УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

今日は池島に行きました

2013-11-19 22:27:27 | 旅ゆけば珍スポ&廃墟
今日も、なんだか長崎、ヘンなお天気・・・というか、
「今日の天気は、晴れ時々曇り、ところによりにわか雨か雷雨でしょう」という、よくある(笑)天気予報、
普段これを聞いたら「また、逃げてやんな~」と思うのですが、昨日今日の長崎の天気に関しては、確かにこれで当たってるわ!という感じでした。
曇りかと思うと晴れ間が出てきて、と思ったら突然雨がザザーッと!!というのがランダム繰り返し、という感じ。
おかげで、今日も虹を見ました。
二日連続ですよ!!



でも、結構ゲリラ雨的なのが通り過ぎると、なんだか空気の透明度が増した感じになって、雲と光と空気の描く風景はなんとも素敵な感じでした。
なんか、ターナーの絵みたいな感じというか。
それにしても、クリアー感が増す=透明感が増すっていう事なのに、その透明感を増した「空気」が、増したことで反対にその存在感をより示す事になっている、っていうのが面白いですね~。

で、今日は池島に行ってきました。
池島とは・・・
池島(いけしま)は、長崎県西彼杵半島の西方約7kmに位置する日本の島。以前は西彼杵郡外海町に属していたが、平成の市町村合併で、現在は長崎市に属している。かつて池島炭鉱で栄えた島である。

池島炭鉱は池島周辺の海底の石炭を採掘していた炭鉱で、九州最後の炭鉱でございました。
石油へのエネルギー政策の変換、また周辺諸国からもっと安い価格で石炭が輸入出来る、などの理由から2001年に閉山となったそうです。
島、なんで船で行きまして、行きはフェリー、帰りは高速艇。
船酔いが心配でしたが、今回はまったく問題なし、でした。


フェリーの内部。
TVでは、韓流ドラマと奥様向けのTVショッピングが延々続く・・・


窓からみた、池島の一部。
池島の港は、なんと元々は島内にあった湖の端を海に向けて開いて作ったそうです。
以前は、今の反対側に艀みたいな船着場があったそうだが、台風でもうボロボロになってました。


島って言ったら、普通「淡水」が貴重である。
その貴重な淡水が貯留している湖、それをつぶしてまでも港にする、すると大型船が入れて石炭などの輸送に有利。
また、石炭選別とかで発生する熱・蒸気を利用する事により、海水を淡水化に出来る、
といった湖を失う以上の利点があったから、なんでしょうね~
(現在は、海底地下水道で水を送っているそうな)


かっての淡水製造装置・・・(だと思ったが)
今は、ボロボロに崩壊していくに任せられております・・・

さて、今回は、この池島の炭鉱跡を見学させていただけるというツアーに参加して参りました。
まずは、ザッと島内を車で案内していただいて、今はもう誰も住んでいない当時のアパート群の一室を見せていただきました。

  

上のほうから見ると、かなりの数のアパートがマッチ箱のように並んでおります。


建物には号数がふってあって、その号数の桁によって住んでる人の家族構成とか、職場での地位とかまでも判る、という。


あー、こういう階段の団地、まだあるよね~。


この扉が重いんだよね~。
炭鉱は三交代で夜勤もあったため「寝てるから静かにしてね」的な合図も必要だったのね~
欲しいかも、これ(爆)

    
あー、昭和だねぇ・・・感がひしひし・・・


富山の置き薬~!!
その後は、オプションの「炭鉱弁当」をいただく。


アルマイトのお弁当箱だよぉ~!!


中身は、こんな感じ。おかず結構多し。


炭鉱見学にあたって、簡単な池島炭鉱の歴史ビデオと、あと見学時にかぶるヘルメットも貸していただく。
(これにヘッデン(ライト)がつくのだ)
白タオルも貸してくださって、首に巻いていくのだが、これはどっちかといえば雰囲気つくりのためかな?


会場にあったポスター。超昭和・・・


こーいうトロッコに乗って、地底へと向かいます・・・


車内の感じとしては・・・
ディズニーランドの「ウエスタンリバー鉄道」を超硬派にした、っていう感じかな?


工具の数々。




インドネシア語の号令。
一時期、研修生が来日して、ここで採掘技術を学んでいたそうだ。

 
採掘関連の機械いろいろ。
今は、もう錆び錆びですが、かなり当時としては最先端の機械を使用し、危険防止人員削減に努めていたそうな。


昔は約2tくらいあったという、石炭の塊。
お土産に、小さなホンモノの石炭もいただけるのですが、


これが、軽いんですね~。
なんでも、石炭は軽ければ軽いほど、質がいいそうで。
石炭て、もともとは植物なんだね~、確かに・・・
石、だけど石じゃない、っていうか。
炭の塊が石化した、っていう印象かな~?


