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【cinema】『ラ・ラ・ランド』

2017-03-09 00:53:30 | cinema☆

2017.2.24 『ラ・ラ・ランド』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋


すごく見たくて試写会応募しまくったけどハズレ ライアン・ゴズリング登壇のジャパン・プレミアのチケット争奪にも玉砕💦 かなり試写会多かったのに全く当たらないって逆にスゴイわ! ということで、公開初日に見に行ってきた~



ネタバレありです! 結末にも触れています! そして長文です!



「女優を目指してオーディションを受けまくる日々を送るミアは、ジャズバーを開く夢を追うピアニストのセブとは最悪な出会いだったものの、お互いの夢や思いを語るうち惹かれあっていく。相変わらずオーディションに落ちまくるミアは、セブの提案で自ら脚本を書き一人芝居上演を計画する。一方のセブはミアとの関係も考慮し、自分の好みとは違うバンドに加入、ツアーに参加し留守がちとなり、お互いの思いがすれ違っていくが・・・」という感じかな。ミュージカル映画好きとしては、これはとっても楽しめた。ストーリー的にはありがちな感じで、説明不足と感じる人もいるかもしれないけれど、そこを含めて昔のMGMミュージカル作品へのオマージュとなっているのだと思う。元ネタを知っていればいるほどニヤリとなる作品。自身は5~6本くらいしか分からなかったけど、それでもニヤリだった。


『セッション』(感想はコチラ)で衝撃的なデビューを飾ったデミアン・チャゼル監督作品。見る側の期待値が相当上がっている中での新作発表はプレッシャーもあったと思うけれど、見事にはねのけて第89回アカデミー賞最多ノミネート&最多受賞。これはスゴイことだと思う。正直、前作はスゴイと思いつつもあまり好みではなかった。芸術が生み出される背景を描いた作品は大好きで、その過程が辛くても大丈夫なのだけど、フレッチャーがラストに取った行動に納得がいかなかったから。その辺りのことは感想に詳しく書いた。どうやら特にミュージシャンから賛否あったらしいけれど、作品として成功していたとは思う。当時20代だったというのもスゴイ。今作もオリジナル脚本で監督自ら手掛けており、脚本賞にノミネートされている。やっぱりスゴイ才能。


毎度のWikipediaによりますと。2014年6月5日、デミアン・チャゼルが自身の脚本を基にしたミュージカル映画の製作を企画しており、マイルズ・テラーとエマ・ワトソンを主演に迎える方向で調整がなされているとの報道があった。ジョーダン・ホロウィッツとフレド・バーガーがプロデューサーとして参加し、ライオンズゲートがアメリカでの配給権を保有するとも報じられていた。とのことで、2015年4月14日、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが主役候補として検討されていると報じられた。30日には両名の出演が確定した。7月8日、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ、カーリー・エルナンデスら3名がミアのルームメイトとして出演することが決まった。10日、J・K・シモンズとフィン・ウィットロックが本作に出演すると報じられた。8月4日、ローズマリー・デウィットとジョン・レジェンドの出演が決まった。10日、ミーガン・フェイが本作に出演すると報じられた。11日、ジェイソン・フュークスが本作に出演する契約を結んだとの報道があった。なるほど~ うーん。あくまで個人的な意見だけど、マイルズ・テラー&エマ・ワトソンは違うかも。2人ちょっと子供っぽい印象なので、ここは大人なライアン・ゴズリングでよかったと思う。


