まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『火曜クラブ』こんなお婆さんになりたいな

2008-08-07 23:09:01 | アガサ・クリスティ
THE THIRTEEN PROBLEMS 
1932年 アガサ・クリスティ

憧れちゃう!! ミス・マープル
見るからに田舎の素朴なお婆さんにして、かなりのキレ者。

村の晩餐会で未解決事件の謎解きをしようという提案に
会食者がひとつづつとっておきのエピソードを披露しますが
ミス・マープルは最初は相手にされません。
理由は村にこもってばかりの世間を知らないおばあちゃんだから。

でも話しが進むにつれてどんどん尊敬を集めていくのよ 
She is so Cool
好きだった謎解きを紹介します。

『青いゼラニウム(The Blue Geranium)』
晩餐のホスト、バントリー大佐の友人にかけられた毒殺疑惑を
ミス・マープルが謎解きします。手がかりは壁紙の花の色です。

『二人の老嬢(The Companion)』
ロイド医師が若い頃、南の島で起きた不可解な溺死事件を披露。
ミス・マープルは「生き残った夫人が太ったように見えた」と言う
ロイド医師の言葉から真相を探り当てます。

『歩道の血痕(The Bloodstained Pavement)』
女流画家ジョイスがコーンウォールで見かけた夫婦と一人の派手な女。
後日妻が水死体で発見されます。
ミス・マープルは二人の女性の服装から事実を暴きます。

女らしい観点から事件の核心にせまるミス・マープルの人柄が垣間見える三作です。
短い間に次々と問題を解決するお婆ちゃん、そばにいたら怖いわね

若干凹んだのは、『二人の老嬢』で
“老嬢”って言われたのが40過ぎの女性だったってっことかしら。
40で老嬢って、あんた・・・

おばあちゃまの推理が冴え渡る一冊。 短編で読みやすいです
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね


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