新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月14日 その2 WBSC Premierでアメリカと対戦

2015-11-14 08:13:06 | コラム
これも放送法第四条の問題なのかな:

本14日に我が代表(私は「侍ジャパン」という時代感覚が欠乏した呼称は採らない)が宿敵アメリカと対戦する。多分中継放送するテレ朝だと思ったが、これまでにWBCや日米野球などで如何に我らの代表選手たちが苦戦し続けたかを採り上げて、この試合がどれほど重要かを強調していた。ご尤もである。だが、そこに全く欠落していたことがあった。それはかのMLBから誰がこのアメリカ代表に参加しているかの点である。真実を伝える努力がないのだ。

ご存じの方が多いと希望的に考えているが、実際にアメリカで観てもNHKのBSで録画や中継放送を見ても解ることで、今やMLBのスター選手の多くはドミニカ、キューバ、メキシコ、プエルトリコ、ベネゼラ等々の中南米諸国からの出稼ぎどころか、MLBを支えているのはヒスパニックなのである。彼らなくしてはMLBは成り立たないのだ。実は、我が国のNPBでも南米出身者は多いのだ。DeNAの監督に就任したラミレスもベネゼラ出身である。

一例を挙げれば、今はシアトル・マリナーズにいるロビンソン・カノはドミニカ出身の有力選手で、ついこの間まではマスコミ好みのNYヤンキースのスターだった。
そんな状態であるから、MLBと言ってもアフリカ系アメリカ人の選手を除けば白人の大リーガーは少数である。WBCでは中南米勢が母国の代表に参加すれば、アメリカ代表と言ってもMLBのスター選手の多くはシーズンオフにまで野球をやる者は少ないのが実態だった。WBCは何時でもマイナーリーグ代表だったではないか。

言いたいことは「アメリカ代表の選手の構成を言わずに大事な試合で『ここで勝てば予選リーグを一位通過』どと騒ぎ立てるな」なのである。我が方は現状望み得る最善に近い顔触れを揃えても、マイナーリーグ代表と言いたいほどのドミニカやメキシコに苦戦していたではないか。それでも、我が国の野球好きの方はハリルホジッチ監督率いる(率いているのかな?)サッカー代表の対シンガポール戦よりも高い視聴率をWBSCにお与えだったではないか。

今夜のアメリカ戦を中継するテレ朝は何でジャニーズの中居正広如きを使うのか知らないが、懸命になって番宣をやっていたのは涙ぐましい努力だと思う。その野球に視聴率で負けたサッカー協会にも、監督にも選手たちにも猛反省を促したい。「あの相手に3点しか取れないようでは益々影が薄くなって、後発の(?)のラグビーにも負けるよ」なのである。

放送法第四条

2015-11-14 07:25:49 | コラム
アウン・サン・スー・チーさんがそんなに有り難いのか:

このミヤンマー(アメリカは依然としてBurmaと呼ぶが)のNLDを率いる女性が我がマスコミでは猫も杓子も一致して大人気である。その論調は「軍事政権は悪」で「民主主義政党は善で正である」に徹底している。面白く且つおかしな姿勢ではないか。だが、罪なき一般の国民は「そうなのか」と思うだろう。以前に何処かで「国の危機を見て外国に脱出し現地人と結婚し云々」という批判的というかマスコミを揶揄した記事を見たことがあった。

その女性は軍事政権の圧政から国民を救うべく帰国したが邪な軍事政権に自宅軟禁されて一気に救国のヒロインとなって、綺麗なQueen’s Englishを駆使して海外のメデイアに語り始め、我が国のマスコミも飛びついたのだった。そこに今回の選挙で彼女が率いるNLDが議席の過半数を占める結果となったが、何処かの週刊誌が指摘したように「外国籍の夫と子供がいる人は大統領になれない」ということで「その上の地位を設ければ良い」と言ったそうだ。

昨13日に私のブログにハンドルネーム「日本大好き」さんから

「ミャンマーのア・ウンサン・スーチーの日本のマスコミのよいしょが凄まじいですね。イギリスで生活し、ミャンマーで民族の伝統的な考え方を否定する。中国はインド洋の海洋進出のために懐柔し、イギリスは産業資本の主だったもの中共に押さえられているので、アウンサンスーチーをコントロールすると私は思います。

それにしても、NHKの偏向報道に対する放送法違反を総務省が指摘すると、報道機関の表現の自由の権利を侵害しているような印象操作をして政府が権力を濫用しているようにマスコミは騒いでいます。」

とのコメントが寄せられた。

また今日の朝刊には「放送法第四条を守れ」と渡部昇一さん以下が全面広告を載せておられた。「私達は、違法な報道を見逃しません。」と言って。ナルホドと思う。だが、此処では直接アウン・サン・スー・チー礼賛の姿勢を批判しておられるようではないが、如何にも時宜を得た公告のように私には思えた。余談だが、渡部昇一さんは確か大学の3期上の方で、何故か一度だけ同じ講座を受けていたことがあった。

お終いに「日本大好き」さんのご意見と重複するが、私が返信に表明した自分の意見をご紹介して終わりたい。

「自国を見限ってUKに逃避し現地人と結婚し良い生活を送っていながら、不安定な政情を落ち着かせた軍事政権が悪いように言う偏向した与論に乗じて帰国し「民主主義」を唱え、綺麗なQueen's Englishをこれでもかとばかりに聞かせ、後押しする我が国のマスコミのような存在に支持され如何にも救世主の如くに振る舞うのが良いことだと囃す連中は何を見ているのでしょうか。あの人は帰国後はビルマの言葉が不自由だったとかいう噂があったとか・・・。」