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【cinema】『オデッセイ』

2016-02-19 00:28:12 | cinema☆

2016.02.10 『オデッセイ』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋

 

これ見たくて試写会応募しまくったけどハズレ ということで、レディースデイに自腹で見てきた。まぁ普通のことですが(o´ェ`o)ゞ ということで、楽しみに行ってきた~

 

 

 ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

 「宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星での探索の途中、嵐に遭い折れたアンテナが直撃。吹き飛ばされてしまう。メリッサ・ルイス船長やクルーは必死の捜索をするが、マークを見つけることは出来ず、彼が死亡したと判断、嵐を避けるため退避し地球へ戻る決断をする。仲間が去った後、火星で意識を取り戻したワトニー。彼の孤独な闘いが始まる・・・」という話で、これは面白かった! 火星に1人で取り残される宇宙飛行士の話ということは知っていたので、もう少し深刻な話なのかと思っていたら、超前向きで不屈の男の話だった。しかもそれらをポップに見せるので、諦めないということをイヤミなく見れる。これは好き

 

リドリー・スコット監督作品。毎度のWikipediaによりますと、2013年3月に20世紀FOXはアンディ・ウィアーの「火星の人」の映画化権を獲得。2014年5月マット・デイモンが主演を務めるという条件の下で、リドリー・スコットに監督のオファーを出したと報じられる。同年9月3日ジェシカ・チャステインの出演が決定。10月2日ジェフ・ダニエルズがNASAの長官を演じることが決定。10月20日にショーン・ビーンの出演が決まった。このショーン・ビーン出演により笑えるシーンがあるのだけど、これは原作にもあるのかな? あるとすれば、それを踏まえての出演依頼? だったら面白いのだけど

 

2015年6月7日NASAの宇宙飛行士であるマイケル・J・マッシノは宣伝の一環として、マーク・ワトニーが宇宙空間でつけたビデオ日記の動画をTwitterでシェア。8日にはファースト・トレイラーが公開され、「フォーブス」などのメディアから称賛された。8月に入り新たな動画を公開。19日にはセカンド・トレイラーが公開された。2015年11月16日に小山宙哉原作のアニメ「宇宙兄弟」のコラボ予告が公開されたとのこと。へー!これ知らなかった 2015年11月25日北米で公開される予定だったが、6月10日に10月2日に変更すると発表された。第73回ゴールデン・グローブ賞作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)受賞、監督賞ノミネート、アカデミー賞作品賞、主演男優賞ノミネートなど、映画祭での受賞やノミネート多数。

 

本作の製作に当たり、NASAの惑星科学部門責任者ジェームズ・グリーンが雇われたそうで、彼は製作チームの科学的性正確性を追求する姿を高く評価しているとのこと。原作者のアンディ・ウィアーは丹念に調査した上で、指摘に対するフィードバックも行っており、それらをさらに注意深く検討した脚本となっているのだそう。ワトニーが水を作るために用いた電気分解技術は、NASAの火星探査機でも使用されている。しかし、火星では風速190kmにもなるが、大気圧が非常に低いので船に深刻なダメージを与えることのできる風を発生させることはできないそうで、この間違いは映画でも訂正されなかった。また、火星の重力は地球の約40%であるが、リドリー・スコットはこの差を再現しなかった。あえてする理由が見つからなかったためとのこと。まぁ、ドキュメンタリーではなく映画なのでOKでしょう。

  

原作は未読なので、原作どおり映画化されているのか不明。なので、この映画の特徴である超前向きでポップな感じが、原作によるものか映画オリジナルなのか分からない。でも、この感じがとっても好きだった。そして、登場人物たちの背景はほとんど描かず、あくまでワトニーのサバイバルとその救出を描いているのも潔いと思う。同行クルーの家族は後にチラリと登場するけど、ストーリーに一切関係ないし、ワトニーに至っては家族すら登場しない。彼が天涯孤独であるという描写もないのに、登場しないのは不自然なのはずなのに全く気にならない。そのくらい惹きこまれて見てしまう。

 

