◎168『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカのグレナダ侵略

2017-10-16 22:15:30 | Weblog
◎168『自然と人間の歴史・世界篇』アメリカのグレナダ侵略

 経済学者にして、長くイギリスに暮らしていた森嶋通夫は、アメリカのグレナダ侵略を
こう評している。
 「1983年秋以後、彼女の対ソ外交は変化し始めたと見られうる。グレナダ事件では、彼女はアメリカの実力行使に反対したが、キューバやソ連を強く非難しなかった。
 ついでにいうならば、日本人はグレナダ事件から学ぶべきである。グレナダ侵攻に際して、レーガンが事前にサッチャーに電話した時、彼女はグレナダと同じ「連邦」に加盟している国の首相として侵攻に反対の意向を表明したにもかかわらず、レーガンは「グレナダはアメリカの裏庭だ」と称して武力で共産勢力を島から一掃した。英米のように「親類」の間柄でもこういう有様である。(中略)
 なおレーガンは「アメリカが行ったことは侵略ではなく救出作戦である。イギリスは誤解している」と言っていたが、「たとえ目的は正しくとも手段は選ばなければならぬ」というのがイギリスの立場であるから、誤解しているのは、アメリカであると言わねばならない。」(森嶋通夫「サッチャー時代のイギリスーその政治、経済、教育ー」岩波新書、1988)
 これは当時のスクープであって、親密な間柄といわれたアメリカとイギリスの間でさえ、事安全保障問題となると、アメリカは自分の裏庭のことだがら、好きなようにやらせてもらう、という訳なのであったらしい。

(続く)

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