marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(172回目)K・バルト ローマ書講解 第一版への序Ⅱ

2016-11-08 00:01:48 | 日記
(今、僕らは自分の言葉でどのようにパウロの手紙<そして聖書>を読まねばならないかを考えながら・・・。)
 ◆第一版への序◆
 パウロは、その時代の子として、その時代の人たちに語りかけた。しかしこの事実よりもはるかに重要なもう一つ別の事実は、かれが神の国の預言者また使徒として、すべての時代のすべてのひとたちに語りかけていることである。昔と今、あちらとこちらの区別には、注意しなければならない。しかし、このことに注意するのは、この区別が事柄の本質においては何の意味も持たないと知るためでしかありえない。聖書の歴史批判的研究法は、それなりに正当である。むしろ聖書の理解のために、欠くことができない準備段階を示している。だが、もしわたしがこの方法と、古めかしい霊感説とのどちらかを選ばなければならないとすれば、わたしは断然後者を取るだろう。霊感説は、はるかに大きく、深く、重要な正当さを持っている。なぜなら、霊感説は、理解の仕事そのものを示しており、それなしでは、すべての装備は価値を失ってしまうからである。もちろんわたしは、この二つのどちらかを選ぶ必要のないことを喜んでいる。むしろわたしがひたすら注意力を集中したのは、歴史的なものを透視して、永遠の精神である聖書の精神を洞察することであった。かつて重大であったことは、今日も重大であり、また今日重大であって、ただの偶然や気まぐれでないものも、かつて重大であったことと直接のかかわりを持っている。われわれが自分自身を正しく理解しているならば、われわれの問いはパウロの問いである。また、パウロの答えの光がわれわれの行く手を照らすならば、パウロの答えはわれわれの答えでなければならない。
      「ローマ書講解(上) カール・バルト著(小川圭治、岩波哲男訳:平凡社ライブラリー)」・・・ 
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