マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

 「ローズ ブーケ」

2007-08-15 18:00:00 | 父の日。母の日。結婚記念日。
Bar Rose Bouquet で、カクテル「ローズ・ブーケ」を飲む、夏休みの一夜

友人に良いバーとして教えられ、以前から目を付けていた、バー「ローズ・ブーケ」に、夕方6時の開店時間に、一人で行ってきました。
見落とすような小さな看板が店前にあり、重いドアを押してみると、細い急勾配の階段がすぐにあります。 
期待に胸膨らまさせる(?)階段を昇っていくと、そこは、落ち着いた静かな、大人の世界でした。
カウンターだけの、薄暗い、マスターが一人いるだけの、「酒を楽しむ場所」でした。

マスターの勧めで飲んだカクテル「ローズ・ブーケ」は、名前のとおり、深紅の「薔薇の花束」でした。
カクテルを作るマスターの手は、手品を見ているように、美しく動きます。
よく冷えたシャンパングラスのような長いグラスを用意します。
グラスの周りに、ざくろシロップでらせんを画きます。  その、ザクロの線上に砂糖をまぶします。
グラスに、赤色のらせんの輪が画かれます  花束のラッピングのイメージだそうです!
ギンギン冷えのカクテルシェカーに、ビーフィヒターをたっぷり、木苺汁、レモンジュースを入れてシェ-クして、グラスの半分ほど注ぎます。 グラスの残り半分に、冷え冷えのモエのロゼシャンペンを注いで、深紅の薔薇の小さな花を、グラスの口にのせて、「ローズ・ブーケ」の出来上がりです
カクテルを口にする時に、グラスに深紅の薔薇の花を浮かべて、飲むのです
正に、深紅のローズブーケで、女性はきっと大喜びするカクテルでしょう。
辛口好きの私には少々甘味がすぎましたが、とてもさわやかで珍しいカクテルを楽しみました。

マスターは、ホテルのプライベートバーでバーテンとして働いていた10年目に、「ビーフィーター協会」のカクテル競技大会で優勝したのを機会に、2000年にホテルを辞め、一年間の準備期間の後の2001年に店を出したそうです。 7年のキャリアのお店でした。夕方6時~朝の4時までの営業です。 日曜日が休み。 いろいろの世界で皆さん頑張っておられるのですね。  応援します。
バーの名前は、優勝作品の「ローズ・ブーケ」を、そのままとったそうです。

開店と同時に入りましたので、一時間後の私の帰る時間になってもどなたもおいでにならずで、マスターと二人で、お酒の話しや、スコットランドやケンタッキーや白州のウイスキー製造場の話しなどを、楽しくさせて頂きました。
一時間、一人で寡黙に、 (ではなかった) カクテルグラスを傾ける熟年女性を演じて来ました
心豊かな、夏休みの思い出を作ることが出来た、嬉しいロマンティックな一夜でした

バーにさよならを告げる重いドアを背中に閉めたら、目の前は現実の世界です。
息子夫婦と待ち合わせているカフェテリアに向かいました。それからは超現実の世界で、焼き肉屋に向かい、ロース肉の刺身や寿司や焼き肉と生ビールで、36度の猛暑の神戸の暑さをふっとばそうと、汗を流しながらひたすら食欲の、これ叉夏休みの思い出となる、楽しいけれどロマンチックの対極の一夜となりました。