そして撮影は、2015年8月10日、本作の主要撮影がロサンゼルスで始まった。とのことで、高速道路上で「Another Day of Sun」を歌い踊る冒頭のシーンは、スタジオ撮影ではなく、実際にロサンゼルス南部のジャッジ・ハリー・プレガーソンICの一部を借り切って撮影されたものである。しかも、主演のジャズ・ピアニスト役を演じたライアン・ゴズリングは、撮影までの3ヶ月間に渡りピアノ特訓を行い、全てのシーンを実際に弾いている。ゴズリン3ヵ月であの演奏 自分何年もピアノ習ってたのに全然弾けないわ 音楽プロデュースは、デミアン・チャゼル監督の前作『セッション』に引き続き、ジャスティン・ハーウィッツが担当。2017年2月には、全英アルバム売上チャートの1位を獲得。ミュージカル映画がチャート1位を獲得したのは、2013年『レ・ミゼラブル』以来となる。アカデミー賞で「City Of Stars」のパフォーマンスを披露したジャスティン・ハーウィッツは監督の学生時代からの友人なんだよね?たしか。


2015年4月、ライオンズゲートからアメリカ合衆国での配給権を獲得したサミット・エンターテインメントは本作の北米公開日を2016年7月15日とした。2016年3月、サミット・エンターテインメントは本作の北米での限定公開日を2016年12月2日に変更し、16日から拡大公開を開始すると発表した。これは第89回アカデミー賞をはじめとする賞レース参戦を念頭に置いての変更である。アカデミー賞の前哨戦で善戦したことを受けて、ライオンズゲートは2017年1月13日から本作をIMAXシアターでも上映すると発表した。日本では2017年2月24日より全国ロードショー公開された。日本でも、品川のIMAXシアターで上映中のハズ。公開に先立って監督のデミアン・チャゼルと主演のライアン・ゴズリングが1月に来日して記者会見を開き、その席でチャゼルは「1965年の日本映画『東京流れ者』(製作:日活、監督:鈴木清順、主演:渡哲也)を隠れたオマージュにした」旨を語っている。有名な日本映画のオマージュってこれだったのね? 残念ながら未見なので、全く気づかなかった


第73回ヴェネツィア国際映画祭で上映された際には、極めて高い評価を受けた。Deadline.comのピート・ハモンドは「我々は困難な時代に生きているが、この映画は鑑賞に値する作品だ。我々を楽しませてくれるし、人間の新しい一面を見せてくれる。観客は生きていることの喜びを味わえる。アメリカのミュージカルの将来を案じている人間は必ず見るべき映画だ。」と称賛している。英のBBCは、2016年の映画トップ10で本作を1位に選出している。とのことで、第74回ゴールデングローブ賞では史上最多7部門を受賞。『タイタニック』と並ぶ史上最多14ノミネートとなった第89回アカデミー賞授賞式(まとめ記事はコチラとコチラ)では、作品賞こそ幻となってしまったけれど、主演女優賞、監督賞をはじめ、今年度最多受賞するなど賞レースを席巻している。たくさん受賞しているので、詳しくはWikipeidaで!


と、長々Wikipeiaから引用してしまったけれど、好きな映画は映画が生まれた背景とか知りたくなるし、それを残しておきたくなってしまうのでしかたがない(o´ェ`o)ゞ 公式サイトのPRODUCTION NOTEも見ごたえたっぷりで、紹介したい裏話がたくさん。主演の2人はそれぞれ50回以上衣装チェンジしたとか、『セッション』よりも先に今作を映画化すべく動いていたとか、アナモルフィックレンズと35mmフィルムを使ってステディカムで撮影されているとか、特別な雰囲気を加えるために昔の映画のように2.25対1で撮られたとか、オープニングのダンスシーンはカリフォルニア・ハイウェイ・パトロールが道路を封鎖したほんのわずかな時間で撮影したとか、残しておきたいことが山盛りで困る💦 とりあえず、この辺にしておく。


