まりっぺのお気楽読書

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『世界の十大小説』巧まざる説得力

2008-08-15 02:01:22 | イギリス・アイルランドの作家
TEN NOVELS AND THEIR AUTHORS 
1954年 サマセット・モーム

邦題より原題の方に(もちろん)この本の内容が顕著に表れているいるわけですが
ただ大作を選んであらすじを説明したり
作者の意図を分析したりしている本ではないのです。

どちらかというと、作品よりは作者の方をクローズアップしているようで
非難するでもなく、褒めるでもなく、作者の生い立ちや生活ぶりを紹介してます。
しかし、そこは人間観察に優れたモームのこと、
それだけでも読み物としてしっかり楽しめます。
(私は、ふだんあとがきや解説をほとんど読まないのですけれど)

あげられている作家は、バルザック、ディケンズをはじめとする
男性8人、女性2人のそうそうたる顔ぶれ。

しかし男性陣は借金、放浪、女、とカラフルな人生を送ってますねぇ
作家になるにはこんな破天荒な生き方しなきゃいけないの?と思いたくなりますが
他方、女性陣二人(E・ブロンテ、J・オースティン)は極めて平静に生活を送っております
かえってミステリアスなくらいに

モームが選んだ十篇に、賛同するか反論するかは人それぞれ。
私も、えーーーーと思うものがありましたが
とりあげられているものは思わず読んでみたくなりました。

たぶん、モームは「これ、読みたまえ!」ってつもりで書いてる訳じゃないと思うんだけど
彼の筆に「読んでみたらぁ?」とそそのかす力があるんだと思います。

今のところ4篇が未読です。
ちなみにトルストイの『戦争と平和』は読んでないんだけど
尻込みしちゃうのよね 見るからに長すぎて。
4巻ものが限度なのよ、せっかちだからさぁ。

いつか読んでみようと思ってはおりますが・・・

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