくることに成功したように見えたが、20世紀末になって環境問題の頻発で、人間はようやくあらゆる命あるものとの共生、その生物のすみかである森との共存なくしては自らも生き残れないことに気づいた。
自然への、大地への畏敬の念を取り戻すことなくして、もはや人間の生き残る道はないのでは?というのが主旨だ。 (「森と文明〜環境考古学の視点」 安田喜憲さん著 の文章を要約)

「私たちがこれまで絶対的心理として信じて疑わなかった科学でさえ、近代ヨーロッパ文明がつくり出した一つの神話にすぎなかったのではないでしょうか。なぜならこの神話のもとに、何億万匹の動物たちが殺され、数えきれないほどの森が破壊されていったからです。」
そして「新しい神話の創造」が必要と結ばれている。

アニミズムなどが原始的で科学こそが進歩的と考えることが、既に「古い」価値観なのでは?自然に畏怖を感じて大切に思うこころだけが、唯一 ヒトという種が生き残れる道なのではないだろうか。

●安田喜憲さん:環境考古学という新たな分野を日本で初めて確立。日本文化が森の文化であったことを初めて実証的に明らかにしたほか、古代文明の盛衰と環境変動とのかかわりを世界的スケールから研究した(「森と文明〜環境考古学の視点」より)

※NHKブックスの本はなさそうなので、同じ著者の内容が似た書籍をご紹介します。

森のこころと文明

日本放送出版協会

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ヨーロッパ イースター島 メドゥーサ ギリシア神話
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縄文人からの質問状・土偶(どぐう) 2005年3月26日 (縄文ドリームタイム日記)
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