salvation

先にMへ返信を送ったのはYだった。その4時間後に僕が返した。
3週間前に突然途絶えたMからの連絡が、同じように突然再開したのは昨晩のことだ。僕が知る限り最もしおらしいMによる文面がそこにあった。
僕たち2人が彼に対してできることは、たぶん多くない。

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急な誘いに戸惑ったのか、虫の居どころが悪かったのか、初めのうち、彼女はあまり笑顔を見せなかった。酒が進むにつれていつもの調子に戻ったが、改札で別れた後、帰宅してベッドに入ってからも、月の裏側の闇のような不安と煙草のにおいが僕の体からはがれることはなかった。

僕の手は2本。できることは多くない。

なのに君は僕の救いだ。