こちらの通路は、初期の採掘場ともなる斜めの穴の部分。
傾斜は結構急です。
最初のころは、こういった斜め通路をトロッコで入っていき、もっと深いところに到達するようになると、
竪穴にエレベーターでガガーッと一気に下りて行くようになるそうです。


反対の外側からみると、こんな感じです。


トロッコが残されております。ドイツ製なんだそうな。


で、見学路は安全のためもあり、明かりがしっかりついてるんだけど、実際の現場はもっと暗くて、きっとヘッドランプだけで、っていうケースもたくさんあったんだろうなぁ~。
暗いよ、狭いよ、怖いよ~っ!!の世界だなぁ。
今日見学させていただいて思ったのは、鉱山の歴史は、石炭を採掘するための機械とか技術発展の歴史であると同時に、保安の歴史でもある、っていうところかな?
作業効率をあげるのと、作業する人々の安全を守るっていうのが両輪になっている感じでした。
安全確保、向上のための投資って、一見企業としては「得」ではならないのかもしれないけど、それに投資を惜しまない事が、結果的に産業効率をあげていく、っていうあたりを感じました。
今は、終身雇用制とか年功序列って死語になってしまったのかもしれませんが、これって、この制度により「多少怠けていても働いていさえすれば自動的にだんだん給料もあがるし・・・」というマイナス方面の気持ちをもたせる可能性もあるし、実際にこのあたりの弱点が強調されて、現在の雇用体制に変わっていった、というところもあると思う。
でも、反対に、だからこそ労働者が企業に対して「そこまでやってくれる会社にオレは力を貸すぜっ!!」という、なんつうか「一家」「身内」的感情を持つ、その会社で働く事に対して「いい会社で働いているから立派な人」という評価が欲しいのではなくて「俺が働いている会社だから立派にしてみせる」的意欲や誇りが持てた、というかね。
少なくとも、「ブラック企業」は、今よりは少なかったんじゃないかな?当時は。
まぁ、だから昔の方が今より良かった、というだけじゃなくて、例えばセクハラとかパワハラとかの問題は、当時からあったけど問題にされなかったから「なかった」だけであり、というのもありだから、物事は一面だけとりあげて「よし」「わるし」と断定できないなぁ、とつくづく思いました。
少し前のような、もう遠い昔になってしまったような、そんな「昭和」の一旦を垣間見た感じでございました。

見学後は、ちょいと島内をフラフラしてみました。

   

    
まさしく、ゴーストタウンですなぁ・・・


でも、こういった老朽化した団地って日本各地に結構探せばあるんだと思います、まだ。
普通なら、それを取り壊して新しく立て替えるなり、更地にして売るなりになるんだろうけど、この島の場合は壊すためのお金と手間を誰がやるんじゃ??というところなんだろうな~。

で、軍艦島と違いこの池島は無人島ではなく、また200名ほどの方が住んでいらっしゃるそうです。
炭鉱関係者はほとんど島を去りましたが、もともとのこの島の住民の方とか。
で、現在は人間よりも猫の数の方が多い、というもっぽらの噂ですが・・・


  

  
たーしかに、猫だらけっ!!でした。
TOPの写真の場所なんて、まるで「ネコ牧場」みたいでした。


私が見かけた猫ポイントは三箇所ほどでしたが、他にもきっとあるんだろうなぁ。
いずれも、ゴーストタウン化した無人地区ではなく、港入り口に近い、まだ人が生活している場所に近いところでございました。
一部、耳カットされている猫もいたので、地域猫化に尽力されている方々がいらっしゃるのでしょう。
なにせ、島内に獣医さんもいないわけだから、捕獲したら船で運び出して、また返すのも船で・・・と、ものすごい手間隙がかかるだろうな~。
で、ここの猫たちのお曲がり度はあんまり強くなくて、40%くらいっていう感じかな?ざっと。
同じ長崎市内とはいえ、中心部とかはまた違った傾向があるのでありましょう。

で、市内に戻ってから、今度はフツーの観光客らしく(爆)新・世界三大夜景にも選ばれたという長崎の夜景見学に。
ロープウエィで、標高300mほどの展望台のある稲佐山まで上ります。


稲佐山の頂上には、こんなタワーが三基並んでるので、地表(?)からでもよくわかります。

  
こんな感じでした。
三大夜景、他の二箇所は香港とマカオ。何故かみな、東アジア地区だねぇ。
でも、なんとなく共通ポイント。
*坂とか斜面とか高低さが高い。
*小さな面積に住居、人が密集している。
あたりかな?
静岡は、平地が多いからダメですな(爆)
で、夜景の後は銭湯へ。
今日は、太平湯さんへ。



浴槽は、中央に一つ長方形タイプと、壁沿いに二つ、水風呂と薬草風呂+電気風呂兼用、というちょいと珍しいタイプでした。
電気風呂は、あんまりビリビリ感ナシでございました。温度はぬるめ。
メイン浴槽は、半分部分は横からジェット泡、半分は下からの泡、っていう感じでした。
そして、浴槽がステンレス製!
銭湯でメインがステンレスってちょっと珍しいんじゃないかな~?
大きなモノを作るのはちょいと大変そうだから、ステンレス。
サウナも追加料金不要で利用出来る様子ですが、サウナあんまり好きじゃないのでパス、でした。
銭湯、といえば、実は池島にも銭湯があるそうなんですよ、それも二箇所も!!
県営らしいけど・・・


入ってみたかったんだけど、船の時間とかの関係で無理でしたよぉ~。
それにしても、入る人いるんだろうかなぁ??

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