マーブリング・ファインアーツのブログ

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映画『清須会議』 清須城のミニチュア メイキング展示

2014年03月21日 | 製作物
今年も調布文化会館たづくりにて「調布映画祭2014」が開催されました。
毎年展示に参加させて頂いておりますが、
今回マーブリングは、三谷幸喜監督の最新作『清須会議』の劇中で使用された、
清須城のミニチュアをエントランスホールに展示させて頂きました。

来場された多くの方に見て頂き、ミニチュアと一緒に写真を撮ったり、
細部までじっくり観察したりなど、それぞれ楽しみ方を見つけていたようです。
その中でも特に、ミニチュアのメイキング部分に関心を抱いてくれるお客さんが多かったのが印象的でした。
 
今回の展示では清須城のミニチュアだけでなく、
マーブリングで記録していた製作過程をまとめた動画や画像と製作に使用したパーツの原型やシリコン型などを一緒に展示し、
完成品とメイキングを同時に観ることのできる展示となっておりました。

<展示の様子 / ミニチュアの展示と共に使用したパーツ、モニターでメイキング映像の上映を行った>

展示してある造形物がどのような方法で、どのような過程で作られているのか、
普段なかなか観ることのないものに、多くの方が興味を持ってくださったようです。

現在も全国巡回予定中の「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」の中で上映された
『巨神兵 東京に現わる』(監督:樋口真嗣)上映後のメイキングコーナーは、
展示の中でも最も人気のあるスペースとなっていました。
作品を見ているだけでは気がつかない、特撮ならではの視覚的なトリックの解説に多くの来場者が足を止めていました。

映画『清須会議』では、先日の日本アカデミー賞でも優秀美術賞を受賞した
種田陽平氏/黒瀧きみえ氏による本編セットとのシーンのつながりの関係から、
作品を通して見たときに違和感のないよう、床や建具の木部分の色見やエイジングの風合いなどを
セットに合わせる必要がありました。

今回は記録していたそれらの過程を、
(3Dによる製作用図面の作成)→(ミニチュアの骨格の組み立て)→(建具・壁面の製作と取り付け)→
(屋根の杮葺(こけらぶき)部分のシート貼りつけ)→(塗装・エイジング)といったように、
映像で記録していたものをミニチュア展示と同時にモニターで上映しておりました。
  
<モニター上映したメイキング映像の一部>

展示してある造形物とメイキングを同時に観賞し、
その作品を見ている時にはどう作っているのか意識すらできないものが実際に人の手で作られているのを見ることで、
目の前で見たマジックの種明かしをその場見ているようなおもしろさがあるのかもしれません。


作品のために作られたミニチュアを含めた造形物は、
その作品の撮影が終わるとすぐに処分されてしまうことがほとんどですが、
今回の展示のようにメイキングと合わせた魅せ方や、もちろん情景ミニチュアとしても、
スクリーンの中だけでなく、公開後にも別の企画やイベントで使用されることで、
その作品と造形物を別の角度から楽しむことのできる一つのアイテムにもなります。

来年も予定されている調布映画祭も含め、今後のイベントも随時お知らせしていきます!


広報 井上
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