新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

野球の評論(勝負の怖さ)

2017-06-02 08:34:08 | コラム
楽天と読売の勝負の明暗:

1日には近頃悩まされている眼精疲労の為に、自分でも驚いたように3本のEmailを発信しただけだった。少しでも目を休めようかと昼寝ばかりしていたようだった。それでも、午後6時からは好調というのか上り調子というのか、または実力が付いてきたのか、読売を2日も続けて負かした楽天が3連勝するかどうかに関心があって、プロ野球の中継を見てしまった。お断りしておけば、則本昂大が三振奪取の新記録を作るかどうかへの関心は二の次だった。

それは、私はマスコミ好みの「三振を沢山取る」ことはその投手の寿命と言うべきか体力か知らないが、消耗が激しくなると見ているので、彼らが騒ぐほど良いことではないと疑っている。以前にも指摘したが、1試合で9回に相対する27人の打者を全員3球で三振させたとして81球投げることになるが、全員を1球で打たせて獲れば27球を要し、肩と体力の消耗の桁が違う。

昨夜も則本は8回で12三振という記録だったが、投球数は130を超えていなかったか。私は彼を良い投手だと評価はしているが、あのような文字通りの全身を使った全力投球で球数(タマカズ)を増やしていれば、自ずと投手寿命が短縮されるのではないかと懸念している。だが、当人がそれでも良いと覚悟を決めているのならば、それでも結構だが。

さて、昨夜の試合である。アナウンサーは三連戦に入る前に新人の池田投手はこの試合の先発を言い渡されていたと報じた。だが、私はこの社会人野球から来た池田をアマチュアの時に偶然見ていたが「この精々中物?の投手でも左投げである以上、何処かのプロ球団が取りに行くだろう」と見ていたが、採ったのが読売だった。その中物はテイ―ム打率が2割8分を超えている楽天を相手に5回を投げて無失点だったのは上出来だろう。

だが、精々2割5分程度以下の打者を多く抱えている読売は、矢張り楽天を負かすだけの力はなかったようだった。折角虐げられているとしか見えない村田がDH制があるパシフィックリーグの本拠地での試合だから出して貰えてホームランを打って2点を先取したのが精一杯で、ソフトバンクから獲ってきた森福が打たれてリードを奪われてしまった。

楽天が左打者をずらりと並べたからと言って、左投げの投手を出せば良いものではないという典型的な救援投手の起用の誤りと見た。しかも、森福は去年までパシフィックリーグにいたのだから、岡島は手の内を承知しているとは考えなかったのか。スコアラーは彼らの対戦成績の記録くらいは持っているのじゃないか。

私は勝負というものは、そのテイ―ムの持つ弱いところ(欠陥でも良いか)が肝心の所で表に出てきて、結果が出てしまうという残酷なものだと思っている。9回に楽天が出した松井裕樹は未だに制球力に難点があると思っていたら、何と無死走者一二塁という読売にとっては絶好の場面を作ってくれた。ところがである、ここから先は弱い方が欠陥を露呈したのだった。

足が速いとか評価されている早稲田から来た重信は、打率が2割2分台に低迷する日頃バントなどしていない長野がバントを空振りした時に2塁ベースを離れて飛び出していて刺殺されてしまい、挙げ句の果てに長野が三振をして、好機を潰してしまった。長野は自分の責任だと言ったが、彼を使い続ける高橋由伸こそが責任を負うべきだろう。

以上のように勝負の残酷さというものは、あの9回における読売の弱さが遠慮会釈なく出てきて、自滅したかも知れない松井裕樹と楽天を勝たせてしまったのだった。「あの失敗がなければ」などという仮定の話は勝負の世界には通用しない。負けた方が弱いのだという簡単な原則である。だが、私は読売がこのシーズンを通して弱いだろうとまで言い切る勇気はない。同様に、楽天だってこのまま勝ち続けるという保証だってないだろう。

勝負の恐ろしさはこれだけではない。卓球ではオリンピックのメダリストだった水谷隼が世界選手権の個人戦で13歳の張本智和に負けていたではないか。この辺りに一本勝負のトーナメントの怖さがある。張本が10回やって10回とも水谷に勝つことはないだろうが。

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