道新”いずみ”大賞決まる

　今朝の朝刊に大賞の発表があった。それぞれの賞が発表されてその時の文章と顔写真が載っていた。あの時読んだと心当たりがあるものが何篇かあった。その中の大賞漬物石ははっきりと覚えていた。皆、上手だ。文章に拡がりがありしっとりしている。
　昨日、読んだ”アイスグリーンの恋人”にも吃驚した。喜多由布子さんはお話作りが上手なのは前から知っていた。私が驚いたのはしっかりと調べてかいている事だった。
　薄野の夜の世界、飲食街の事、お釜バーの事、札幌の町の様子、アイスホッケーのことをきちんと書いている。若しかしてそれも作り上げた虚像の世界かもしれない。それでも本当のその世界を知らない私達がそうなんだと思えるような説得力があった。
　この2,3日いろんなことがあった。彼女の本を読んだのもその1つだが、この何年間自分は何をしていたのだろうと思った。
　私ももっと地に足をつけて自分を見つめなおさなければ。