田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

思わぬことで「簾舞学びの森」を歩く

2016-07-25 22:14:46 | フットパスウォーク & トレッキング
 焼山(豊平山)の登山口を探していた私は、どうやら別の山に向かっていたようだ。(山の名は不明)ゲートのところで車を降り、車道を上り続けること40分、私は「簾舞学びの森」に出た。すでに登山口を見つけることを諦めていた私は、その「学びの森」を歩いてみることにした。 

 「焼山は登山禁止になっていますよ」と道端の婦人に教えられた私は、諦めきれず、せめて「登山口から行けるところまで行ってみよう」と思い、登山口を探して車を前方に走らせた。
 民家が途絶えて、さらに先に進んだところ車止めのゲートが見えた。「あゝ、これが登山禁止の措置か?」と思って車を止めて、辺りを見たが「登山禁止」の文字は何もなかった。
 しかし、そこから前に車は進めないので、降りて歩くことにした。

          
          ※ 写真のような頑丈なゲートで行く手を阻まれ、ここからはトレッキングでした。

 車道(林道)はずーっと続いていた。車道の右手に鋭い頂を備えて聳えているのが焼山(豊平山)だろう。右手の沢を渡る登山口が見つかるはず、と思いながら車道を上り続けた。
 15分経ち、30分経っても登山口らしきものが見つからない。砂利道ではあるが、車が難なく走れる車道が続いていた。
 30分を経過し、焼山らしき山からも遠のいたように思われた。車道は上がり続けている。「これはもう登山口は見つからない。こうなったら車道が続くところまで上がってみよう」と歩き続けた。40分を経過した頃だった。車道は続いていたが、車道から分岐したところに看板が立っていた。看板には「簾舞学びの森 観察コース、学習コース」と表記されていた。そしてコース一周は約2.5kmと出ていた。

          
          ※ ゲートの後にも、このような立派な道路が延々と続きました。

          
          ※ 林道を行く右手に焼山と思われる鋭いな山容が顔を覗かせていました。

          
          ※ 道路脇ではガクアジサイの花が今が盛りとあちこちで咲き誇っていました。

          
          ※ 観察コース起点という表示を見つけて俄然興味を抱きました。

          
          ※ 観察コースの起点に立てかけられていた案内板です。

 車道はまだ上へと続いていたが、私はこのコースをトレッキングすることに目標を切り替えた。コースのポイント、ポイントに看板が立っていて、周りの森のことについて学ぶことができるらしい。

 さっそく森に入っていったが、これがけっこう難しかった。コースが造成されてもあまり利用はされていないためか、コースの始めの沢沿いのところは踏み跡が見つからず、雑草もかなり繁茂していた。
 それでもあちこちと睨みながら、慎重に歩を進めていると何か人工物が目に入った。傍に寄ってみると「ポイント1」と記された柱が立っていた。他に周りには何もなかった。「ポイント1」と言われても、それだけじゃ森の学習にも何もならない。説明板などどこにも見当たらなかった。

          
          ※ 観察コースはいきなり沢渡りから始まるワイルドなコースです。

          
          ※ 起点近くはコースも判然としないくらい雑草が繁っていました。

          
     ※ ポイント1の印を見つけてホッとしたのも事実です。それくらいコースは判然としていなかった。

 説明板はなかったが、コースとしてはなかなか面白いコースだった。沢を渡り、山を登り、とよく考えられたコースで、変化に富んでいる上、ワイルドなコースだった。ここで子どもが学習するにしても飽きることはないであろう。いや、少し厳し過ぎるかな?
 ポイント、ポイントには柱が立っていて、それがトレッキングをしていて励みにもなる。
 柱が「最終ポイント」と記されたところに出た。2.5kmとしては物足りないと思った。それもそのはず、私が歩いたのは、後から調べてみると「観察コース」(約1km)だけだったようだ。 
 柱にポイント番号しか記されていなかったのも、学習者にはあらかじめ説明冊子が配られていて、それを持参してポイントにおいて冊子の説明を読んで学習する、という方式だったようだ。ポイントでは、〔木の生命力〕、〔更新倒木〕、〔森の土の働き〕などについて学べるようになっていた。

          
          ※ このように階段道路が整備されているところもあれば…。

          
          ※ 倒木が行く手を阻むようなところもあったりして…。


          
          ※ 脇を見れば、谷が深く切れ込んでいたり、とワイルド感いっぱいでした。

          
          ※ すると突然「終点」の表示が…。もう少し長くても良かったかな?          
  
 わずか1kmのトレッキングだったが、変化に富んだワイルドな楽しいコースだった。
 そこからまた私は40分かけてゲートのところまで戻った。
 戻るときにも周りを注意深く観察しながら下りたのだが、焼山の登山口らしきところは見当たらなかった。車道(林道)は木漏れ日の中のウォーキングで心地良かった。

          
          ※ 帰りの下り道も木漏れ日の中を心地良いトレッキングを楽しみました。

 車に乗った帰り道である。件の婦人に登山口を聞いたところより少し上の地点で小さな看板を認めた。車を止めて良く見ると「豊平山 登山禁止」という小さな看板が木に打ち掛けられていた。その看板は下から上がってくる車には到底認められないような位置に立っていた。
 そして登山口のところはしっかりとゲートが取り付けられていた。その向うの登山道は誰も足を踏み入れないからだろう、雑草が繁茂していた。

          
          ※ 帰り道、車の中からこの小さな看板を発見!!

          
          ※ ゲートはしっかり閉じられていました。

 あゝ、残念! という焼山(豊平山)物語でした。