新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯最終予選の対UAEのサッカー

2016-09-02 07:51:09 | コラム
何で中近東勢がアジア予選に出てくるのかな:

私は欧州勢に体よく中近東の諸国をアジアに押しつけられたと思っている。昨夜はその中近東のUAEとW杯最終予選で対戦した。結果は見るも無惨な負け方だった。負けた理由も原因も色々とあるが、兎に角負けた方が弱いのであり擁護のしようがない。私は昨夜既に、前半が終わった時点の8時32分に「閃き」と題してブログに

「余り良くない感じ。良くて引き分け、悪い目が出ると・・・・。最大の敵は審判の判定。何しろ中近東の人だし、細かすぎるし直ぐにカードを出すので。我が方は相変わらずシュートも思い切りが悪く守りでは出足が遅くつい当たり遅れるので、反則、それもイエローカードを出されてしまう。閃きが当たらないことを祈って、これから後半を観戦。」

と嫌な感じを表現しておいたのだが、本当に残念ながら「閃き」は的中してしまった。

数ある敗因の中で最大のものは「攻め方に余りに工夫がなく、相手の守りが真ん中によっているところに例よって細かく(責任逃れと私が形容する)パスを繋いで攻め込んでいくのだから人数をかけて守っている相手の誰かにぶつかってしまった」ところにある。本田、香川、清武、岡崎は存在感に乏しく遂に局面を打開することなく終わった。相手も同じように工夫がなかったので、合計3点だった得点が全部流れの中で獲ったものではないという試合になってしまった。

私はテレ朝での松木安太郎のうるささを回避すべくNHKのBSで見ていたが、解説の木村和司が「(相手の守りの)外側が空いているのだから、もっと展開せよ。彼らは気付いているはず」と何度か指摘していた。だが、偶に展開してもサイドバックトやらの酒井宏樹のセンターリング(今はクロスという)は以前から指摘し続けてきたように不正確であっただけではなく、中にいるFWが上がりすぎで最後まで合わせられなかった。これも工夫不足の内ではないのか。同時に酒井宏樹を使わねばならなかった人材不足が気になるが、本来はドイツで怪我ばかりさせられている内田の場所だろう。

出足の遅さというか、相手の守りの際の寄せの早さに最後まで悩まされていたのも目立った。私はその昔に「パスを受ける時には必ず一歩でも球に寄っていってからコントロールしろ」と教えられた。ところが、我が代表たちはジッと足下に入ってくるまで静止している横着さが身についている。そこに中近東勢独特の(言い方は悪いが)小汚い当たり方をしてくるので、奪われてしまった例が何度もあった。育て方が悪かったとしか思えない。

何処か良いところがなかったと思っているが、遂に思い当たるところがなく終わってしまった。結局何とかいうアフロヘアーの#10以下にに流れの中で得点もさせなかった守備陣は良くやっていたのかも知れない。だが、守っていただけでは勝ちはないもの。もしかすると、我が方を十分に事前調査をしてきて本田以下にやりたいようなサッカーを展開させなかったUAEの作戦勝ちだったのかも知れない。

私は以前から中近東勢のけっしてフェアーとは言えないサッカーを批判してきた。昨夜も意図的に転がって時間を空費させる作戦を惜しみなく展開していた。我が方がそれで苛立ってはいないと思うが、あれが世界だということかも知れない。また、昨夜「最大の敵は審判の判定」と書いたが、解説の木村も福西も選手たちは気が付いているはずと言っていた。前半にサイドバックの2人に不可解なイエローカードを出したのも、我が方の積極的な守りをさせない為の伏線だったのかなどと邪推の一つもしたくなった。

だが、何と言っても問題はそういう不利な条件を克服して勝てる力がなかったということだろう。今更、あの浅野のシュートは入っていた等々の抗議文を出しても結果は変わらないと産経で誰かが書いていた。それら以外に気に入らないことはテレビも新聞も解説者も何かと言えば「切り替えて」と言い募るが、問題はそういう精神的なこともさることながら、実力を高めることにあるのではないのか。素朴な疑問は「何をどうやって切り替えるの?」なのだが。実力は一夜で変わらないもの。余計なことだが、バーやポストに当たる「惜しい」というようなシュートをするのが負け試合の特徴だ。我が方は一体何本当てたか。