冒頭、宇宙服に身を包み作業するクルーたち。そこへ大嵐がやって来るとの連絡が。緊急退避するも時すでに遅く、嵐に巻き込まれてしまう。必死で退避するがクルーの1人マーク・ワトニー(マット・デイモン)に折れたアンテナが直撃! 衝撃で吹き飛ばされてしまう。メリッサ・ルイス船長(ジェシカ・チャステイン)が捜索するも全く視界がきかず、ワトニーの返事もない。これ以上は危険と判断し、クルーと共にヘルメス船内に戻る。ヘルメスはこの後、火星を後にし地球に向かう。この大嵐の表現はスゴイ! 上記のWikipediaからの抜粋によれば、ワトニーにアンテナが直撃するということは起きないということだよね? でも、この大嵐の迫力がすごいので、いきなり引き込まれる導入部としては完璧。ワトニーが取り残される状況として、これなら仕方がないと観客に思わせることも重要。

 

ヘルメスが火星を去った後、ワトニーが意識を戻す。腹部にアンテナの一部が突き刺さっているけれど、なんとか立ち上がって歩ける状態。誰もいなくなってしまった基地へ戻り、1人で傷の手当てを行う。破片が残っていたようで、痛みに耐えながら医療機器を使って取り出す姿は、見ていてかなり痛いけど手際が良くてビックリ。ワトニーに医療の心得があるのか不明だけど、苦痛に耐えながらも冷静に対処する姿は訓練されていることを感じさせる。そして、この冷静さはこの後も失わない。普通に考えて火星に1人で取り残されるって、これ以上にないほど絶望的な状況なわけで、パニックになって当然だけど、クルーを探す描写すらない。もしかしたら少しはパニックになったり、探し回ったりしたのかもしれないけど、次に観客が彼を見るのは映像日記を残す姿。ユーモアを交えつつも、しっかり状況を把握。何が必要で何をすべきか考えをまとめるためにもこの作業は有効らしい。

 

現状、地球との交信は出来ないため、自分が生きていることを知らせるすべはない。次の火星探索チームが来る4年後まで1人で生き延びなければならない。当然、4年分の食料はない。ということで、Twitterなどで話題の火星DASH村となるわけです(笑) 見る前はこのDASH村がメインなのかと思ったら意外とアッサリ。今作のスゴイところは主人公の背景などがほとんど描かれないこと。唯一の情報は彼が植物学者であること。それもジャガイモ畑作成に際しての動画撮影時に自ら語る形で知らされる。この感じは良かったと思う。主人公の背景など細かく知りたいタイプの人はダメかもしれないけれど、テンポ良く進むので、そういえば主人公に妻子がいるのか、どこの出身なのか全く知らないことに見終わってから気づいた。あくまでもワトニーの火星サバイバル生活と、彼の救出に特化したのは潔くて良かったと思う。救出作戦自体は文系OLちゃんにはサッパリ分からないわけで、それでも楽しめたのはこのシンプルな描き方にあるのかなと思った。

 

さて、この評判の火星DASH村。やっぱり楽しかった。ワトニーと同じような状況に置かれた場合、そこが火星だろうが地球上の孤島だろうが、パニックが収まってから考えることは、生きるということで、それにはやっぱり食糧確保ということになると思う。ワトニーの場合これが不毛の火星なわけで・・・ 宇宙食の中にジャガイモがあることを発見。これってゆでたジャガイモではなかったのかな? ゆでたジャガイモでも芽は出るものなの? まぁいいけど(笑) これを種イモとしてジャガイモを育てようと考える。火星にも土はあるけど養分が足りないということかな? これには自分を含めたクルーたちの排泄物を使用。排泄物はいちいちフリーズドライ化されて、各自の名前が記載されたタグがついて保管されている。これって単純に火星を汚さないためだけではなくて、火星での健康状態などを調べるためでもあるのかな? とにかくそれを戻して使用。スゴイ匂いらしい(笑) 手際よく土を敷き、排泄物を混ぜ、種イモを植えていく。室内栽培だけど太陽光は入るとして、問題は水の確保。これは壁にビニールを貼り、畑の中央に装置を作り火をたくことにより解決。仕組みとしては、二酸化炭素が関係してるっぽいけどサッパリ分かりません(o´ェ`o)ゞ 宇宙船内では火災が怖いそうで、船内にはあるものは燃えないものが多い。なので、クルーの1人が残した木製の十字架を燃やすというくだりは多分笑うところ(笑) これらの畑作りは、ワトニーが動画を撮影しながら行っている設定で、火を起こす装置の失敗で吹き飛ばされてしまう場面も含めて、とっても楽しそう。まるで園芸番組のよう。そして、わりとアッサリ収穫を迎える。

 

火星での日数はソルと数えるようで、場面の切り替わりにはソル100日などのクレジットが出るので、時間経過はなんとなくつかめる。しかし、地球との交信が途絶えたまま1人ぼっちで4年間は辛いと、思っているとNASAで動きが。ある職員にこの座標を見るようにとメッセージが届く。確認すると非常に分かりにくい映像で何かが動いているのが見える。この画像が何なのか自分には分からなかったのだけど、詳しい人なら分かるかな? この動きからワトニーは生存しているのではないかと色めき立つ。すでに死亡と発表し、葬儀まで行ってしまったNASAとしては、その辺りも含め対策に苦慮することになる。いまだ連絡の取れないワトニーをどうやって生還させるのか?

