(289)『自然と人間の歴史・日本篇』第三次産業革命

2017-08-09 19:35:49 | Weblog
(289)『自然と人間の歴史・日本篇』第三次産業革命

 第三次産業革命というのも、その時期についてはっきりとした区分があるものではないが、通常では、20世紀後半から同世紀末にかけての一連の科学技術上の変化のことをいう。原子力、情報通信、バイオテクノロジー、マイクロエレクトロニクスを駆使した、先端技術の採用という点が、そこでのメルクマールとされている。
 動力としての原子力が加わったのは、発電の分野で大きい。原子力発電所が各地に拡大していく。この時期にはまた、コンピュータと半導体産業は20世紀の後半位から世界の主要産業になる。インターネットと情報通信が世界に拡がって、その影響はあらゆる業種にわたっていく。これらの新手の技術革新には、大いなる研究開発費が不可欠であり、それらの多くは国家と独占資本の結びつきの下で行われていった。
 工業生産の仕組みも大きく変化していく。一言でいうと、オートメーション技術の発展であろうか。資本主義下での労働生産性を上げることによって、独占資本の獲得できる利潤は大いに上向いていく。労働者には労働強化が押し寄せ、長時間労働ばかりでなく、この面からも搾取率が引き上げられていく。第三次の産業革命はまた、軍事技術との結びつきを強めていったことでも、劃期を成していた。アメリカのアイゼンハワー大統領が「軍産複合体」に警鐘を鳴らしたのは、その形成がアメリカで始まったことを世界に知らせた。以来、科学技術の発展には軍事利用が絶えずつきまとうようになっている。

(続く)

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