まりっぺのお気楽読書

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『シェル・コレクター』飲み込まれ、溺れてしまいそう…

2016-12-20 21:30:09 | アメリカの作家
THE SHELL COLLECTOR 
2001年 アンソニー・ドーア

何気なく買った一冊なのですが、後からハタと! アンソニー・ドーアって
『メモリー・ウォール』を読んで、すごーく苦手だったひとじゃんか!! と思いあたり
グッタリして放置してたのね… そして、読んでみた。

うぅぅぅ… 目からウロコ的に、コペルニクス的に、すごくおもしろかった!
(当時)若手とは思えないよぉ、これ。
人生経験を積みまくったじいさんを想像してしまうような書きっぷりです。

釣りが好きみたいで、けっこう詳しく延々と釣り・河・海の描写が続きます。
興味のない私は、ちょっぴり中だるみしましたが、そんなの問題ない!
そういうシーンも大事だってことに、どんどん気づかされていきました。

8篇中7篇紹介したいんですけど、そうもいかないので…

『貝を集める人(The Shell Collector)』
盲目の老貝類学者がわびしく暮らすケニアの小さな島を、二人のアメリカ人記者が訪れる。
はじまりはナンシーという女性のマラリアが毒貝で完治し、続いて近隣の島にある
モスクの指導者の娘シーマのマラリアも毒貝で完治したことだった。

『長いあいだ、これはグリセルダの物語だった
         (For Long Time This Was Griselda's Story)』
高校のバレー部員で、背が高く、早熟で、悪いウワサが絶えないグリセルダは
妹ローズマリーと祭りを見に行き、見世物小屋の金物食いの男に魅せられ駆け落ちした。
女手一つで娘たちを育ててきた母親は精神を崩していき、ローズマリーは高校をやめて
母親が働いていた工場で働き始めた。

『世話係(The Caretaker)』
35年間、リベリアのモンロビアで母親と暮らしてきたジョゼフ・サリービー。
内戦が始まって数年後、市場へ野菜を売りに行った母親が行方不明になった。
母親を捜すため家を出たジョゼフは、そのまま難民になってアメリカへ渡った。
そして、オレゴン州で、冬の間独りで農園と菜園を管理する仕事を見つけた。

おもしろさがまったく伝わらなくてすみません…
あらすじではなく、物語の “ さわり ” だとご理解下さい。

三つとも、ある日いきなり環境が変わってしまった人の、戸惑いとその後を描いた話です。
展開が目まぐるしいわりに、文章は落ち着いていて、どちらかというと静を感じさせます。
でもどの話も、短篇でありながら圧倒的な力で迫ってきて、引き込まれていきました。

静かな海を見ていたら、波がだんだん大きくなって飲み込まれてしまうような気分でした。
特に最後の『ムコンド(Mkond)』という物語はすごかった!

タンザニアに派遣されたワード・ビーチという博物館の学芸員と、彼に見初められ
結婚してアメリカに渡ったナイーマという女性、二人のストーリーなのですが
うまく書けない… ただ、もう、すごい吸引力! の物語でした。

私はすぐ、この作家は好き、この作家は苦手、と決めてかかるクセがあるんだけど
本当に一冊読んだだけで決めつけちゃいけないなぁ… と猛省させられた一冊です。
もう一回『メモリー・ウォール』を読んでみよっかな…

『メモリー・ウォール』が苦手な方もぜひ!
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね




ひとことK-POPコーナー


BEAST 新事務所設立おめでとうございます! BEAUTY の皆さん、本当によかったですね!
アルバムの発売を楽しみにしていま〜す


   
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