 

重複するけど文系OLちゃんには難しいことはサッパリなので、救出にかかわる様々なことの詳細については説明できない。そもそも理解できてないし(o´ェ`o)ゞ なので、今後もザックリと書くけど、あくまで自分はこう理解したとういうことで合っているのか不明。まぁ、誰も期待していないと思うけど、一応断り書きとして入れておく NASA側の中心人物は、テディ・サンダースNASA長官(ジェフ・ダニエルズ)、ヴィンセント・カプーア(キウェテル・イジョフォー)、ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)。もちろん他にもいろいろ出てくるけど、メインとなって動かすのはこの3人。先ずは、ワトニーと連絡を取ることが急務。これはワトニー側が行動開始。車でどこかへ移動。この動きはNASA側も把握。どうやら、以前打ち上げた火星探索用のマーズ・パスファインダー(Wikipedia)を使って交信しようと考えたらしい。無事にこれを回収。どうやらこれは映像を送るだけしかできないらしく、最初はメッセージをボードに記載して交信を図る。無事、NASAに映像が届く。しかし、NASAからのメッセージを受信することが出来ない。NASA側はカメラを動かすことは可能らしく、コードを使ってメッセージを受信することを思いつく。何のコードを使ったのかは失念。なるほど~と思った記憶はあり(笑) その後、NASAは当時のシステムを利用し、PC画面で通信できるようになる。古い黒い画面に緑の文字が出るアレ。これ、ワトニーは普通にPCでやり取りしていた気がするけど、その辺りどういう仕組みになってたのかな? そして、その後はどうやって交信しているかってあまり出てこなくなるけど、基本はこの方法で交信していたってことでいいのかな? 

 

NASAとしては、とりあえず食料などの救援物資を積んだロケット(?)を打ち上げるけれど、時間短縮のためテストなどを省略したため、なんと打ち上げ失敗 大破してしまう。新たなロケットを打ち上げるには時間がかかってしまう。さてどうする?となった時、中国から支援の申し出が。この辺り、時代が変わったなと思う部分。以前ならこの役回りはロシアだったと思う。中国のこの分野での躍進を感じるとともに、映画産業内での力関係も感じた。確か最近LEGENDARY買収したよね? なんとなく配慮のようなものを感じたり(笑)

 

さて、どうやって物資を運ぶか模索する中、ある職員にヒラメキが! 興奮して長官たちの集まる会議室に飛び込んできた彼は「エルロンド会議だ!」と言う。すると「エルロンドって何だ?」となる長官。「指輪物語ですよ」と言われるもサッパリ分からない様子。すると「エルロンド会議で指輪を捨てることが決定したんだ」と説明したのがショーン・ビーン あれ?出席してましたよね? そう、「指輪物語」を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。そのシリーズにボロミア役で出演していたショーン・ビーンは、当然ながら裂け谷で開催されたエルロンド会議に出席していたのだった。これは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ大好きな身としてはニヤリ ショーン・ビーンという人選も素晴らしい! このくだりが原作にもあるのか、ショーン・ビーンが出演しているから入れたのか不明だけど、こういうの好き。

 

さて、話を戻す。この職員の案というのは、ザックリ言うと現在火星から地球に帰還しようとしているヘルメスを使ってワトニーを救出しようというもの。ヘルメスが地球の軌道に入ったら、ぐるりと一周しつつ中国からの物資を受取り、再び火星を目指す。これには問題がいくつもある。まず、船長はじめとしたクルーたちにはワトニー生存を知らせていないこと。彼を取り残してしまったことでストレスを感じさせないため伏せておいたのだった。次に、再び火星に向かうことにより、彼らの宇宙滞在時間は500日以上伸びることになり、精神的にも体力的にも負担がかかる。そして何より、危険な任務であるということ。既に物資打ち上げに失敗している長官は、この案を却下。しかし、ショーン・ビーンが独断でヘルメスに伝えてしまう。クルーはショックを受けるけれど、全員一致で任務遂行を決断する。そりゃそうだよね。イヤ、人としてその決断であって欲しいとも思うけど、映画的盛り上げとしてはそうあってくれないと。しかも船長役ジェシカ・チャステインだしね(笑) というわけで、彼らは救出へ向かう。彼らが向かってしまえば、作戦遂行せざるを得ない。