冒頭から引き込まれた。渋滞中のハイウェイでイライラがつのって突然車を降りて踊り出す人々。踊りの輪が広がって皆がボンネットの上に乗ったりして踊りまくる。5分程度続くこのオープニングは圧巻。実際はカット割りしているのかもしれないけれど、ワンカットに見えるのもスゴイ!よく見ると現代の車だったりするし、服装も古いわけではないのに、何故かこの時1950~60年代くらいが舞台の作品なのだと思った。直後にミアがスマホで話す場面が出てくるので、現代の話なのだと分かるのだけど、ちょっと不思議な感覚を味わう。後から気づくことだけれど、服装にしてもセットにしても、現代のものでありながら、どこかレトロっぽさが加わっていて、その加減が絶妙でどちらかにより過ぎることがないので、どこか夢の中のような不思議な感覚が味わえる。この感じは好きだった。そもそも、『雨に唄えば』などのMGMミュージカルが大好きだったというデミアン・チャゼル監督が、それらにオマージュを捧げた作品ということで、あえてのテクニカラー的な画質。その画質も錯覚を呼ぶ理由。女性たちのドレスが原色だったり、セットがカラフルでポップなのも楽しい。


この渋滞の中に女優の卵のミア(エマ・ストーン)がいる。オーディションのためセリフを覚えるのに夢中で、車が動き出したのに気づかない。後ろに並んでいたセバスチャン(セブ)(ライアン・ゴズリング)がイライラしながら追い越していく。お互い中指立てて応酬。2人が恋人どうしになることは知っているので、これは古くからの恋愛映画にある、最悪の出会いから恋に落ちていくパターンなのだと思う。このちょっと手前で"WINTER"と画面に表示されたと思うけれど、季節ごとの章に分かれている。でも、章が変わるとガラリと内容が変わるというわけではなく、時間経過とともに2人の関係も変わっていくという感じかな。セブは先に行ってしまい、ミアも職場に向かう。


ミアは撮影所内のカフェで働いているらしく、有名女優がテイクアウトのコーヒーを買いに来たりする。この女優とのやり取りは後の伏線。このカフェは実在するそうだけれど、実際のカフェで撮っているのかは不明。オーディションの時間となり慌てて向かおうとするも、お客とぶつかりブラウスにコーヒーがかかってしまう。ちなみにこのブラウスは、ミアが憧れているという設定のイングリッド・バーグマンのショットを参考にしているとのこと。確かにクラシカルで素敵だった。オーディションでは泣きの演技を熱演するものの、なんと途中で電話に出られてしまうという屈辱の展開。グッタリ疲れて帰ってきたミアの部屋には壁一面の大きさに引き伸ばされたイングリッド・バーグマンのポスター。これはビックリ。


どうやらケイトリン(ソノヤ・ミズノ)ら数人とルームシェアしているようで、彼女たちは一緒にパーティーに行こうとミアを誘う。彼女たちがパーティーに行くのは業界にコネを作るためという部分があるらしいけれど、ミアは乗り気ではない様子。本気で女優になりたいのであれば、そいういう積極性も必要なのかなとは思うけれど、ミアはそういうタイプではないらしい。真面目なのか堅いのか。ここでミアと友人たちが部屋の中で歌い踊るシーンは、おそらく『ウエストサイド物語』の「I feel prity」のオマージュかなと思う。カーテンを体に巻き付けてドレスっぽくするとか、表彰されているっぽい描写とか。結局、ミアも参加することになり、皆で歌い踊りながら会場に向かうけれど、この会場内が一部紗がかかっていたり、スローモーションになったりするのも『ウエストサイド物語』の体育館のパーティーシーンのオマージュだと思われる。なので、てっきりここでセブと再会して恋に落ちるのかと思ったら違った💦


一方、ジャズを愛するセブは、ジャズバーを開く夢を持っている。ジャズに全く詳しくないので、全然よく分からないのだけど、有名なミュージシャンが座ったスツールも持っている。どうやら以前は有名なジャズバーだった店が、現在ではかなり大衆よりの店になってしまったようで、そこを買い取りたいという思いもあるらしい。でも、部屋を訪ねてきた姉との会話によると、どうやら詐欺的なものにあってしまったようで、現在お金もない様子。そのわり日本人の感覚からしたら広くはないけど狭小住宅とは言えない部屋に住んでいる。寝室別にあるし、キッチンも1人暮らしにしては広い。LAだってピンキリだと思うけれど、ハリウッドの近くに住んでいたら家賃高そうだけどね。まぁいいですが


