
January 29, 2012
楽譜点訳の講習がある日なので朝からあたふたしている時、突然、突き上げてくるような地震があり、すぐに続いてもう一度あった。テレビでは富士山付近が震源地だと報じていた。東北大地震の余震のようなものが続き、揺れるのがなれっこになってしまっていたが、今日のは少し違っていた、建物全体に「ドン」という揺れが来て、しかも震源が東北地方ではないので、ますます不安になる。運を天に任せるよりほかはあるまい。土曜日はNHKのテレビ小説「カーネーション」を見てすぐに家を出て、7:30のローカルに乗り飯田橋10:00の講習に間に合うようにしている。しかし思った通り、駅につくと急行はストップしていて、ローカルが満員でホームの停まったままだ、地震のため遅れているというアナウンスが聞こえた。土曜日とはいえ新宿は人々があわただしく行き来している。日本人は皆忙しいのだ。楽典点訳の講習はあと1,2回で終わる。いつも書いているが、これはまだ入り口で、これから本番がらみの練習を積まなければならない。ベテランが校正して、新人のグレードを上げる、このシステムはどこの点訳の会でも同じだ。
帰りの電車もだいぶ遅れた。帰宅して食事を済ませ、「ユニクロ」の土日特売のチラシを見て、またまた駅前まで出かけた。年齢とともにせっかちな性格は強くなる。ひとつのこと(食事でさえ)をしている時、次のことを考えてすぐ行動に移してします。ゆっくりお茶を飲んでということが出来ない。「あわてて転ばないように」と、どこかから母の声が聞こえそうだ。そんなわけで「ユニクロ」で、とても安くなったネイビーブルーのウールのハイネックセーターと、ヒートテック下着を買う。2つで2000円でおつりがくる。すごい!「ユニクロ」さん。先日妹が、房総に水仙を見に行った時に求めたという夏ミカンを送ってくれた。少し早いが、そろそろマーマレードを作る季節が近づいた。スーパーに寄り、今後のジャムに使う白砂糖を買い、ついでに文鳥用の「青梗菜」を求める。餌の中に緑の粉末も入っているので青菜を与える必要はない言われているが、わが家の文鳥君はぜいたくだ。青物高騰で、キャベツあたりで間に合わせたいところだが。
ここまでは昨日書いた。今日は日曜日、新聞の「読書」欄を覗くと、佐藤優さんが「読むぞ!ホップ、ステップ、ジャンプ」のコーナーで、「不安を克服する力」というタイトルで、いつものように、ラフカディオ・ハーン『怪談』(光文社)、マルティン・ブーバー『我と汝・対話』(岩波文庫)、越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮文庫)の3冊を紹介している。佐藤さんが、その中の『我と汝』の一節を引用しながら書かれている文を、少し長いが引用させていただく。
不安は他者との関係から生じます。ユダヤ思想家のマルティン・ブーバーは、人間が世界に対してとる関係を二つに分けます。ひとつ目が「我と汝」という、相手を自分と同じように大切にする関係、二つ目が「我とそれ」という相手を利用できる対象と見なす関係です。この場合の相手は人間に限らず、動物、植物や自然であっても、それを自分と同じように大切にするときは、「我と汝」」という関係が生まれます。ブーバーは「愛は〈われ〉につきまとい、その結果、〈なんじ〉をただの〈内容〉や、対象としてしまうようなものではない。愛は〈われとなんじ〉の〈間〉にある。このことを知らぬひと、自己の存在でもって、これを認めようとしないひとは、たとえ、ものを感得し、経験し、楽しみ、表現する感情を愛であると主張しようとも、愛を知らぬひとである」(植田重雄訳『我と汝・対話』岩波文庫)と強調します。愛は不安を克服する力を持っています。(朝日新聞2012年1月29日)
私は、いわゆる「落ち込む」といった気分にはならない。しかし心の奥底に捉えどころのない不安が宿っていて、それが50代頃からの不眠の原因になっているようだ。不安が克服されるとは思わないが、まずこの本を読んでみたい。
画像は妹が送ってくれた「をずれ水仙郷」(千葉県・鋸南市)のスイセン。香りが漂ってきそうだ。