 

もちろんワトニーもぼーっとしていたわけではない。大嵐に襲われてジャガイモ畑が壊滅的な被害を受けるなど、希望を失いそうになりながらも、NASAの指示を受けて着々と準備を進める。どうやら、次の火星探索のために機材が送り込まれているようで、その中に小型船がある。これは遠隔操作での発射が可能。ワトニーがこれに乗り、ヘルメスから遠隔操作で打ち上げ、捕獲するという計画らしい。ただし、現在ワトニーがいる地点から、この船まではかなりの距離を移動しなければならない。ジャガイモ畑が壊滅し、食糧難に陥ったワトニーはガリガリに痩せているけど、希望を失わず船長が残した好みに合わないディスコ・ミュージックを聴きながら目的地を目指し車で移動。この車もNASAの指示で改造したんだっけ? ソーラーシステムを利用して、昼間は太陽光で充電。その間にワトニーは仮眠をとり、夜間に走行。あれだけ襲われていた嵐に一度も遭遇しないのは、ちょっとご都合主義的な気もするけど、そういうツッコミはなしで(笑)

 

長い時間をかけて無事、目的地に到着したワトニーには、さらに作業が待っている。機体の軽量化が必要ということで、NASAでシュミレーションした内容に従って船を改造する。これ『アポロ13』でもやってたけど、同じ船を利用して、そこにある機材を使ってNASAでシュミレーションするというもの。『アポロ13』でも楽しかった場面。今作はフィクションだけど、あれは実話だからホントに感動した。もちろん、今作でも面白かった! ヘルメスは火星の軌道に入らないので、ヘルメスの所まで飛ばなきゃならないわけだけど、NASAでは大胆に屋根を外す指示を出してくる。テント生地みたいな物を代わりに張るのだけど、こんなので大丈夫なのか? でも、ワトニーは粛々と作業を進める。

 

ヘルメスが火星付近に到着。ワトニーと交信する。ちょっと感動。一方、地球ではワトニー生還を生で見ようと、多くの人が集まっていた。New Yorkタイムズ・スクエアを埋め尽くす人の数がスゴイ。世界各地で見守っているらしい。いくつか都市が映るけれど、残念ながら日本の様子はなし。いよいよ打ち上げということで、船長がクルーたちに声を掛ける。「Go!」と答えるクルー。そしてワトニーに「パイロット?」と声が掛る。ちょっと感極まるワトニー。再度声が掛り「Go!」と答えた瞬間、世界各地から歓声が上がる。ちょっと早いけど感動 マット・デイモンの間が素晴らしい。

 

打ち上げ自体は成功したものの、ヘルメスから軌道がずれてしまう。船ごと捕獲は無理ということで、船長自らロープにつないだイスのような物に乗ってワトニー捕獲に向かう。ワトニーは手袋に穴をあけ、宇宙服内の空気が漏れることを利用(←合ってる?)して、宇宙空間を飛ぶと言い出す。それは危険だから許可できないと船長が止めるのも聞かず、ワトニーは穴をあけてしまう。アイアンマンだと言っていたとおり、手を上手く使って宙を飛ぶ。これはニヤリ。アイアンマンのマスオさん飛び(参照『アイアンマン2』感想|・*・etoile・*・)! 無事、船長にキャッチされるワトニー。時代が変わったなと思うのは、船長が女性であること。もちろん、今では女性の宇宙飛行士も珍しくないけど、こういう任務に就くのが女性というのは感慨深い。特別フェミニストというわけではありませんが(笑) ワトニー無事捕獲の連絡が入り、NASAのコントロール室も、世界各地で見守っていた人々も歓喜の渦。これはやっぱり感動

 

その後、宇宙飛行士を目指す学生(?)たちの前で講義をするワトニー。諦めないことというメッセージが彼ほど心に響いてくる人もいないかも(・∀・)ウン!! マット・デイモンの自然な演技もあり、全く押し付けがましくないこの終わりは良かったと思う。

 