最後にハリルホジッチ監督の選手起用にも触れておきたい。いくらU-23で良い働きをしたからといって、いきなり重要な試合に初体験の大島を使うことはなかったのではないか。私は前半の早い時点で大島が前が空いていながらシュートをせずにパスを出してしまったのを見て「不合格」と判定していた。また、大島より早く清武を引っ込めたのも不可解。また、浅野を出すのであれば、負傷上がりでもドイツを経験している武藤を使って欲しかった。あの監督は後半には攻め方を修正せよと指示しなかったのだろうか。

実は、先日kazkさんに「この予選は余り期待せずに見る」とお知らせしていた。本心は「期待に応えよ」というつもりだったが・・・・。


1 コメント

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Unknown (kazk)
2016-09-03 23:27:21
お久しぶりです。
小生個人的に多忙でしてようやく解放された所です。
それにしても今回は確実に「中東の笛」でしょうね。あのゴールが認められないのは呆れてものも言えない。ここは一応日本のホームなんだが…今後しばらくカタールの審判団は拒否するくらいのことはしてもいいレベルです。

PKに関してはなんで大島の馬鹿、余計なことやったんでしょうか、あのまんまほかっとけば遅延行為で確実に日本ボールだったでしょうに…代表で出てる以上経験の少なさは言い訳になりません。監督も少しでも新機軸をということで起用したんでしょうが、2,3日で合わせられるほど単純じゃないでしょう。

一つ考えることは、もうここまで外国リーグの選手が増えたならば日本の試合は、コンディションが良い訳は通常ないので、この手の試合はJリーグ勢を使うほうが良いかもしれません。とにかく代表は何も一通りじゃなけりゃいけないわけじゃない。国の総力を使えばいいわけです。もう1チーム作るくらいのことしてもいいわけです。ブラジルあたりは予選辺りの弱い相手じゃ国内勢を使い、実際のWCとは全く別の連中を使うなんぞは日常茶飯事です。もう日本もそう言う国になりつつあるんだということは考えなくちゃあいけない。
ツープラトンを真剣に考える所まで来てんだと思います。一流どころは皆に見られてます。裸にされてると言っても良い。こういう時には全然知られていない連中を使い一泡吹かせるのも手です。強の天皇杯予選を見てみると良い、アップセットだらけでしょう。こういう所で一芸に秀でたやつを使ってやるというのも芸の一つです。

それにしてもアジア協会は、というよりFIFAは何をやってるのでしょうか。使えなければ仕方ありませんが使えるところはビデオ判定を使うべきでしょう。ラグビーの世界では13人制では相当に前から使い、WCでも全面的に採用されていましたよね。本来はトライの場面だけというのが建前ですが、何の事はない、普通の場面でも疑問があればレフリーが見てます。あれは確かにゲームがスピーディーではなくなるという弊害はありますが実益のほうが大きいという気がします。

よくレフリーの判断が絶対なんだから、それを覆すのはよくないなどとしたり顔に言う馬鹿がいますが、見えない場面はしょうがないだろうと言うのが正解です。何しろレフリーが俺も見たいというのですから…その上で判断してくれということです。テニスあたりのチャレンジシステムにしてもまずは見てみようよ、ということです。これはスポーツの本質を変えるものじゃあないでしょう。その上で判断を仰げば宜しい。

とにかく外国リーグ勢はこの際はコンディション調整が難しい所です。よく見てみると分かりますが、中東勢との試合は現地集合の時のほうがコンディションが良かったりします。この辺りは本当に問題でしょうね。
アジア協会は予選をやるにも時差調整が必要というのはキツイので。オセアニア協会を統合し東西に分割する案というのは、そうとう昔から検討されてはいます。でもいろいろあって無理でしょうか。

最後に一言、代表は速攻とかカウントアタックというのは禁止されてるのでしょうか、一度くらいペナルティエリアの中にはGK一人しかいないという得点を見てみたいものです。DFを集めておいて点が入らない、当たり前でしょう。DFが居なければゴールにパスすればいいだけです。決定力なんぞは問題にならないはずです。これが代表最大の宿痾なんでしょうね。

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