気ままに

大船での気ままな生活日誌

フリック・コレクション美術館

2012-12-11 12:41:43 | Weblog
今回の美術館巡りの目的のひとつは、米国に集まっているフェルメール作品を全部見るということだった。そのうちの3点がここ、ザ・フリック・コレクションにある。それも、ここの作品は門外不出だから、ここでしか見られない。逆にいえば、ここに来れば必ずみることができる。実際、今回もワシントン・ナショナルギャラリーで1点、そしてメトロポリタンでは何と、2点も貸出中で、くやしい思いをした。

では、はじめに、フェルメール3点。美術館内ではこんな感じで並んでいる。(ここは撮影禁止なので、芸術新潮、”やっぱり気になるフェルメール”号からの転載である)


それでは、ひとつずつ。

女と召使 召使は三宅邦子に似ていると思う(爆)


兵士と笑う女


稽古の中断


芸新の記事によると、三つの絵には共通点があるという。登場人物がふたり、主人公は若い女性で対話をしている。なるほど。それを心理的必然だ、と曾孫の伝記作家がいう。フリックは幼い子供をふたり亡くしており、その悲しみがこういう絵を購入させたのだという。

さて、この美術館、ザ・フリック・コレクションは鉄鋼王と呼ばれたフリックの邸宅を改築し、彼が生前に収集した美術品・工芸品を展示しているプライベートな美術館である。メトロポリタン美術館に近い、当時は”百万長者の通り”と呼ばれた高級住宅街にある。邸宅美術館である。

まず、素晴らしい館内の様子をお示ししましょう。(大部分、同美術館のカタログからの写真です)

まず、玄関。


そして館内






では、名品の数々。(順不同)

アングル ドーソンビル侯爵夫人


レンブラント 52歳の自画像


フィリッポ・リッピ 受胎告知


ベッリーニ 荒野の聖フランチェスコ


コンスタブル 白い馬



ゲインズバラ セントジェームス公園の並木道


ドガ リハーサル


ヴァン・ダイク フランス・スナイデルス


ティツィアーノ 赤帽の男の肖像


エルグレコ 聖ヒエロニムス


ターナー ディエップの港


ルノワール 母と娘たち


クロディオン セピュラスとフローラ


フアンチェスコ・ラウラナ ベアトリーチェ・ダラゴーナ


装飾品の数々


フリック・コレクションのカタログ 表紙絵は、ハンス・ホルバイン(子)のトマスモア卿 


ヘンリー・フリック


次回はいよいよ最終回、メトロポリタン美術館です。


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