セブはビル(J・K・シモンズ)のレストランでピアノを弾くバイトをしている。この仕事だけで生計が成り立つものなのか不明だけど、これ以外に仕事をしている様子はない。クリスマスシーズンだったようで、クリスマスソングを中心に弾くように言われるけれど、ジャズをこよなく愛するセブは納得できないっぽい。どうせ誰も聞いていないんだから、好きな曲を弾かせてくれと言ってみるけど、もちろん却下。セブの気持ちも分かるけれど、お金をもらっている以上仕事なのだし、仕事ならば雇い主の指示に従わなきゃならない。お客のニーズに合わせるのは経営者として当然で、ジャズ好きな客が集まる店ではないのならば、やっぱりそれを弾いてはダメでしょう。それは、セブと同じ仕事を愛して真剣にしている人に対しても失礼。でも、もちろんセブは自分の好みの曲を弾いてしまう。この辺りのことは、セブの性格やジャズへのこだわりの深さが伝わってくる場面で、後の対比となっている。


確かにセブの言う通り、明らかに曲調が変わったのにほとんどの客が無反応。でも、たった1人反応した人物がいる。パーティーを抜け出したものの、車がレッカー移動されてしまったため、歩いて家に向かっていたミア。店から漏れてきたセブのピアノに心惹かれ、導かれるように店の中へ。でも、感動するミアの前でセブはクビになってしまう。まぁ、事前に勝手に曲を弾いたらクビだと言われていたのにやったのだから仕方がない。ミアはセブに近づき感動したことを伝えようとするけど、セブは怒りで周りが見えなくなったのか、ミアにどけとばかりにぶつかって立ち去っていく。セブがミアに対して失礼な態度をとるのはこれが2度目。


後日、プールサイドでのパーティに出席したミアは、バンドでキーボードを演奏するセブを見つける。ジャズとは全く関係ないチャート音楽をリクエストして、セブをからかうミア。この仕返しはなかなかいいかも。最悪の出会いが続いている2人だけど、ミアはセブに関心がある様子? つまらない相手との会話を打ち切るためとはいえ、通りかかったセブに自分の車のキーも取ってくれるように頼んだりする。車種を聞かれてプリウスと答えると、プリウスだらけだという会話は、日本人的には( ̄ー ̄)ニヤリ


で、2人で車に向かって歩きながら話していると、セブがこの間の態度について謝罪してくる。嫌なヤツというわけではないらしい。とはいえ、お互いちょっと張り合いつつ話しているうちにミュージカル調に。なんとミアはバッグの中からタップシューズを取り出して履き替える。セブ街灯に捕まってクルリと回転する『雨に唄えば』のオマージュからチラシなどになっているダンスシーンに展開。ミアのワンピースが黄色なのも『雨に唄えば』オマージュかな? 主演3人の黄色いレインコートが印象的だった。タップを中心とした2人のダンスはクラシカルで、フレッド・アステアの映画っぽいなと思っていたら、どうやら『バンド・ワゴン』のオマージュとのこと。自身は未見なので作品名までは分からなかった。これは楽しい。主演2人のダンスと歌は、ものすごく上手いということはないけれど、ちゃんと吹替えなしで歌って踊っていて、好感が持てる。そしてミュージカル好きとしては楽しい。2人がつまらないと言っていたLAの夜景も素敵だった。


ジャズが好きじゃないというミアに対して、本当のジャズを聴かせてやると約束したセブ。後日、ミアが働くカフェにやって来る。2人はジャズバーに行き、いろいろな話をする。女優だった叔母の影響で女優を目指したこと。自ら脚本を書くのが好きなことなど。そして、ミアが現在、1次審査に通ったテレビドラマがあり、それに関連する『理由なき反抗』を見たことがないと知ると、現在名画座で上映中だから一緒に行こうと誘うセブ。ミアもこれを受けるけど、この時ミアにはつき合い出して数か月の彼氏がいるという話もする。そもそも2人が恋に落ちることを知っていることもあると思うけれど、この恋が始まる感じがドキドキして楽しい


