新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月19日 その2 オリンピックを巡る混乱の原因を探れば

2016-10-19 08:08:50 | コラム
矢張り問題は組織委員会長様?:

小池都知事の登場で多くの(数にしては少しばかりの問題が提起されて)以来、この簡単なことのようだった東京オリンピック開催への手順が、寧ろ混乱を極めているように見えるようになってしまった。昨日は遂に予定通りだったと元JOC委員だった春日某氏が指摘したIOCのバッハ会長が来日され、小池都知事との会談までが開催された。あの対談はどちらが準備したのか知らないが通訳が入っていた為にやや退屈だったが、あれを聞き、昨夜のPrime Newsをも聞いて、漸く本当の混乱の原因が誰と何処にあるかが見えてきた気がする。

回りくどいことを言わなければ、ロッカールームの論客の言を俟つまでもなく、後難を少し恐れて言えば、政治の介入の如きである元総理の森喜朗氏の存在で問題なのである。彼は元はまかり間違って偉かったので、今でも偉いと思っておらるようで「組織委員会は東京都の下部組織ではない」と断言していた。ところが、昨日のバッハ会長の四者会談のご提案を承っていると、け決して森氏が思い込んでおられるようではなかったと、私には聞こえたのだった。その辺が混乱の大きな一因だろう。

また、テレビ局はオリンピック関連となると必ず担ぎ出す人たちに鈴木某がいた。この人物の言うことを聞いていると結局は反小池に近く、組織委員会の代弁の如き事が多かった。そこに最近は上記の春日なるJOCとIOCの援軍というか代弁者が現れるようになった。私はこの人物の発言を聞いていると、単なる運動部上がりの非常識な者の一員ようにしか思えず、余り聞くべきものがないと低評価していた。

その春日氏は昨夜のPrime Newsにも登場し、何と小池都知事の知恵袋的存在(言わば”Chief of staff”で、スタッフとはこのように使うものだ)である上山慶大教授の前で右往左往するだけで、そこに加えて司会の反町にも攻め込まれ、混乱の大きな大きな原因が誰であるかを認めざるを得なくなり、苦しそうに言外に認めていたと私は解釈していた。森元総理の勘違いと組織運営能力不足は明らかであり、私はあのお方にお引き取り願うのが最善の策だと思っている。

だが、問題はそれだけで解決するほど簡単ではないようで、上山教授が指摘された社長も経理部長もいない組織をどのように合理的に再建、乃至は最初から組み立てていくかは大変な時間と手間を要する作業になるだろう。それに、試算の金額がぶれまくっている辺りもゼネコンなり担当部局が真剣に見直させねばなるまい。その実務を都庁の役人にやらせるのが適切か否かも問題ではないのかとすら思わせてくれる。小池都知事はえらいところに踏み込まれたものだと思うのだ。快刀乱麻を断つが如くに行けば良いのだが。



コメントを投稿