新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

多忙だった7月22日

2017-07-23 08:31:54 | コラム
都内は何処に行っても外国人だらけ:

22日は09:45に出発して中央区京橋の理髪店に向かった。最短でも90分を要すると思っていた。ここ新宿区百人町からシルバーパス利用で行けば、いくつかの路線が考えられる。ところが、外に出た途端にその一案だったKBバスに乗り遅れたので、新大久保駅前から新橋駅に都バスで行く計画に変更。ところが駅前まで行くと予期せざる飯田橋駅行きが来てしまったので、ままよと乗車。そこで計画になかった柳町駅前から都営大江戸線に乗ることに変更。

京橋まで行く理由は前回説明したが、偶には都心に出てみるのも大いに現状を知る為になる。また、懐かしさもあって「温故知新」かとも考えている。それほど東京都内の中心値は変化し続けているのだ。京橋周辺でも知らないビルばかりだ。そこを離れて40年以上も経てば当然か。

大江戸線では飯田橋方面に行く電車に乗る。それは、勝ちどきまで行ってから考えようかという行き当たりばったりの考え。ところが、車内放送で「蔵前で都営浅草線に地上で乗り換えが可能」と思い出させてくれた。それならば理髪店である宝町に行けると閃き、蔵前で下車。改札口で教えられた通りに蔵前通りに上がれば、何と浅草線まで220 m先の表示。

暑さの中を歩き出すと、7~8人の何処の国人か知らないが女性ばかりの白い外人が群れを為して、同じ方向に黙々とトローリーケース(キャリーバッグなんて英語はない、念の為)を引きずって歩いていた。こういう街にも彼らが宿泊する施設があるかと感心。同じ浅草線を目指すのかと思えば、人品骨柄卑しい(失礼)日本人の案内人は地下に行きたがる外国人たちを「ストップ」と怒鳴って止めていた。念の為に言っておくと、私ならば瞬間に”Hold it.”だったかも知れない。

蔵前から宝町まで8分。そこまでで我が家を出てから何と60分。理髪店に着けばお馴染みの理容師さんに「お早いお着きで」と言われてしまった。即ち、未だ11時を一寸回ったところ。こういう経路もあったかと、自分で自分を少しだけ褒めても良かったかなと思った。この時間帯でも中央通りの延長線上には何名かの外国人を見かけた。将に”They are everywhere.”である。

12時前に終わって外に出て、1974年に新設したM社の東京事務所を置いたビルが直ぐ近くなので、43年振りに訪れてみた、未だあの建物は残っているだろうかと。このオフィスは三越の内装部門に依頼して近代的な設計と国産の有名メーカーの家具を用いた洒落たものだった。だが、私は残念ながらそう長いことここにはいないで諸般の事情がありW社に移っていった。そのSビルはあった。だが、最早築40年以上では建て直しが必要ではないかと思いつつ、再び浅草線で新橋に向かった。

新橋では駅前の地下街で手洗いを探して彷徨ったのだが、ここにも多くの外国人が歩き回っていたし、地上に出て小滝橋行きの都バスのバス停に向かっても、新橋駅を出入りする外国人は引きも切らない。蔵前でもそうだったが、ここでも銀座でも有楽町でも白い外人の比率が我が新宿区と比べれば圧倒的に高いのが特徴か。尤も、中国人か台湾人かと思しき家族連れも相変わらず多い。

安倍総理はさぞかしこういう流れにはご満足かも知れないが、私は何処の馬の骨かも知れない(は言いすぎかも知れないとは思うが)外国人の短期滞在の旅行者が増え続けることは不安材料に思えてならない。数多く見かける白い外人たちの服装と持ち物を見る度に思うことは「彼らは決して所謂支配階層の人たちではない様子だから、遙か我が国までやってくる経済的負担は大きいのではないのか」なのだ。それでも、我が国には彼らを惹き付ける何かがあるのかと思う。

それにつけても一寸不思議に感じることがある。それは、我がW社には日本とその市場を評価してあれほど頻繁に訪れて(出張の意味だが)いた連中で、誰一人として引退後に個人的に訪れた者がいないのだ。何故だろうか。家内の見解は「在職中に多くの場所を訪れたし日本食も試したので、今更自費を投じて行くこともないと思っているのでは」だった。リピーターとやらにはならないのだそうだ。即ち、引退後には、それまでに訪れたことがない国の行きたいのではないかということだそうだ。

新橋駅前を12:41発のバスで新大久保駅前に戻れば、そこにはアジア人ばかりの賑わい。帰宅は13:40頃だったか。この街は欧米人を惹き付ける魅力に乏しいのか、または好ましからぬ地域とでも見做されているのかと考え込まされた。土曜日のバスの旅の走行時間は週日よりも15分ほど短ったが、車内では空調が効いていて涼しかったので猛暑を忘れさせて貰えた。バスで移動すれば夏は涼しく冬は暖かいのが有り難い。

それにつけても思うことは、今や都内は何処に行ってもAPA HOTELがあるし、総合的に部屋数は増えているようだが、違法民泊も横行しているようだ。そうである以上、外国人受け入れ態勢は万全ではないのかと疑わせる。だが、何処に行っても中国語と思しき言葉で話している者たちを中心に外国人の旅行者を数多く見かける。私にはもうこの辺りで一度立ち止まって、様子を見たらどうかと思うのだが、如何なものだろう。



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