冷静を装っていたミアだったけれど、セブとの約束の当日ウキウキと仕度を始める。ところが、友人からダブルデートの予定だったことを告げられる。後ろ髪を引かれつつも、彼らとの食事に出かける。ミアの彼氏も友人の彼氏もエリートのようで、仕事の自慢話ばかり。話に全く興味が持てない上に、セブのことが気になるミアは上の空。そして、とうとう途中で席を立ってしまう。もう、セブに恋しているってことだし、ミアが打算的な女性ではないということが分かる。まぁ、エリートと付き合っている人全てが打算的というわけではないけれど、少なくとも映画ではそういう風に演出していたと思う。まぁ、別にお互い合意ならば悪いことじゃない。


話が反れた。映画館ではセブがミアを待っていた。時間になっても現れないので、先に座席につくけれど、ソワソワとミアを探す。完全に恋する男子。この辺りの様子と、ミアの食事シーンが交互に描かれるので、ちょっぴりハラハラ。そして現れたミアはなんとセブを探すため、ステージに上る。すでに映画が始まっているけれど、誰も文句を言わない。ミアを見つけたセブは思わず笑顔。2人並んで映画を見始めとってもいいムード。気持ちが盛り上がってキスということころで、なんとフィルムが燃えちゃう。ということで、2人は映画の舞台となったグリフィス天文台へ。


『理由なき反抗』は見たけどザックリとしか覚えていないので、どこまでオマージュがあるのか分からない。でも、このシーンはとっても楽しい。2人が両想いになった瞬間なわけだから、とってもロマンチック。なんとプラネタリウムで宙を舞っちゃう。多分、このシーンは『巴里のアメリカ人』のオマージュなんだと思われる。シド・チャリシーが出て来るバレエシーンで宙を舞っていたような気がするのだけど・・・ 2人のダンスもバレエ的な動きが多かった。もちろんバレエではないけれど。


2人は恋人同士となり、LAのあちらこちらでデートする。その感じをミュージカルで見せるのは楽しい。この流れでセブの家で同棲を始めるので、時間経過は不明。でも、とにかく楽しそうで見ていて(・∀・)ニヤニヤ そんな中、あのジャズバーに行くと、セブの学生時代の友人キース(ジョン・レジェント)に声を掛けられて、一緒にバンドをやろうと誘われる。キースは連絡先を残して去るけど、セブは乗り気ではない様子。ミアに行ってみればいいのに的なことを言われるけれど、渋い返事。その後ミアの話になり、セブはオーディションで力を出せないのであれば、自分で書いている脚本を舞台化してみてはどうか助言する。そんなに簡単なものなのかなと思ったけれど、ミアは脚本を書き始める。この時、アカデミー賞主題歌賞を受賞した「City Of Stars」を2人で歌う。SEB'Sというセブの店のロゴをミアが考えるのもここだったかな?


その後、ミアと母親の電話の会話をモレ聞いたセブは、キースに会いに行く。音楽好きだけど、好みがとっても偏ってるからキースのバンドのジャンルが分からないのだけど、セブのやりたい正統派ジャズでないことは分かる。ベースにはジャズがあるのかもしれないけれど、もっとポップなイメージ。でも、ミアと2人の将来を考えて安定した収入を得るため、バンドに加わることにする。そもそも人気のあるバンドだったのか、ルックスもいいセブが加わったため人気が出たのか不明だけど、バンドはツアーに出たりして大忙し。セブは不在がちになる。ありがちな展開。でも、ミアも脚本を書いたり充実していたし、すれ違い状態であることに寂しさは感じていても、そこに不満はなかったように思う。好きな人が自分の好きなことをして、充実した人生を送ってくれていたら、自分も幸せを感じるものだと思うけれど、その辺りは微妙なバランスだったりするものなのよね


