気ままに

大船での気ままな生活日誌

福田美蘭の作品6点が平塚美の新収蔵品に

2018-01-23 10:02:57 | Weblog

おはようございます。

雪景色を見に行く前に、先日、ぶらりと立ち寄った平塚美術館のことを書いておこう。その日の展覧会は、コレクション展(なんだろう展)で、加えて新所蔵品展もあった。その中に、なんとぼくの好きな福田美蘭の作品が6点も!いずれも、ぼくがファンになった2013年の東京都美術館の”福田美蘭展”で見たものばかりだ。父親(福田繁雄)ゆずりの遊び心満載の作品ばかりで、楽しいことこの上ない。

平塚美術館は撮影可能のときが多いのだが、この日に限って、撮影禁止。担当者でも変わったのだろうか。コレクション展なのだから問題ないと思うけど。と、文句のひとつも言って。でも前述の福田美蘭展の図録を持っているので心配ご無用。すべてご覧いただけます。

見返り美人/鏡面群像図 菱川師宣による一人立ち美人図を6枚の位置を変えた鏡面に写した姿を想像して描いた。美人の顔も見られますよ。

絵画の洗浄 ルーベンスの三美神の画面を長方形に区切って洗浄したら、下から”不思議な国のアリス”の絵柄が出てきたというもの。

アリス部分を拡大

紅白芙蓉図 東博が所蔵する中国絵画の名品”紅白芙蓉図”をネタに、酔芙蓉の白から紅への一日の変化を同じ画面に描いた。四隅に噴水公園から見える東博の四季の風景も描き込んでいる。時間のうつろいを表現している。

東博部分を拡大

三つの掛け軸

水墨山水 伝統的な冬景色の中に死んでしまった白雪姫と小人たちの場面を組み込み、昔から不死の意味をもつ遠景の富士山に、やがて生き返る白雪姫を暗示している。

旭日静波 日本では昇る朝日を赤い丸という抽象的な記号に置き換えることで、深い精神性を象徴してきた。西洋の伝統の中では、この精神に一番近いハート型に置き換えた。

遊鯉 掛け軸の世界では鯉は吉祥の絵柄として親しまれてきた。西洋ではよく死んだ魚や動物が描かれてきている。そこで死んだ鯉を加えて遊んでみた。


以上美蘭六点、いかがでしたか。そのうち、平塚で美蘭展が開催されるかも。楽しみ。

なんだろう展にも美蘭の聖ゲオルギウスが一点。ほかにも楽しい作品がいろいろ。

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