ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

身近な建築美

2015-01-29 | お散歩
お櫛田さんのお多福は何とも凄みのある御顔で、
近くで見ると、怖いくらいの迫力だ。



もうすぐ節分の豆まき。
その日は人で埋め尽くされるため、
何でもない日、ふらりと立ち寄ってみた。



Zionも中へ入らせてもらった。
こんな時は、おとなしさを全面に漂わせるZion。
「ぼくは、ねこさんを追いかけたことさえありません」



博多町家ふるさと館の前を通ると
寺町を散策する人力車が待機していた。
40分で一人乗車は3,000円、二人乗車は5,000円だそう。

風情のある寺町は以前に散策したことがあるので、
今度は冷泉町から店屋町、網場町、奈良屋町、小門戸町と歩いた。
この辺りは車も少なく、犬と一緒に歩きやすい。



昭和通りの方へ歩いて行くと、福岡市文学館が見えて来た。
19世紀末の英国様式、赤レンガと白い花こう岩の組み合わせ。
東京駅でも知られる建築家・辰野金吾氏の設計(明治42年竣工)。



向かいの西鉄インの1階にあるカフェ・オットーは
川沿いのテラス席に犬と入れる。
もう少し暖かくなったら、行ってみよう。



なお遠くを目指して、明治通りを渡るZion。



天神中央公園までやって来た。
奥の建物は、旧福岡県公会堂貴賓館。
フレンチ・ルネサンス様式の木造建築(明治43年竣工)。



身近な所にある欧州の影響を強く受けた近代建築。
伝統的な日本の建築とともに
あらためて建築美に触れる時間となった。

博多から天神、街歩き3時間コース。
Zionはまだ、ご不満のよう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




舟に乗ってみた!

2015-01-21 | お散歩
少し寒さが緩んだ日曜日の散歩道は
穏やかな柳川の城下町。

旧柳川城のお堀めぐりの舟が静かに行き交う。
冬でも結構、お客がいるものだ。



舟の乗り場を見ながら遊歩道に向かい歩いていると、
船頭さんに声をかけられた。

犬は無料ですよ。乗って行きませんか?

え~っ! 犬、乗れるんですか!



Zionはフェリーに乗ったことはあるが・・・
特に躊躇もなく、舟にもさっさと乗り込んだ。



この時期、舟には真ん中にこたつが設えてある。
Zionは少し窮屈なのか、舟の先端に立った。



何度もすれ違う舟から声をかけてくれる観光客。
沿道からカメラを向ける人々。
舟の先端に立つ超大型犬の姿は、
柳川のお堀めぐりの歴史の中で、もしかして初めて?



Zionは水面を眺めたり、空を見上げたり・・・
少しだけゴロンしてみたり・・・



繁忙時は犬は乗船出来ないこともあるそうだが、
40分コース、一人1,000円はお手頃でちょうどよい。
船頭さんが話す筑後弁はよく分からなかったものの・・・
舟の上は思っていたよりも気持ちがよく、とても楽しめた。

水面に浮かぶ小さな冒険を終えると、
遊歩道を散歩しながら、日吉神社に立ち寄った。



大笑いしている大きな大きなお多福。
ここをくぐって、たくさん福をもらいましょう。



柳川藩主・立花家の別邸だった御花(おはな)。
明治になって建てられた洋館は、迎賓館として使われた。
外だけの見学なら、犬も入れる。
Zionは帰り際、もう一度入るとだだをこねた。

ここの門番でもする気なのか?
歴史的建造物が好きなのか?
いや、いや・・・

バックヤードにいた猫がどうしても気になるのだ。
またしても、やれやれ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




のぞき

2015-01-17 | 生態・行動
ぴーぴーぴーぴー・・・
はぐれた小鳥の鳴き声?

ぴーぴーぴーぴー・・・
それは、Zionだった。



マリンワールド(水族館)の屋外展示施設では、
イルカやアザラシなどが泳いでいる。

本館の端にあるスロープから必死に覗くのだが、
見えないのである・・・残念。



ならば、スロープを駆け上がり、もっと高いところからチャレンジ!
やっぱり、見えない・・・



最上階からなら見えるかな!
やっぱり、見えない・・・

人には感じない海獣たちのにおい。

ヴォン!ヴォン!ヴォン!
呼んでみる。

その声は、届いたかもしれない。
Zionは、イルカたちとも友だちになれるだろうか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




馬と競う

2015-01-14 | 生態・行動
冷たい風が吹き荒れ、みぞれも降った寒い日のこと。

遠くでのんびりと過ごしていた馬たちが
地響きのような音をたてながら、走って来た。

Zionが訪れたのに気づき、駆け寄って来てくれたのだ。



やあ、君か! また会えたね!



Zionは尻尾を大きく振り、顔を近づけた。
前にも走って遊んでくれたライヤ。



Zionが嬉しそうに遊びを誘う。
犬のボディランゲージを馬は理解するのだろうか。



かけっこの挑発をするように、自ら走ってみせる。



ほら!追いかけて来て!



すると、葦毛のヨサクがライヤを追い越し、爆走して来た。



やる気満々のヨサク!
ボクが相手だ!と言わんばかりの鼻息で、脚を高く上げた。
スタートだ!



それ~っ!



うお~っ!



お互い、譲らない!



ふたりとも頑張れ~っ!



迫力の走り!
つたない写真では伝わらないだろう。
馬が走る軽快ながらもどっしりとした音。
その震動のような音が体に響いてくる。



Zionはライヤにも仕掛ける。



幾度となく走りを楽しむピレネーとポニー。
走りながら、心を読み合っているように見えた。
そんなやりとりを見ていると、心が温もりに包まれる。



この後も気ままに散策しながら、
Zionはマリンワールド(水族館)を目指した。
姿は見えねど、漂うにおい・・・
海獣のにおい・・・
Zionはここに来ると必ず、ピーピー言う。

イルカさ~ん! アザラシさ~ん!

やれやれ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




美しき立ち姿

2015-01-08 | 生態・行動
見つけたっ



器用に直立し、観察しようとする山犬。



黒ねこ 「 わ~~~っ!」



黒ねこは、Zionが登って来るとでも思ったのか、いや・・・



Zionの胴体がもっと伸びて、木の上に届くように感じたのか・・・



それもあり得ると思わせるほどに・・・
静止して、黒ねこをロックオン。
その単独の直立姿勢の見事なバランス!

黒ねこ 「 あいつ、やっぱり犬じゃないな! 逃げろ~っ」

黒ねこは木の上が危険と判断したのか、飛び降りた。
しかし、無理な方向へ跳んだため着地に失敗。
気の毒にも常緑低木の茂みの中に突っ込み、
もがき慌てふためきながら、逃げ去った。

予期せぬ出来事というものは・・・
経験や予測を超え、新たに学ぶこともある。

もっとも猫にとっては迷惑なだけの話である。



皆さん、今年も
わくわくする散歩道でお会いしましょう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




まっ白な道より

2015-01-01 | お散歩
2015年の最初の散歩道。

吹雪の大濠公園に走る人の姿はない。
舞鶴公園の芝生広場にも誰もいない。
あっという間に積もって行く雪。



まっ白な道。
Zionの足跡だけ。

Zionはふと立ち止まり、降りて来る雪を見た。

遥かな空の話を聞かせてよ・・・



きみの願いが叶うといいね。

来る日も来る日も、夢を探しに行こう。
わくわくするような散歩道。
どんな日も一緒にね。

2015年 謹賀新年。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!