キャストはみな良かった。結構豪華キャスト。誰も死なない今作、もちろんショーン・ビーンも死なない(笑) そこも含めてショーン・ビーンの使い方としてもったいない気もするけど、エルロンド会議のくだりをやりたかったのならGJ 長官のジェフ・ダニエルズも時に迷ったり判断を誤ったりしつつ、威厳を保ち判断を下す姿はさすが。キウェテル・イジョフォーの役柄の尻つぼみ感はあるものの、知的で冷静な感じで良かった。船長のジェシカ・チャステインは彼を見捨てる判断をしてしまったことになる。ワトニーにクルーに落ち度なしと言わせるなど、判断ミスとは描かれていなこともあるけど、彼女のせいではないと感じさせる演技でさすが。少ない場面ではあるけれど、船長として難しい判断を下す場面の苦悩なども的確に演じていたと思う。

 

そしてなんといってもマット・デイモン! 演技上手いのは十分承知だけど、泣き叫んだり感情を爆発させるなど、大げさな演出場面がほとんどないにも関わらず、彼の心情が理解できたし、一人芝居でも飽きさせることなく惹きつけたのはさすが! ジャガイモ畑壊滅後のガリガリの後ろ姿がスゴイ! 一瞬のあの場面のために痩せたのなら素晴らしいプロ意識。いつも俳優たちの体重増減には健康状態が心配になるけど、見ていて説得力があるのはたしか。常に前向きで愚痴をこぼすこともなく、ユーモアを忘れず冷静だったワトニー。でも、彼をスーパーヒーローではなく、普通の人として演じたことも素晴らしいと思う。この映画で言いたいことは、どんな状況でも諦めるなということだと思うので、火星ぼっちからの生還というありえない設定の中に、リアリティを感じさせなきゃならないわけで、それは成功していたと思う。素晴らしい

 

撮影は2014年3月からヨルダンのワディ・ラムで行われ、11月10日からブダペストで主要撮影をしたそうなのだけど、ヨルダンは火星風景かなと思うけど、ブダペストはどこを? SFモノということになるのだろうけど、いわゆる宇宙空間の映像はあまりない。火星の風景なんて見たことないし、現時点でNASAなどがどの程度映像を入手できているのかも不明。でも、この火星の風景はスゴイ! 一面が赤土で覆われていて、ところどころグランドキャニオンやエアーズロック的な山(?)がある。嵐が頻繁に起こるせいか表面が削れていて、地層のようなものが見えている。どこまでロケ地の風景で、どこからCGなのか分からないけど、ここに1人ぼっちは不安だけど、悲しくはないかも。冷たさがない感じ。でも、宇宙服着てないと寒いんだっけ? そんなことを言っていた気がする。なんとなく中国の風景が変だった気がするけど、行ったことないのでよく分からない。

 

とにかく何度も書くけど超絶望的な状況をポジティブに、でも冷静にユーモアを持って乗り越えていく姿を、ディスコ・ミュージックに乗せてポップに見せる感じが好きだった。ディスコ・ミュージックが苦手なワトニーが、それでも聴いちゃう意味を考えると結構深いけど、ここでこの音楽かけるのか?とか、マット・デイモンとディスコ・ミュージックの合わなさ加減で笑ってしまい、とても楽しく見てしまう。

 

例えばマーズ・パスファインダーのこととか知っているとニヤリなネタがたくさんあると思うけど、知らなくても楽しめる。逆にあんまりSF得意じゃない人の方が楽しめるかも? あと、英語が分かるともっと笑えたのかなと思った。字幕ももちろん頑張っていたと思うけど、きっとカバーしきれてない部分があるんじゃないかと思う。一人語りしているマット・デイモンの演技からそう感じた。そういえば原題は『THE MARTIAN』で火星の人。原作も「火星の人」なのに映画の邦題が『オデッセイ』なのは何故? 町山智浩氏の解説(町山智浩 映画「オデッセイ」を紹介 たまむすび|YouTube)によると、オデッセイの元になったのは、トロイの木馬を発明したオデッセウス。オデッセウスは調子に乗ってしまい、ポセイドンの怒りを買い家に帰れなくなってしまう。このことから、家に帰れなくなって、必死に帰ろうとすることをオデッセイと言うのだそう。なるほど~

 

とにかく勇気をもらえるので、今ちょっとくじけそうな方オススメ。死なないショーン・ビーン見たい方オススメかも?(笑) マット・デイモン好きな方必見です!

 

『オデッセイ』Official site

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