万灯会闇に浮びし観世音 中島外男
迎へ火や捥ぎたて野菜籠いつぱい 石井圭子
盆提灯天袋へと仕舞はれる 石井圭子
送り火の燃え盛りたる鳥居形 伊丹竹野子
海士の家奥まで透けて門火焚く 宇陀草子
浦奥に一戸ありけり門火焚く 宇陀草子
送り火や浦の船笛尾のながし 宇陀草子
たたまれて上がり框に盆提灯 佐々木靖子
子に伝ふ家紋の由来盆提灯 西方来人
寝静まり心の中の門火焚く 服部さやか
この闇のどこかに父母や苧殻焚く 武井伸子
苧殻焚く母の詩吟のこゑ大き 浜岡紀子
盆提灯天袋へと仕舞はれる 石井圭子
送り火の燃え盛りたる鳥居形 伊丹竹野子
海士の家奥まで透けて門火焚く 宇陀草子
浦奥に一戸ありけり門火焚く 宇陀草子
送り火や浦の船笛尾のながし 宇陀草子
たたまれて上がり框に盆提灯 佐々木靖子
子に伝ふ家紋の由来盆提灯 西方来人
寝静まり心の中の門火焚く 服部さやか
この闇のどこかに父母や苧殻焚く 武井伸子
苧殻焚く母の詩吟のこゑ大き 浜岡紀子
手花火や闇を囲みし一家族 浜田はるみ
人多き橋の真ん中大花火 石井圭子
暫くは花火の音を聞きませう 石井圭子
お仕舞は線香花火と決めてをり 石井圭子
婚記念誕生祝と揚花火 河邉幸行子
丸きこと横や下から見る花火 木佐梨乃
さざ波の寄する渚の揚花火 小塩正子
手花火を振つて火の玉闇に撒く 服部さやか
庭花火バケツに水を怠らず たか楊子
微酔に篝火花を買ひにけり たか楊子
また今年蛍未だかと母の言い 平坂謙次
花火背に生活照らす信号機 ニーモニック
散る花火池の真ん中に灯と燃える 美竹 晶
すう息を合わせ見詰める花火かな 辛夷
人多き橋の真ん中大花火 石井圭子
暫くは花火の音を聞きませう 石井圭子
お仕舞は線香花火と決めてをり 石井圭子
婚記念誕生祝と揚花火 河邉幸行子
丸きこと横や下から見る花火 木佐梨乃
さざ波の寄する渚の揚花火 小塩正子
手花火を振つて火の玉闇に撒く 服部さやか
庭花火バケツに水を怠らず たか楊子
微酔に篝火花を買ひにけり たか楊子
また今年蛍未だかと母の言い 平坂謙次
花火背に生活照らす信号機 ニーモニック
散る花火池の真ん中に灯と燃える 美竹 晶
すう息を合わせ見詰める花火かな 辛夷
ありし日の走馬灯なり盆提灯 ひろ子
送り火や孫は抱かれて眠りけり かつ熊
吊灯篭風を鳴らして飛騨の寺 浜田はるみ
送り火や従姉は少し汗臭し 新木孝介
迎え火の向こうに吾子のすくと立つ 島崎正彦
かなしみを掌にあつめたる踊かな 川村研治
震災の松に罪なき大文字 伊丹竹野子
送り火や孫は抱かれて眠りけり かつ熊
吊灯篭風を鳴らして飛騨の寺 浜田はるみ
送り火や従姉は少し汗臭し 新木孝介
迎え火の向こうに吾子のすくと立つ 島崎正彦
かなしみを掌にあつめたる踊かな 川村研治
震災の松に罪なき大文字 伊丹竹野子