新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トランプ氏の言葉遣い批判

2016-10-17 08:27:52 | コラム
トランプ氏の言葉はスラングばかりではない:

ドナルド・トランプ氏の言葉遣いは少し品格に欠けすぎていると思う。この点を週刊新潮の10月20日号で「スラング」として採り上げていたが、一寸異論がある。あの記事が例に挙げていた一昔前の彼の言動の例には確かにスラング(slang)に分類しても良い言葉もあった。だが、以前に「言葉の分類」で指摘したように、”slang”とは「隠語」や「符牒」を言うのであって、必ずしも品格を問われるような性質ではないのだ。一流会社の社員でも使っている程度だ。

英語を学んでおられる方々に彼の言葉遣いの中で真似て欲しくない例を挙げておけば、”I’m gonna ~.”であるとか”You wanna ~.”という言い方をしている辺りだ。これは原型では”I am going to ~.”と”You want to ~.”である。このような原型でキチンと話せない段階にある時にこういう省略した形の表現をすることを私は勧めないのだ。即ち、そんな言い方をすると全体の流れの中では「木に竹を接ぐ」ような形になって不自然だし、バランスが悪くなるからだ。

私が使うなと言うのは適切な日本語の訳がない”swearword”(「汚い言葉」とでも言うか)のことであろう。少なくとも公衆の面前や公式の場で使うような言葉ではない。この点も何度も指摘してきたことで、我が国では”slang”と”swearword”が混同されており、その識別が出来ていないと思う。また、swearword”等はとても学校教育で教えられる代物ではないので、スラングと区別せよと言われても、我が国の学校教育で育った方々には出来る業ではない。

だが、swearword等はアメリカの映画でも音声が原語のテレビドラマでも、これでもかと言うほど乱発されているので、比較的耳には馴染んでいるので「これぞ格好が良い英語」と誤認されるのである。とんでもない誤解だ。現にカタカナ語には「「オーマイガー」などというのが出現している。思うに”Oh, my God!”なのだろうが、これぞ汚い言葉の範疇に入るので、「英会話」などで気楽に使ってはならない。品性と知性を問われるだろう。

トランプ氏の品格に欠けた言葉遣いは、一昨日のYM氏との語り合いの場でも話題になった。それは、トランプ氏は少なくともアメリカ有数の私立大学であるUniversity of Pennsylvaniaの出身で、しかもそこの大学院、Wharton Schoolも卒業している言わばエリートの一人のはずである。それにしては、余りにも酷いと言わざるを得ないのだ。彼も私も知る限りのビジネスマンや大学教授等には、彼と同様な言葉を公衆の面前で使う人はいなかったと思うから言うのだ。ヒラリー・クリントン女史の言葉遣いには既に触れたのでここでは敢えて採り上げない。

要するに「如何なる種類の英語を目指すのか」なのだが、どれがどの階層のものかを識別でき出来るようになるのはそう簡単ではない。社員が上司を選べないように、学びたい者が正しく格調の高い英語を教えてくれる人を選ぶこともまたほぼ不可能に近いだろう。私は偶々運が良かっただけだと自覚している。こういう事は何も英語だけに限られたことではない。国語、即ち日本語でも正しく教えていないと、現在のように乱れてしまうのだから。「お里が知れない」ようにならないによく気を付けることだ。

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