気ままに

大船での気ままな生活日誌

京都・細見美術館の名品が横浜に集結

2012-02-14 09:28:29 | Weblog
ぼくは京都によく出掛ける方だが、目的が祇園祭だったり、紅葉だったり、桜だったりするもんだから、美術館ははずすことが多い。高名な細見美術館も訪れたことがなかった。そこの名品たちがわざわざ横浜までにおいでくださるという。二期に分け、前期は”都の遊び・王朝の美/美を愛でる、京を知る”展だ。

入場すると江戸前期の六曲一隻の”洛外図屏風”がようこそと迎えてくれる。そして、第一幕は”王朝の雅/和歌と物語”。重要美術品の貫之集下断簡、石山切(藤原定信書)から始まり、女流歌人同志の対決の”時代不同歌合絵巻断簡”、そして、金地に二列に咲き乱れる、”撫子図屏風”(六曲一隻)が見事。ずずずいと進んで、岩佐又兵衛の”歌仙絵「源順」が現れて、喜んでいたら、おおっ、光悦・宗達のコラボ作品が四幅もつづく。さすが細見さん。そうそう、美貌の小督局(こごうのつぼね)も出てきましたよ。”小督局月下弾琴図”(冷泉為恭作)。嵯峨野に隠れ住む小督局 の琴の音を頼りに、高倉天皇の使いの源仲国が訪ねる場面だ。

第二幕は”都の四季/遊びと飾り”。ここは屏風がいっぱいで、豪華絢爛。”祇園祭礼図屏風”や”北野社頭図屏風”。賀茂社競馬図屏風”と”東山四条河原遊楽図屏風”も。”蝶々踊図屏風”は天保十年の春、京都で大流行した仮装踊りとのこと。天保の大飢饉がようやく収まりかけて、豊作を祈念して踊ったという。動物や野菜の仮面をつけたり、よくみると、勢い余っておっぱいをぽろりと出して踊っている女もいる(笑)。お祭り好きなぼくにはこたえられない屏風たちだった。合間に、菊蒔絵徳利(桃山時代)と遊楽図高杯(江戸前期)などみかけ、豪華な酒器でいっぱいやったような気になったりして(笑)。

そして、どどどーんと現れた、ちらしを飾った”花車図屏風”。六曲一双だ。絢爛に咲き誇る牡丹や藤の花々が大きな籠に活けられ、車に飾られる。左右、ひとつづつ大きな花車、左隻には、小さな花車も添えられる。そして、江戸琳派、鈴木基一、酒井抱一もひょいと顔を出す。ぜいたくなことでやんす。

そして終幕は”京の絵師/若冲から雪佳まで”ここでは、円山応挙が登場、そして、後期展示の主役となる若冲がちらりと顔見せ。萬歳図と伏見人形図。ぼくにはあまり馴染みのない神坂雪佳の作品がずらり。慶応2年(1866)、京都に生まれで、昭和17年(1942)没。”光琳の再来”と呼ばれる作風をのこした、とのこと。大正時代のうるわしい作品群に見送られて、外に出た。

午前中、悪天候であったこともあり、会場内は人影もまばらで、ゆっくりと観ることができた。こうゆう日が狙い目かもしれない。今日もあまりぱっとしない天気だ。そうだ、山種に行こう(汗)。





蝶々踊図屏風







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細見美術館 天保の大飢饉 重要美術品 岩佐又兵衛
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