実録深谷混声合唱団員~madamふかこの日々是合唱&ねこ(時にはごはん)

埼玉北西部にふんばる深谷混声合唱団のなんちゃってソプラノmadamふかこが合唱的的生活と日々の雑感をゆるっと綴ります。

思春期の思い出〜「春に」(詞:谷川俊太郎、曲:木下牧子)

2017-06-14 17:51:23 | ミュージック
ふかこですが。

本日は、やや体調不良で、午後の仕事はパスしてしまいました。
このところの疲れが出たようで、もう、若くないですからね。
適当に休んでいかないとね……


疲れなどなかったのが、思春期の頃で。
この間、NHKの特集で、この思春期の脳の解明とやらをやってまして。
それによると、
思春期のころ、人間の脳は性ホルモンのシャワーにさらされて、
扁桃体というところの脳細胞のシナップスというのが一気に増え、
結果、記憶力やらなにやら、
能力が大きく伸びていくという仕組みになっているのだそうです。
そのため、この時期の子供達は、やたら他人の表情の変化に敏感で、
いきなり不機嫌になったり、
箸が転んでもおかしかったりするのは、
そのせいなんだとか。


高校生の頃、遠足の帰りの電車のなか、
なんでだか自分でもわからないんだけれど、笑いが止まらなくなっちゃって、
周りの人に、ごめんなさいって言いながら、
それでもゲラゲラ笑い続けていたことがあったなあ……


そうそう、誰しも詩人になるあの頃、
ふかこもご多聞にもれず日記愛好者でね。
最高四冊いっぺんに書いていたことも。
一冊は、親に見られるよう(笑)。
暗号日記。
「cktはf!」とか。
cktはfって………なに? わかんないんだけれど🤣🤣🤣
自意識過剰な日々でございましたが。



そんな思春期のモヤモヤを切り取った合唱の名曲に、
「春に」というのがあります。
https://youtu.be/yuyz4BfbkS4

作詞は、谷川俊太郎大先生。作曲は、木下牧子さんです。

谷川俊太郎は脳科学者ではないけれど、
得体の知れないエネルギーではち切れそうな心身の不安感は、
まさに性ホルモンのシャワーにさらされた扁桃体のなせるわざ。
この詩は本当に、思春期のわけのわからなさ、
不安、であり、希望である、あの数年間の気持ちを
的確に書いた名作であると言えます。

木下牧子さんのメロディは、
この詩の中に溢れる思春期の気持ちの揺れをぴったりとなぞっています。
変ロ長調で明るく始まるメロディが、途中、突然調性が揺らぎ、
主音が失われ、長短も曖昧になるのは、
「よろこびだ……しかし悲しみでもある」
「いらだちだ……しかもやすらぎがある」
「あこがれだ……いかりがかくれている」
という、相反する感情に引き裂かれる歌詞を、そのまま曲に映しているからです。

さらに、曲の終盤 、
思春期のわけのわからない感情が爆発、
いろんなことがいっぺんにしたくなって
「あしたとあさってがいちどにくるといい……ぼくはもどかしい」
となるところでは、作曲者はそれまで使っていなかった三連符🎶を、
ここぞとばかり散りばめています。

メロディに感情がたたみこまれ、言葉の表す感情の揺らぎが、
そのままメロディでも表されているのです。

詩がメロディを内包し、メロディが詩を語るーこういう曲こそ、
名曲というのではないかと、ふかこは思います。
谷川さんの詩からはメロディが聞こえ、
木下さんの 曲は、詩を語っていますよね。
素晴らしい一曲だと思います。


そうそう、
番組では、人間の脳は25歳位までこの思春期状態が続き、
その後感情や行動を抑制する前頭葉が発達して大人になるのだそうですが、
前頭葉の発達が遅れてくるものだからこそ、
人間は冒険したり、新しい経験を恐れずトライすることができて、
今日の繁栄がある、という言葉で結ばれていました。
谷川さんの詩は、その辺りも見事に捉えていますね。


そう言えば以前この曲を深混で練習した時、
どこの音だったか、ffでスコーンといくところで、
千穂先生が、
「あ、深混さんは、やはり抑制的ですよね。
中学生くらいだと、思いっきり わあーって出しちゃうんですけど。」
と、おっしゃっていたことがありました。
声帯の年齢のせいかとおもっていましたが、
前頭葉の発達のせいかも知れませんね ……


前も書いたけれど、
中学生の合唱コンクールとかでは、
こういう曲を歌って欲しいんですけれどね。


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« ふかこの6月の庭〜初夏の花が... | トップ | 合唱ノススメ〜深谷市合唱事情 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ミュージック」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。