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世界のベストセラーを読む(348回目)神学的人間学の核心

2017-05-18 23:31:26 | キリスト教神学
 とても偉そうな今回の表題だ。国家についても、人権についてもとても僕のような学識素人には、書き続けるととめどなく終わりのない格闘になりそうだ。しかし、それらの事については多少の触りだけとしても、今、実際僕の生きている、そして子供たちが生きていくこれからの社会、世界を作って行くわけだから考え意見を持っておく必要があるだろう。(本当は声も上げなくてはいけない)そこで、敬愛する神学者大木英夫先生からの引用を書いて、そろそろ終わりとしたい、でないとこのブログの主旨からどんどん離れて行きそうなので。
◆キリスト教がいろいろ時代、地域によりその見解が未だまとまらなくとも(例えば、その言葉そしてその動向は善きにつけ悪しきにつけ西欧世界からの意見な訳です。それを理解するには第三世界は、まだまだ遠い道のりを経なくてはいけないだろう。そもそも、そのことを言う前に経済的に何とかしてくれとか、実は国がまとまらず争いばかりだから、強権的な専制君主が私らは必要なのだという国もあるだろうし・・・)キリスト教が「人権」のそれからは切り離せないというのは次の点からです。
◆そしてこれは誰でもが必ず蒙る事実からです。
〔・・・・〕 人間は、人生の限定された時の中で、「人格」を「人権」によって守ることはできるが人生の終わりの死から「人権」は人生を守ることはできない、という明白な事実がある。人権はたしかにこの世にある人間の人格を守る。しかし、人格なき人権は空虚である。人格は人権をもってこの世に生きるが、しかし、人権によって死をまぬかれることはできない。それゆえあらためて問わざるを得ない。その人格の本質的なものとは何であろうかと。***
◆僕の言葉でいえば、せっかく生まれた一度の人生、自分の選択以外の不都合も背負い込まされても、とにかく一生が与えられた訳だから、精一杯生きてて善かったなと思えるようなみんながお互いそれぞれ過ごしたいものだ。そして、次の世界で安らかに過ごす準備をしたいものだと・・・。命あるものはそれをめざさないといけないと、まあそんなところかな、でもそんな安穏としたかいとうではないことはその後の歴史でわかるだろうと。結局、人間理性謳歌の啓蒙主義も、誰でもが当てはまるという普遍性を目指しそれなりの成果もあったのだろうけれど、主体は神の似姿に創造された人間だ、繰り返すが、だからこそなのです。「真理はあなた方を自由にする」とイエスは言われた、さらに「私は、道なり、真理なり、命なり」と言われた。つまるところ、自分の問題の解決なしには世界の問題は解決しないのだ
◆***ラインホールド・ニバーは真の自己認識についてこう結論する。
 「隣人の心の堕落」と「自分の心の堕落」との間には類似性があるということ、そしてそれを認めること。しかし、また、その承認をもって人間(他者も含めて)が闇に転落するのではなく、自分自身についても現代状況に対するペシミズムに転落するのでもなく、シニシズムに堕落するのでもなく、「闇の中に輝く光」に促されて転回・回心(コンバージョン)へと前進する。その人間の内的転回をもって、ニーバーは、現代文明の外的転回を実現する。「闇の中に輝く光」とは、聖なる神秘であり、また深い意味である。それがキリストの「闇の中に輝く光」がもたらした人間の再生力であり、社会的立ち直りの推進力なのである。「闇の中に輝く光」はそのような人間の罪深い心の闇の中、自らの罪の深さを知る悲観主義の底を破って溢れ出る感謝と思いやりの心をひきおこして導く。〔・・・・〕キリストにおいて神が人となって現れたということは、それゆえ「第二のアダム」の出現としてそれが、古い人間から新しい人間への復活的新生の先駆となるのである。そこに、人間存在と歴史に啓示された秘儀がある。人間存在に潜む深く内面的な問いに対する究極的な答えとしての癒やしなのである。第一のアダムから第二のアダムへの転生である。「そうすれば、必ずや『悔い改めにふさわしい実』(マタイ3:8)を結ぶ」、そうニーバーは現代と後の時代まで、あるいは日本の今日の状態を越えて、明日への転向が人間の回心新生によって実現されることを教えた。(「人格と人権」下 大木英夫著 教文館 p404)・・・ Ω 


                                                                                                                                                                                                                   


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