今日はブログ友達(私が勝手にそう思っているだけですが…)のトボさんからのご要望でグループホームに入るまでの母の気持ちについて書いてみます。
母を初めて病院へ連れて行った頃(今年の6月頃です)、母はもちろん老人ホームへの入所を拒否していました。
集団での生活は嫌だという理由です。まぁ、ほとんどの方がそう思いますよね。
そこで私も私の家の近くにアパートを借りようと考えました。そこへ引っ越してもらおうと思ったのです。
私が住んでいる市には高齢者住宅と言うのがあります。そこなら84歳の母にでも貸してもらえるだろうと思ったのですが、想像していた通り「今、空きはありません。また空きが出たとしても、その都度募集はおこないません。決まった時期にのみ募集をします。希望者は多く入居するのは大変です」と冷たい(私には冷たく感じられました)役所の方の説明。
母は決して私の家族と一緒に住みたいとは言いませんでした。でも我が家のそばで暮せることには、かなり期待をしていました。
我が家は一戸建てとは言っても庭もなく一階には座敷がなく、二階に座敷があっても階段が狭くて急なのです。手すりをつけても高齢の母が上り下りするにはかなり危険です。
それがわかっているし、主人の母も認知症でいずれ主人の家に入らなければならない事情もわかっているから同居を言いだせなかったのだと思います。
結局高齢者住宅はあきらめてしまいました。
次に考えたのはもちろん民間のアパートを借りることです。
町内会の役員を主人がやっているのでアパートは何とか借りられるかも・・・と思いましたが「慣れないアパートで火事でも出したら。それに徘徊が始まるかもしれないし。夜は私が泊まらないとダメかもしれない。それに母が認知症だと言ってしまったら貸してくれるわけがない」などなど考え出すと結局民間アパートは無理だと思いました。
そんな時、母の義理の妹(私の叔母)が有料老人ホームに入っている事を母が知ったのです。
でも、すぐにその事を忘れ「叔母の葬式は終わったのか?」と何回も聞かれましたが。
その頃から、私がグループホームについて説明をすると「自分の部屋をもらえるなら入ってもいいよ」と母が言うようになったのです。
とにかく何回説明しても最後まで“グループホーム”という言葉は覚えられずその話題になると必ず「自分の部屋は?」と質問されました。
さてグループホームですが、今までのブログにも少し書いたように電話をかけた先は3件だけです。
初めの所は「では、すぐに申込書を送ります。しかし何人か申し込みの予定がありますので必ずしも入居できるわけではありません。また申込書をお送りいただいた後、こちらにお母さんを連れて来てください」と。
結局、ここには申込書を送りませんでした。
そして2件目。ここは私の息子が通う中学から近く環境も良く電話を入れたところ「空きはないけれど一度見学にお母さんを連れて来てください」と言われました。
が、母の家からは少々遠く一日がかりになります。
それに空きがないなら、いつ入居できるかわからず・・・で、見学には行かず。
最後の3件目。「空きがありますよ。ご希望の所が一部屋空いてます」。申込書をFAXしてくださり仮契約成立。そして、すぐに所長さんが普段の母を見たいと言って逆に母の家に来てくださると言うのです。
場所やホーム内の様子はネットで調べていたので、だいたい分かっていました。なので見学は入居が決まってからでもと思っていたのです。
母は仮入居が決まったことに大喜びでした。
思うに、我が家の場合、見学に行かなかったことが良かったような気がします。
今、入居しているグループホームは母より症状の重い方が多いように思います。事前に母を連れて見学に行っていたら母は嫌がったような気がします。
しかし入居直前には『寮の人の面倒を先生(職員さん)と一緒にみる』つもりで母は入居しましたので最初は時々大声をあげる他の入居者の方に驚いたりもしたようですが今ではそれにも慣れたようです。
グループホーム=引っ越し。それは嬉しいとも思っていた母です。
一時期、兄と同居をしたいと言っていた母ですが水と油のような二人がうまくやっていけるわけもなく、認知症についての理解もない兄が母に暴力をふるうことが心配で「それだけはダメ」と言い続けました。
たぶん我が家に母を連れて来てしまっていたらグループホームへの入居はできなかったような気がします。母自身も納得はしなかったと思います。
母も最後は「一人暮らしはもう無理だ」と頭がさえている日には思っていたのかもしれません。
それに何より一人暮らしが寂しかったのだと思います。今は部屋を一歩出れば誰かが居てくれる・・・それで安心な毎日が送れているのだと思います。