さて、そんな中LAで開催されたバンドのライブを見に行ったミアは複雑な気持ちになる。もちろん、バンドの音楽がセブの愛する音楽ではないこともあったと思うけれど、熱狂する観客の前で演奏するセブが遠くに行ってしまったという気持ちがあったのだと思う。観客にもみくちゃにされて居場所を失い、会場を後にしてしまう。後日、ツアーの合間に自宅に戻り、ミアのために食事を用意していたセブ。久々の再会を喜ぶものの、話の流れはいつしかバンドのことに。自分の夢を捨てるのかと問うミアに対し、セブのことを自分より下だと思っていたから付き合ったのだろうという主旨のことを口走ってミアを怒らせてしまい、彼女は出て行ってしまった。うーん。ミアがセブを下に見ていたから付き合ったってことはないと思うけど、一緒に夢を追っていたから惹かれたというのははあると思う。この辺りは後の伏線にもなっているのかな?


ミアの一人芝居の初日。見に行く予定だったセブは、キースから撮影があることを告げられる。自分抜きでできないかと言ってみるけどもちろん無理。せめて早く終わらないかと思うものの、カメラマンはノリノリで不本意なポーズを取らされたりする。撮影を終えて駆けつけるも既に終演。ありがちなネタではあるけれど、2人の決定的なすれ違いが必要ということかも。


一方のミア。観客は僅かで、半分は友人たち。しかも楽屋で観客の酷評を耳にしてしまう。小さな劇場とはいえ、知名度のないミアのお芝居が初日から満員になるとは考えにくく、ちょっと甘かったのではないかと思ったりもするけれど、覚悟していたからこそ惨敗という結果が辛いということもある。ミアとしては一か八かだったと思うし。ミアは必死でなだめるセブに対し、もう全てが失われたから実家に帰ると言い残して去ってしまう。うーん💦


そんな中、セブにミアのエージェントから連絡が入る。これセブ宛てに入ったわけじゃなくて、ミアがスマホを忘れて行ったってことかな? ちょっとよく分からなかった。内容はミアの一人芝居を観たプロデューサーが、ミアを気に入ってオーディションをしたいということ。セブはミアに伝えるため、以前彼女に聞いた街の名前と、図書館の向かいであるという情報から家を探し出す。素敵な彼氏✨ でも、ミアはこれ以上傷つきたくないからオーディションは受けないと言う。その気持ちも分かる。でも、セブは明日8時に迎えに来ると言う。素敵な彼氏💑 翌朝8時少し過ぎに迎えに来ると、ミアの姿はない。心配しているとコーヒーを買ってミアが助手席に乗り込んでくる。良かった! そして、この選択が2人の運命を変えることになる。


オーディションにはセブも同行。終わるまで待っているなんて素敵✨ オーディションは2対1。1人が例のプロデューサーと思われる。ちょっと変わったオーディションをしようと思うということで、自分のことを語って欲しいと言う。ミュージカルファンなら( ̄ー ̄)ニヤリの展開。パリを舞台にした作品ということもあり、パリに住む女優の叔母とのことを歌うい始めるに至り、これは間違いなく『コーラスライン』のオマージュ。結果は後から連絡するとのことだけど、プロデューサーの表情を見るまでもなく、この流れならば合格することは分かる。


最初に2人が踊った丘のベンチで語り合う。オーディションに受かればミアはパリに行ってしまうわけだし、夢を叶えるためにキースのバンドで活動するのであればセブもツアーに忙しい。離れ離れの日々となる。それでも夢に向かって希望に満ちている2人。お互いいつまでも愛していると言ってキスをする。このシーンはロマンティック。そして場面転換。


5年後。ミアが働いていたあのカフェ。カウンターに向かう女性を追うカメラ。前半のあのシーン同様、コーヒーをオーダーする女性。マネージャーがサービスすると言うけれど、それはダメというセリフまで同じ。振り返るとミア。あの時の女優同様カフェの客の視線を集め、待っていたカートに乗って去って行く。そうミアは成功したのだった。場面変わって豪華なリビング。迎えに出てきた娘にキスするミア。同じく迎えに来た男性はセブではない。一瞬、レストランデートしていた元カレかと思うような、絵にかいたようなアメリカンエリートタイプ。セブとは別れてしまったのね😞


