FAン虫

2007-11-09 02:01:31 | Marines2007
薮田安彦「本日、FA宣言をし…ゲホゲホ、あーあー、声が…。」

小林雅英「他球団の評価を聞いて…ンンー、ゴホッゴホッ…。」

福浦和也「自分の力を試じでみだぐ…ノドが…。」

藤田宗一「てめえの意思でどうにでもなるんだ、しっかりしやがれ!」



いよいよストーブリーグも活発になってきた、というところでしょうか。
FAってのは、選手たちが長年頑張って取得した権利です。挑戦してみたい場所に行くのは、選手の自由です。最近じゃあ、アメリカに行く選手も当たり前になってきました(あえて“挑戦”とは言いません。日本の「野球」とアメリカの「ベースボール」は別物だと思ってますから)。
わかってます。わかってますけど…。
やっぱり寂しいものです。

FA制度が始まって以来、生え抜きのまま自らの意思で引退していく選手が減ったような気がします。FA宣言をして移籍したり、あるいは高くなった年俸がネックとなって戦力外通告を受けてしまったり。

浪花節を振りかざすつもりではありませんが、やっぱりひとつの球団でデビューから引退までを全うする選手がいるとうれしくなりますよ。ここ最近はなんとも世知辛いというか、ベテラン選手に対して冷たい対応が目立つような気がします。
年俸の高騰など、問題は多くあります。先立つもののない球団では有力な選手が旅立つばかりで苦しくなる一方、片やFA宣言した選手を補強できる余裕のある球団もある…なんだか切ない話です。
カープの新井がFA宣言した状況などもまさにそうです。彼の判断も難しいものだったと思います。新井が所属する球団がカープでなければ批判も多くないかもしれません。もしかしたら、ですが。
非難するのは簡単でしょう。お金のためだけじゃないのかと言われたら返す言葉はないのかも知れません。それも人間のモチベーションのひとつです。
しかし、チャレンジ精神を失うことは、スポーツ選手にとってその場で歩みを止めてしまうのと同じことです。どんな選手にとっても安定というのはありえません。身体に衰えが見えてくる前に大舞台に立ってみたいというのは当然の願望。

他方、ファンというのはチームや選手に対してこうあってほしいという強烈な願望を大なり小なり持っています。
自分の好きな選手には自分の好きなチームに在籍し続けてほしい。
そして勝ってほしい、と。
(チームそのもののファンである人の中には、勝利至上主義であるがゆえに「あのチームのあの選手がほしい」という思いもあるかもしれませんが、FA宣言をした選手を獲得するという考えが最初からないマリーンズのファンである私には、申し訳ないですがその気持ちがわかりません)

それがスタンドとグラウンドの温度差なのでしょう。選手も個人事業主のようなものですから。
わかってます。



でも…寂しいです。
どうにもならないんですけどね。
いつか、西岡や今江にもそんな時期が来るのかなと思うと、やりきれません。

とりあえず今のうちから、交流戦で藤田と当たった時のために対策を練っておくべきでしょう。