ミアは夫とパーティーだか授賞式だったかに出かける。途中、渋滞にハマってしまい、行先変更して食事をすることに。車を降りて歩いていると、聞き覚えのある曲が流れて来る。店に入ってみると看板にはミアがデザインしたSEB'Sと書かれていた。まさか? そんなに広くはないけれどシャレた店内は満席。あのスツールも飾られている。間違いなくセブがオーナーになったということ。ステージ上にはセブ。ピアノは自分より上手いと紹介して笑いを取っている。


ステージー上にはキースもいて、彼のすすめでセブがピアノを弾くことになったんだっけ? とにかく、セブがピアノを弾こうとしてミアと夫に気づく。あの丘での会話の後、2人がそれぞれどういう生活をしていたのか、2人の仲は自然消滅なのか、きちんと別れたのか、一切描かれないので分からない。でも、ミアは有名女優になっているのだから、彼女の結婚も知っているのかも。そして、セブは「City Of Stars」を弾き始める。するとミアとセブの思いが交差し、あのジャズバーでミアが声を掛けたシーン。あの時は突き飛ばすように出て行ったけれど、今回はなんとキスをする。そこから幸せな日々が続く。ミアの一人芝居は大成功で、セブはスタオベ。ミアがパリへ渡ると、セブもパリでピアニストとして成功。2人は結婚し、子供にも恵まれて幸せな日々を送る。


一瞬、こちらが本当になるのかな?と思うけれど、そうはならない。ミアとセブはしばし見つめあうけど、そのままミアは夫と出て行ってしまう。ずっと2人を見て来て、とくにセブの頑張りを考えると、この映像通りになって欲しい気がするけれど、そうはならないラストというのも切なくていいかもしれない。前述したとおり、2人が別れてしまった理由が不明なので、想像するしかないのだけど、ミアにとってセブは一緒に夢を追う人であって、夢を手に入れた後に求めるのは安定だったのかもしれない。あの映像の意味は、もしもあの時こうしていればなのだろうから、おそらくセブはパリには行かなかったのでしょう。行っていたらどうなったのか? セブがもっと早く夢を叶えていたらどうだったのか? この映像がまるでパステルカラーのように美しいからこそ、その後の別れがより切ない 個人的にこの切ない終わりは好きだった。


キャストは皆良かったと思うけれど、ほぼ2人芝居。ミュージシャンであるジョン・レジェンドは、ライブシーンではさすがの歌唱力を披露したけれど、演技では印象を残すほどの登場シーンもなかったような。それは、セブをクビにするビル役のJ・K・シモンズは、若干出オチを感じるほどの存在感ではあるものの、こちらも演技を評価できるほどのシーンもない。公式サイトではケイトリン役ということでソノヤ・ミズノが紹介されているけれど、ケイトリンって誰だっけ?と思ってしまうくらい印象が薄い。イヤ3人がダメというわけではなくて、それほど2人に特化しているということ。これは潔い。


今作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンがキュートだった。夢に向かって必死に努力しているところも良かったし、傷ついてもうダメだと思ってしまうところも共感できた。ただ、主演女優賞なのかな?と思ってしまう部分も。イヤ、自分の中ではライアン・ゴズリングの印象が強かったので。まぁ、ゴズリンも主演男優賞にノミネートだったからダブル主演なのでしょうけれど。とはいえ、歌も踊りも上手かったし、ずっとミアを応援でたのも、ラストで現実的な姿を見せつけられてもヒドイと思わなかったのはエマ・ストーンのおかげ。脚がきれいでビックリ!


ライアン・ゴズリングの映画は何本か見ているけど、この役『ドライヴ』(感想はコチラ)の次くらいにカッコイイ! もちろん付き合うならばセブの方だけど(o´ェ`o)ゞ 出会った当時こそミアに対して失礼過ぎたセブだけど、彼女に興味を持ってからは誘い方とかが、適度に強引で、適度にわきまえているし、つき合い出してからはかなり頑張っていたと思う! キースのバンドに加わったのもミアのためだし、久々に会えるからと料理は作るし、オーディションを受けろとはるばる車を走らせて来てくれるし。こんなイイ男と何故別れてしまうのよ!と言いたくなるくらいカッコイイ👍 でも全然イヤミがない。歌も踊りも良かったし、3ヶ月の猛特訓で吹替えなしで演奏したピアノがスゴイ! そして、ラストシーンでミアを見送るあの表情が切ない。これは惚れちゃうわ😳


衣装とセットが良かった! 前述したとおりスマホやプリウスが出てくるのだから現代なんだと思うけれど、どこかレトロな街並みやセット。夢の街LA LA LANDことLAの街が素敵だった✨ ミアが通り過ぎるマリリン・モンローやジェームズ・ディーンなどが描かれた壁。あれって本物なのかな? そういうのチラリと入れて来るのもおもしろい。衣装もどこかレトロで良かった。ライアンの細身のスーツも素敵だったけれど、やっぱりミアのワンピースが素敵 特に好きだったのは、ルームメイトたちとパーティーに行く時に着ていた青いドレスと、ピンクのワンピース。ずっと原色で明るい色を着ていたのに、2人が再会するシーンでは黒いドレスなのも印象的。2人で100着くらい着替えたそうだけれど、全部素敵だった。2人スタイルいいからホント素敵✨


ミュージカルシーンが往年のMGMミュージカルを彷彿とさせて楽しい。桟橋でライアンが帽子を使って踊るシーンもジーン・ケリーの映画のオマージュっぽいし、もしも映像の中のスタジオシーンも『雨に唄えば』のオマージュだと思われる。あのシーンも( ̄― ̄)ニヤリだった。語りたいことたくさんあるけど、十分長いのでこの辺にしておく


ミュージカル好きな方は絶対楽しい! 今夢に向かって頑張っている人は共感できると思う。エマ・ストーン好きな方是非! ライアン・ゴズリング好きな方必見です!

 

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2 コメント

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Unknown (mig)
2017-03-12 13:01:05
maruちゃん。すごい長く書いたねー!!
お疲れちゃま。

細かいこと言うとツッコミあるけどこれは全体の高揚感と音楽楽しむ感じる映画だと思ってる♪
舞台となったところ追っかけて今回行きたかったんだけどそんな時間はなかった^^;
この中のライアンは等身大の男で、すごくチャーミングだったなぁ。とは言ってもちゃんと男らしいし料理までしてくれて、、、私の理想の男そのものじゃ!笑
この映画でライアンファン増えたらやだな!笑

理由なき反抗はあまり覚えてないけど、あの舞台というところがそのままオマージュだと思うよ。
オマージュいっぱいでそこを寄せ集めと取る人はこの映画嫌いだと言うだろうし
過去の名作ミュージカルを知ってるからってドヤ顔でそういう非難するのはおかしいよねー
私もこの映画大好きだわ♪
>migサマ (maru🎵)
2017-03-13 00:01:32
気づいたらとっても長く書いちゃってたよ~

そうそうツッコミどころはあるけれど、全体としてとっても楽しめたよね!
そういう部分も昔のミュージカル作品のオマージュというか。
舞台ツアー楽しそうだよね! また行けるさ

ホント! この作品のゴズリンとっても良かったわ! ホント理想の男
料理は作ってくれるし、必要な時に居てくれるし
ファンにはなってないけど、素敵だったよ✨

理由なき反抗ホント覚えてないわ 天文台に行ったことがオマージュなのかな?

オマージュいっぱいだからこそ楽しめたんだけど、そんな批判もあるのか~💦
名作ミュージカルのオマージュ出るたびニヤニヤで、もっと知ってたら・、λ チェッって思ったくらい!

うん! 私も大好きだわ

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